17日から3日間秦野で過ごし長女と一緒に我が家に戻ってきた。台風が近付きつつあり状況を気遣いつつ、終日家の中で毎年作る「軽井沢の記録」が今年は遅れているので、入力に時間を費やしプリンタを残すのみになるまではかどった。
東京の家には次女が先に着いて待っていてくれた。3人の愉しいおしゃべりは続き12時近く仕事から戻った次女の旦那さんも交え賑やかさは更に大きくなった。
昨日は婿さんを吉祥寺で降ろし3人はそのまま多摩墓地へお墓参りに行った。秋のお墓は草茫々で大変なのだ。おまけに笹が茂っていて容易に抜けない。鎌を持って行ったが「この鎌切れないわね~」なんて言いながらも娘は懸命に草取りをしてくれた。「お母さんは何にもしないでね、其処に座っていて」と一寸でも手を出すと「止めて」と言われるのでおとなしく人様のお墓の縁石に座って見ていた。夫が歳老いてから私と来ていた時、夫が何時も座っていた場所に現在は私が座って、心の内では同じ様な気持ちでいたのではなかろうかと思いながら!!有難い気持ち一杯であった。
お墓には車で行ったので、一旦家に戻り直ぐ出かけた。銀座教文館で開かれている藤城清治「光と影のファンタジー展」を見た。この方の影絵は好きであったが、裏側からライトを当てて浮かび上がらせた影絵は何とも言えず素晴らしく、又その絵の物語がとても心優しく私の心に感動をもたらした。
此処を見終え日本橋の丸善の一隅で「阿見みどり 野の花アート」展を見る。お父様が万葉学者でご自身も万葉集に親しまれ、万葉歌で詠まれた野の花を水彩で描かれ万葉歌も添えられ、心が和むような素晴らしい作品だった。
ここで3人は別れ夫々の家路に向かった。盛り沢山ではあったが心通う親子の一日は愉しく有意義なものであった。
そして今日は一人静かに過ごす一日である。