Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

フランスの商用車で仕事がしたい

2004-12-28 | フランス車全般。
ももんがさんしんのすけさんespace3さん
のブログなどで取り上げられているルノー・トラック。
さすがルノーデザイン、かっこいいのです。
さてさて、トラックに限らず、僕は働くくるまが大好きです。
それがフランス車ならなおさら!

というのも、乗用車が「変」なら、商用車も「変」だからです。
変と思っているのはこちらの常識で判断しているだけで、
先方では当たり前と思っていることでしょう。
それもまた、乗用車と同じです。

最たる部分が、小型トラック・バン程度なら前輪駆動(FF)を
採用していることでしょう。
さすがFFの国、フランスです。

写真は1960年代に登場したプジョーの商用車「J7」。
一番上の写真は、内部構造。
FFなので、床は真っ平ら、強固なシャーシはありますが、
後輪駆動(FR)のトラックのような目立ったフレームすらありません。
ドライブシャフトがないFFゆえ、ホイールベースの延長は自由自在、
むろん荷室床の高さもとてつもない低さです。
後輪サスはなんと乗用車のような独立懸架、しかも見事に
シャーシの中に収まっているのに注目してください。
しかも、前輪のバネの尋常ならざる高さ、そして後輪のタイヤハウスの
スペースも、タイヤが上下動する範囲が大きい...サスストロークが大きい
ことを示しています。乗り心地も、きっと良いことでしょう!

注目は下の4つの写真のうち、右上。
これがボディのない、架装メーカーへの回送姿!
ちゃんとテールランプもついています。
いかに床が薄く、低いかがわかります。
さらには、このJ7、および後継のJ9は、フロントドアがスライド式!えー!

さらにもうひとつ。
アラレちゃんに出てきて有名になったシトロエンH(アッシュ)バンの
後継車、シトロエンC35はフィアットデイリーおよびOMグリンタというクルマと
共同開発されたものなのですが、これらがコンベンショナルなFRだったのに対し、
C35は、さすがというか、やはりというか、FFでした。

こうしていろいろ見ると、ほんと合理的で、無駄がない。
しかも独創的(独善的ともいう)。こういうところが大好きです。

>>日本ではトラックはFRでないとダメだ!みたいな風潮があるので、
なかなか独創的なものが出てきませんね。残念。
もし、ルノーやシトロエンなどの、日本で言うハイエースやキャラバン、
エルフクラスの小型バン・トラックがふつうに日本で買えたら、
僕はどんな仕事でもします(笑
ま、ありえないことなのですが...

>>1960年代のルノーのバン、エスタフェは座ったことがあります。
バンなのに、椅子がふかふかで、泣きそうになりました(^^;
これもまた、さすが、フランスです!
コメント (10)
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