今日、9月1日は85年前関東大震災のあった日である。
午前11時58分頃、大きなお腹を抱えた臨月の母のお腹の中にいた私、揺れ返しの続く恐ろしさも感じずにその5日目に産まれたのであった。
昼食時であったため何処の家庭でも火を使っていたから、倒壊によって火事が起こり多くの死者を出したと聞く。
家は千葉県市川であったため直接被害を受けた訳ではないが、軍医であった父の病院に東京から怪我を負った人が詰めかけ一ヶ月程家に帰れなかったそうだ。その間に私は産まれたのだから出生届も出来なくて、届けに行った時に相当の罰金を取られたそうだ。
以後、私は震災と共に歳を重ねているのだ。
関西大地震はじめ方々で地震による被害を出しているが、何処でもめげずに被害から立ち直っている。そのたくましさは何処からくるのであろうか。その力はたとえ様もなく凄い事だと思う。
今日も一日蝉の声を聞きながら、何事も起こらぬのどかな初秋を送れた幸せを噛み締めている。