Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【シトロエンVISA】タイヤを新調しました。

2011-12-04 | シトロエンVISA GT。



ところで、VISAなんですが、タイヤを新調しました。

買ったとき履いていたのはグッドイヤーのGT070っていうタイヤで、もうかなり古いものです。
たしかに溝もそこそこあり、ヒビも入っていなかったのだけど、
硬くてロードノイズも大きいので、せっかくのVISAの乗り味をスポイルしちゃってるはずだし、
そもそも古いタイヤは危ないので、こりゃなんとかしないといかんね、って思った次第。


これが履いていたGT070。なんとなくタイヤの角が立っているデザインも好きじゃなかった



で、買ったのは、ミシュランのXM1。
サイズは、一応履いていたままの、155/70R13をチョイス。

ところがこんなサイズのXM1、タイヤ屋さんには無く、ミシュランからの取りよせになってしまうとのこと。
それではいつになるのかわからないので、
在庫をタイヤ屋さんに片っ端から聞きまくった結果、矢東タイヤさんにあることが判明、
すぐに購入しました。1本@6,510です。



でも問題はそれで終わらない...。

それは、交換。
そもそも換えのホイルなどないVISA。いまあるホイルに組みかえる以外無いのです。


3穴で、しかもセンターに穴が無いと言うとびっきり珍しいホイルゆえ、
これまた主だったカー用品店やタイヤショップに片っ端から交換の可否を尋ねたところ、
交換が出来ない、もしくはバランス取りが出来ない、という回答ばかり...。
うーん、サイズは違えど2CVも同じようなもんなんだが、出来ないものなんですねえ。

ということで、今回も、困った時の駆け込み寺、VISAの購入元であるアウトレーヴさんで
タイヤ交換をしていただきました!助かりました。
いつもいつも、ありがとうございます!



嬉しいミシュラン。これでミシュランの書体が古かったら最高なんですが(汗



そして交換の結果は、びっくりするような劇的な変化...とまではいかないまでも、
明らかにロードノイズが減少。そして、乗り心地もアタリが柔らかくなり、
コーナーでも踏ん張ってる感じが大幅にアップしましたし、、
まあなんというか、何よりも精神的な安心感を得た感じです(^^;



145くらいに見えるし、角も丸いクラシックなデザインだし、そして昔風のトレッドパターンがイイネ




>>ちなみに、タイヤを新調したVISAで、そのあとすぐに仙台+気仙沼に行ってきました。
さすがにその長距離では新しいタイヤの効果は大きく、
快適なVISAのグランドツーリングを堪能出来ましたよ。

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【セダン蒐集癖】Vol.278 BMWの高級化の嚆矢、7シリーズの前夜・BMW3.0S(E3系)

2011-11-28 | セダン蒐集癖。


今日の一台は、BMWの高級車、7シリーズの先祖ともいえる、BMW3.0(E3系)を取り上げます。


いまでこそメルセデスのSクラスと並ぶ世界の高級車メーカーで、
各セグメントに車種をもつメーカーであるBMW。

でも第二次世界大戦後は、502や503などのV8エンジンの超高級車と、
イタリアのイソ社からのライセンスで生産していたイセッタ、そしてそれの発展型のBMW600などのいわゆる
「バブルカー」だけという、シトロエンもびっくり(DSと2CVしかない時期があった)の
両極端のラインナップしか持っていなかった時期があったのです。

いまのBMWの隆盛が信じられないくらいですよね。



これがBMW600


戦後経済が安定してきた中、そのラインナップしかないBMWは、深刻な経営危機に陥ります。
しかし倒産も寸前のところで、大富豪ヘルベルト・クヴァントによって買収されて、危機を免れたのでした。

再生なったBMWは、まず、当時需要が高まっていた小型車として、BMW700を送り込みます。
これはBMW600をベースとし、イセッタと同じ形式の空冷水平対向2気筒エンジンはリアに積まれていましたが、
それまでの「ふつうの自動車」の形や乗降方法ではなかったBMW600とくらべて極めてコンベンショナルな「クルマ」
として登場しました。ちなみに、デザインはミケロッティ。わかりやすいですね(^^



BMW700。高級車メーカー(@日本の認識)というイメージとは違う小型車がBMWの当時の売れ筋


このBMW700は商業的に一定の成功を納め、その資金や開発期間を持って、いよいよ「ノイエ・クラッセ」と呼ばれる、
BMW1500/1600/1800/2000(E1系)を1961年に登場させるのです。
この一連のシリーズは、現在に通ずる「高性能なスポーティサルーン」というBMWのイメージを作り上げ、
好評を持って迎え入れられました。



BMW1500。700に比べて、一気にサイズアップ&モダナイズ。


そして2002などで有名な「02」シリーズも、このノイエクラッセをベースに追加されます。
そう、「02」とは、1500/1600/1800/2000シリーズの2ドアモデルという意味なのです。



妙に出来が良かったバンダイの1/20キットを思いだす2002ターボ




このE1系も、高品質・高性能によって十分な売れゆきとイメージを確保したことにより、
BMWはついに、再びメルセデス・ベンツの象徴である高級車市場に挑戦すべく、ひとクラス上の6気筒モデルを
ラインナップに用意することにしました。


それが、今回紹介のE3系です(ってやっとここまで辿りついた)。デビューは、1968年のことでした。



うはー、たまらん、おめめまっ黄色のフランス仕様w


E1系をさらにモダナイズしたようなクリーンなデザインのボディは4.7m×1.75mの大きなサイズを与えられ、
その長いノーズには、静粛性とスムーズさで他を圧倒し、その絹のようなフィーリングから
「シルキー・シックス」とさえ呼ばれた直6エンジンを搭載。

これらE3系は当初2494ccの2500(150PS)、2788ccの2800(170PS)でしたが、のちに2985ccの3.0S(180PS)、
さらにインジェクションを装備し200PSを誇った3.0Si、3295ccの「3.3L」(190PS)が順次追加され、
メルセデスの対抗車としての地位を確立していきました。


1977年に「7シリーズ」にフルモデルチェンジ。
ご存知の通り、7シリーズは現在でもBMWのトップモデルになっています。
つまりこのE3系は、BMWを高級車ブランド化した嚆矢(こうし)とも言える一台なのでした。




>>なお、このE3系にはクーペ(E9系)が追加されます。
その後「世界一美しいクーペ」と言われることになった初代6シリーズの前身です。
3.0CSや3.0CSLが有名ですね。ちなみにこのE9系、デザイナーはガンディーニおじさんです。


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【セダン蒐集癖】Vol.277  ハイソカーブームの立役者 さりげなくベストセラー 3代めクレスタ(X80系)

2011-11-15 | セダン蒐集癖。




なつかしいです。クレスタの3代め、X80系(1988-1992)です。
これは後期型ですね。しかもバンパーが大きいし3ナンバーなので、
3LのスーパールーセントGかなあ。


クレスタはマーク2、チェイサーの兄弟車で、とくにこの代は「ハイソカー(死語)」の代名詞として、
バブル景気も後押しして、かなりの販売量を記録。実際、この代が(言うまでもなく)一番売れました。


マーク2をベースにしてスポーティなチェイサー、より高級なクレスタという包囲網で
ライバルのローレルやスカイライン、セフィーロに水を開けていましたねえって、
もう20年くらい前の話なのか(号泣


マーク2とチェイサーがピラードハードトップだった(セダンもあったけど)のに対し、
2代めからサッシュ付きセダンボディだったクレスタは、3代めではプレスドアになり、
ヴェロッサに置き換わる5代めまでセダンボディでした。
ビスタ店の最上位車種でもありましたっけ。

セダンボディと言うことは、兄弟車とはいえ、
マーク2とクレスタはボディパネルはほとんど共用していないはずで、
バッヂエンジニアリングカーとはいえ、キャラクターの明確化や作り分けは
しっかりしていましたね。



内装。これはさすがにマーク2系共通かなということでマーク2のを流用(汗




なつかしいねえ...このデザインテイスト。
だけど、いまのごちゃごちゃした「デザイン先行」「差別化先行」のダッシュボードより
よほど飽きも来ないように思います(煩雑なスイッチや、デザインがいいか悪いかは別としまして...)。





>>このクルマを見ても「あ、X80クレスタの後期型だ」ってまだ覚えてる自分にホッとしました(涙

>>3代めクレスタにも2.5Lツインターボ・280馬力(1JZ-GTE)のがあったはず。バブル時代ってすげー(笑
エンジンばかりで、お世辞にもいい脚回りのクルマではなかったような...。
かたや日産はハンドリング命の「901運動」のときで、その差はあったのではないかって思います。

>>そいえば1JZ-GTEはヤマハ製のエンジンです。萌えー。

>>おまけ。自分はマーク2の70系セダンでしたが、教習車でクレスタにお世話になった方も多いかも...。


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【シトロエンな話】商用車の広告までもが美しい。

2011-11-10 | シトロエンな話。
1977年のオランダ版のシトロエン商用車カタログです。

商用車のカタログなのに、全編にわたる息をのむような美しい写真。
裏寂しい、どこかしら抒情的な風景の中、見事なシチュエーションに配置されたクルマたち。
商用車のカタログに、なぜここまで...(感涙)。

多くは語りません。どうぞ、ゆっくりご覧ください。




表紙。たたずむC35のシルエット。これでまず圧倒される。日本の商用車のカタログにはありえない。







カタログはオランダ版だが、それは言語の問題だけであって、カタログ自体はフランスで作られているものと思う。
いきなり農業国フランスの、人の手が介在した幾何学模様を持つ美しい農村の俯瞰風景を持ってくるあたりに、
類まれなるセンスを感じさせる。







下位レンジからの紹介のため、2CVのバン、250からカタログはスタートする。
計算して作っているとはまったく思えない、あまりにも自然なシチュエーション。
250はそれまでの「AZU」の名前が1970年に変わったもの。







続いて400。AZU~250よりも積載量が多い。こちらも「AK」という名前だったが、1970年に400(AKS)になった。






続いてメアリ。ユーティリティビークルでもあるメアリは、もちろんその多用途性を活かし、商用車としても紹介されている。
漁港で使われているというこの絵が最高。水で丸洗いといったイメージのメアリには似合っている(汗







2CVの仲間はまだまだ続く(笑)。次はAmi8 Service(セルヴィス)。
言うまでもなくAmi8のコマーシャルバン仕様。
青いボディカラーといい、窓がない荷物室部分といい、たまんない。これ欲しい。
これで仕事したらいい看板になりそう。






いよいよGSの登場。これまた2ドアで窓の無い、GS Service。
どんなに荷物を積んでも車高も光軸も変わらないハイドロの商用車というのは、
ある意味ハイドロ車の使い方の極意ともいえる。かっこいい。
BMWのバイクを先導につけ、重要な医療品を安全に優しく、かつ速く届ける、といった状況なのだろうか。








いよいよ真打?H(アッシュ)。でもこのころはもう「1600」などといった積載量で車名を示すのみとなっていた。
カタログ写真を見ると、キャビン以外はそれこそぶら下がってるだけの「FF」の構造を活かし、
どんな車体も作れることを示唆している。それにしても「牛」を積むのはデフォなのね(笑







最後はHの後継、C35。シトロエンなので、むろんFFの商用車。このC35もまた、限りなく低い床を持ち、
さまざまなボディを架装出来た。そしてまた牛の搭載シーンも(爆
なお、C35には、兄弟車として「フィアット242」がいる。





>>どうでしたか。多くは語らないって言いながら語ってしまいましたが(汗)、
ひとつひとつの写真の空気感というのがすごいですよね。スタジオ写真で済まさないで、
外でさまざまな使用シーンを与えられているのですけど、そのどれもが「ここまでせんでもw」
ってものばかりで、なんだか感動してしまいました。

>>しかも、どれもこれも薄暗く、ウエッティで、そして抒情的で、なんだかフランスっぽくてたまらないんですよねえ(^^;

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【シトロエンVISA】「非GT」化を進めるために(その2

2011-10-19 | シトロエンVISA GT。



さてさて、楽しすぎたFBMの興奮も冷めやらぬ中ですが、FBMの記事を書く前に、VISAのお話をちょこっと(汗


先日、わがVISA GTを「非GT化」しようということで
いろいろ画策したわけですが、ついに実行に移しはじめてしまいました。


その第一歩は、これ!


1)フロントアンダースポイラーを外しました!


ieのVISAは、「GT」モデル。フロントバンパー下のアンダースポイラーや
リアスポイラーで、「GT」らしさを醸成しているわけですが、
どうも自分のVISAに、違和感を感じていたのですね。

それが、鉄ホイル+アンダースポイラーという組み合わせなのに、気がついたのでした。


■アンダースポイラー付き時代がこれね。





■これは「純粋な非GT(VISA SUPERや、11RE、14TRSなど)」ね。




■で、これが「非GT化してるGT」ね(笑)。





ご覧のようにアンダースポイラーの無い「非GT」は、
どんなアプローチをしても絶対にバンパーはすらないだろうという(笑)感じの
なんとも切ないフロントバンパーになっているのですが、
これが「VISA」っぽい感じをブーストしてるように見えるんですよねえ。


そこで...。手に入るかどうかのホイルキャップの前に、まず「出来るドレスダウン(笑)」からということで、
思い切ってフロントのアンダースポイラーを外してしまったのでっす!


■はい、もう一回見てみましょう、これが「外す前」ね。





■で、これが「外した後」ね。




い、い、いい!いい!想像以上にショボさが増したーーーーー!
ね、いいでしょ、いいでしょ(変態w


ライトから下のボリュームが無くなったことで、なぜかヘッドライトまで大きくなって
おめめパッチリな感じになった気がしませんかー。


鉄ホイルとのマッチング度が格段にアップ!




リアビューも、アンダースポイラーが無くなったことで鼻のとんがりさが強調されて、
ますますシトロエンっぽい御姿に(涙

...こうなるとリアスポも取ってしまいたくなるんだよね(汗



続いては...。


2)「あの」ホイールキャップを買いました!


前回のエントリー、【「非GT」化を進めるために】で装着予想図を作って悦にいっていたあのホイールキャップ、
e-bayで落としてしまいましたよ!じゃじゃーん!


今回は落札代行をアウトレーヴさんにお願いしたのですけど(ありがとうございます)、
届いたホイールキャップはなんと、なんとデッドストック(汗




さてそれを意気揚々とFBM会場で取りつけようとしたところ...


いま履いている鉄ホイルには装着できないことが判明(号泣)...



しかたないので「置くだけ置いて」雰囲気を楽しむことにしました(笑



うおおおお!でも、すっごく、イイ!
鉄ホイールよりもキャップを付けるとショボくなるってどういうことなんでしょう(笑


まあ、装着方法はまったくないわけではないようなので、気長に考えます★




>>ということで、すっかり「非GT」化を進めることが楽しくなってしまったieなのでした。

>>しかしやっばいなあ、このクルマ、ほんとに見れば見るほど「ミニ・CX」「ミニ・XM」だよ...。
猫背のプロフィール、スパッツつきのリアホイールアーチ...。
親バカだけど、マジでかっこいい(涙

>>FBMの記事はもう少し待ってくださいねー。

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【シトロエンVISA】「非GT」化を進めるために(笑

2011-09-29 | シトロエンVISA GT。
ご存知の通り、ieのVISAはGTiやクロノ、ミルピストゥを除けば
VISAの中で最上級?グレードの「GT(仏語読みだと「ジェテ」)。



VISA GT C'est original


まあ当時の日本で、正規で入ったのがこの「GT」しかなかったということもありますが、
仏車のぺーぺーグレードも愛してやまないこのie、
せっかくの「GT」も購入当時からすでに、有難い事に(笑)

・GTを印象付ける「GTロゴ」がない
・GTのスピード感を演出する(?)サイドのピンストがない
・なかなかにスポーティなデザインのアルミホイルがついてない
・そしてさらに、クリーム色の鉄ホイルがついてきた
・なぜか渋いソリッド・ダークグリーンにオールペンしてある

ので、これはもう、ここまで来たらお得意のドレスダウンするしかないでしょ!
って思ってしまうんです(汗
どうにもこうにも小型フランス車好きの性分は変えられないんですねえ(号泣



C'est ma VISA GT


で、先日「当時のオプションアクセサリーカタログを見て次の一手の悦にいる(笑
という記事をあげた際に、コメント欄に「ebayでホイルキャップなら売ってる
と教えていただいたんで、これはいいかも、と思い、
さっそく、マッチングテスト(笑)を行ってみました!







...おお、これはこれで鉄ホイル以上にしょぼさが増していいかも(笑



そうそうこんな感じなのよね





ああたまんねえなあ...しょっぼいなあ(笑
リアスポないのもまたいいなあ(汗






>>ということでFBMまでにはこんな姿になってるかも?
ってもし買ったとしてもそれまでに日本に着くのかなあ(汗
だってもうすぐ待ちに待ったFBMだもん!

>>そう!むろん、ieはVISAで行きます。
今年は豚鼻2気筒VISAを入れられた京都のアウトニーズさんが
その豚鼻でFBMに来られるとの事!楽しみです!

>>ちなみに、実際には、ウチの子、アイドリングも排気音も、走行時の音も結構勇ましいです。
この間は大の大人を4人乗せて代官山の西郷山の坂をガオーンと登りきりました。
それなりに速いんですねー。「やっぱり中身はGT」してます(^^;




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【セダン蒐集癖】Vol.276 こだわりのFFミドシップ? 初代インスパイア(アコード・インスパイア/CB5型)

2011-09-17 | セダン蒐集癖。
このクルマもね、売れましたよね。アコード・インスパイアです。1989年の登場...。
いつものことながら、古くなってないです。
クルマのデザインやレベルは、もうこの20年で、大きく進化してないって思わされますよね。





途中から「アコード」の冠が取れ、単に「インスパイア」になったときに3ナンバーボディとなってからは、
さらに売り上げがアップした記憶があります。

ハイソカーブーム(懐)で、ローレルマーク2bros.が順調に売り上げを伸ばしていた中、
ホンダは、アコード(コロナクラス)とレジェンド(クラウンクラス)の間に、持ち駒が無かったのです。
そこで、ホンダは、マーク2などのライバルに向けて、このクルマを送りこみます。
ホンダの意地のような技術を伴って。

それが、「FFミッドシップ」と呼ばれる(ホンダが命名)、縦置きエンジン方式のFFでした。
ライバルのFR車に対してあえてFR車は投入せず、長年培ったFF技術を持って、戦いに挑んだのでした。



絵は3ナンバーボディ版ね


エンジンも直5という変則的なレイアウトを取り静粛性もスムーズネスもアップ。
FF縦置きで車軸上にエンジンを載せたことにより(そう、実際はミッドシップではないのです!)
フロントオーバーハングが短くなってデザイン的にはFF車らしくなくなり、
縦置きにしたことで回転半径も多少縮まり、FFの欠点ともいえるフロントヘビーを多少なり改善出来る、
など、FF横置きエンジン車の持っていたマイナス点を補う利点も多かったのですが、
その一方で室内も広く出来ず、大幅には重量配分の改善もされず、
トラクションがかかりにくい、などの欠点もまた、指摘されたのも確かでした。

それでもホンダはこの特殊なレイアウトを、その後しばらく使い続けたのでした。
そういえばラファーガとかもこのレイアウトでしたね。たしかにかっこよかった...。
フロントオーバーハングがなく、前車軸と前ドアのラインの間があいているというのは、
クルマ好きの思う「かっこいい」スタイルなんですものね。



>>さすがのインスパイアも、ほぼ見ることが出来なくなってきましたね。
しかもこれは5ナンバーモデル。遠くでしたけど、思わずパチリと撮ってしまった次第です。

>>FFミッドシップという意味では、トラクシオンアヴァンやルノー4、初代ルノー5は
完全に前車軸よりもエンジンがキャビン側に後退してるので、こっちのほうが正しいとは思います(笑





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【シトロエンVISA】2011年、夏。トラブルもありつつ、元気に乗りきれました。

2011-09-12 | シトロエンVISA GT。

夏の昼間は動けないので布団干しに最適w



9月ももう半ばにならんという時期ですが、まだまだ暑いですね。
夕方はだいぶ涼しくなったとはいえ、窓を閉めて走れるほどではないです...。



で、ワタクシのかわいい子豚、いや羊、いや羊の皮をかぶった犬、愛しのVISA GT、
その名も「VISA代」なんですけれども、購入時に懸念されていた「夏」を乗り越えることが出来ましたー。

まだ暑いさなかではありますが、暦の上では秋になったこともありますので、
夏の懸念事項以外のさまざまなことも含めて、ここでご報告といたしまする。



■クーラーは効かなかった

さてVISAには西武自動車で後付けしたつりさげクーラーがついていたわけですが、
果たしてこれが「効く」のか、大いに気になっていたわけです。

で、結論からいいますと、猛暑の昼間ではぜんぜん効果無しです(号泣)。

購入時には4月下旬だったこともあり、その際は冷風がガンガン出ていたのですけど、
やはり夏、酷暑時、その冷風は周囲の温度に対して気持ち低いだけで、
車室内の温度を下げるには至りませんでした...。

結局、窓をあけたほうが涼しいんですねこれが...。
でも外気35度、車内45度くらいで、「相対的に外気のほうが涼しい」だけなのですけども(滝汗
なので、「涼しい」っていうのはちょっと違いますね...。





■クーラー掛けるとエンストする

クーラー掛けた時のロス分でエンジンの回転が落ち、ただでさえアイドルが低めにセッティングされている*VISA、
すぐにストールしてしまうのです。
でもだいじょうぶ、VISAには「単にガソリンの供給を増やしてアイドル時の回転をアップする」式の
チョークがついてるので、クーラーオン時にはチョークをひいてます。

*アイドル調整すればあがるんですけどもね...主治医のところに行くと、
いつもこの低いセッティングになって戻ってくるので、そのままにしてあるのです。




■冷却系は大丈夫だった

人間がダウンしそうな35度超の酷暑のなかでも、VISAはオーバーヒートはしませんでした。
これはとても有り難いです。クーラーなしで冷却系もキツいとなると、
夏場はほんとうに乗れなくなってしまいますものね(号泣

あいにく水温計が無い(笑)のですけど、水温警告の赤いランプも点かず、
クーラントが沸騰したときのあの甘いかほりもせず、これはまあ、大丈夫なのでしょう!よかった。





■でも電動ファンが作動しなくなった

といいつつ、そんな感じで8月のとある暑い夜、とある信号で待っていた時、
ほのかにただよう前述の「クーラントが沸騰しているかほり」。脳裏によぎる、いやな予感。
そう言えばこの日、ここまで、冷却ファンが作動した時の「カチっ」って音、聞いてないな...ってことを思いだしたとき、
ああ、点いたり消えたりが始まってしまった、水温の警告灯が!


スピードメータ左下のがそれね


走れば冷えるだろうと思い、ガラガラの夜の道を飛ばしてクルマを停め、各部のチェック。
VISAはラジエータとグリルの間に2連のファンがあり、ひとつはクーラー作動時に回るものなので、
クーラーをつけてみたけどそれでも水温を下げるには至らず、これはもうサーモか、
水温センサーか、電動ファンのモータか、リレーか、フューズか、ってことになるかと。

で、購入元のアウトレーブさんに持ちこませていただきチェックをいただいたところ、
ラジエーターファンスイッチとファンヒューズホルダの交換だけですみ、
ごくわずかな出費で治って帰ってきました...ああよかった。単なる寿命かと思います。




それにしても、水温計の無いクルマで、警告灯が点いたときって
1)水温がやばいですよ 的な「警告」なのか
2)オーバーヒートする水温に達しますよ 的なものなのか
3)オーバーヒートしますた っていう事後報告なのか、
いったいどれなんでしょうね(爆)3)は、いやだな...。



■接触不良頻発の左リアウインカー

これはウインカーの電球を半ひねりしてねじこんでも、
すぐに戻り気味になってしまってウインカーがつかなくなるだけなので、
都度挿し直したり基部を持ちあげて対処してます。
てことでぜんぜん平気。こんなの故障にも入りません(笑
ただ発症率が高いので、出発前はウインカーのチェックを必ず行います(笑





■ホットスタートはニガテ

まあ仕方ないです。これも。気温が高く、エンジンも温まっているときは
エンジンの始動時にヒヤヒャしちゃいます。
まあ間違いなくかかるんで大丈夫なんですけど、
しくじったりしたら怖い怖い。



■イエローバルブにしました

プジョー504乗りの御隠居SUGARさんからもらったイエローバルブの「黄色い提灯」を
ほそモさんからもらった明るい電球にかぶせ、晴れて「明るいイエローバルブ仕様」に!
うひひ、やっぱりこのころのクルマは、イエローバルブが「正装」なんですよねえ。
運転中、目の前は末期色、じゃない、まっ黄色!たまりません!


黄色い濁り目!これっすこれ。



■五感で乗る車w
今回も結局「音」と「におい」でファンの非作動に気がつきました。
やっぱり古めのクルマに乗るときは、音、振動、鼻などの感覚を常にオンにして
おくべきなんですね...(笑



ということで購入後はや4カ月とちょっと。まだ4カ月とも言えますね。
さすがに一筋縄ではいかないけど、でも、1983年のくるまですから、
クラシックカーと言うわけでもないし、構造が簡単なだけに、
これからも致命的な大きなトラブル等もないと思います。
ずっと乗り続けるぞー。とにかくこのクルマ大好きなのです。






>>それにしても早く涼しくならないかなー。
昼間から気持ちよく乗りまわしたいです(笑

>>それにしても、秋冬の寒い時期って、このクルマにほんとに似合うと思うんですよ。
曇りや雨、雪もいいな。
VISAに似合う服、我ながらいっぱい持ってます。クルマは最後の被服。
ieにとってVISAは外套のようなものなのかもしれません。




>>なので、秋冬がすごく、楽しみです。



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【くるま】ちょっとだけ、西武自動車のおはなし。

2011-08-24 | くるま。





ところで、ieが最近買ったVISA、正規ものなので、あたりまえなのですけど、
西武自動車扱いのクルマだってことに、ふと気がつきました。



その西武自動車(新西武自動車)と言えば、
1960年代の半ばから、2002年(西武自動車としては1995年まで)まであった、
日本の輸入車に多大な影響を与えた偉大なるインポーターでした。
残念ながらいまはもうありません。


西武自動車販売は創業当初は横浜に本社を置き、シボレー・ホールデンを輸入していたのですが、
1971年ころ、にフィアット・フェラーリ・シトロエン・サーブを扱っていた
「西欧自動車」を吸収合併したことによって、シトロエンやサーブの販売を始めた経緯があります。
フィアットの販売からは撤退、フェラーリに関してはコーンズに販売権を譲渡、
そして、1977年からは新東洋企業からプジョーの取り扱い引き受け、
ここで僕らが思う、「西武=シトロエン、プジョー、サーブ」のイメージがかたまります。



60...なんだっけ?な604も、西武で入れてました。




xantia。京都にて。1998年。


その後1995年、なんと!西武自動車はアメリカ・クライスラーの日本法人である
「クライスラージャパンセールス」に吸収合併されてしまったのです!

でも、西武はシトロエンへの愛を捨てられなかったのでしょう、
ジープの販売会社となった際に、シトロエンの輸入販売を続けるために、
新西武自動車を設立したのでした。えーん、泣ける話です。


その一方でサーブは、ミツワに取り扱いが移り、さらに1997年からはヤナセが輸入販売を開始、
新西武はマツダ(というかユーノス)がシトロエンの販売から撤退したあとも
日本におけるシトロエンの総輸入代理店としてがんばったのですけど、
2002年、シトロエンがついに日本法人「シトロエン・ジャポン」を設立。
輸入権をシトロエンジャポンに移行させたことで新西武はシトロエン事業から撤退することになり、
ここで西武-新西武自動車の歴史は終わることになったのでした(涙




小生の2001年型C5 2.0。エアコンは30度以上で効かないし、LDSも漏れっぱなしだけど、
まだ乗ってますよー!元気です(汗)。新西武もの!




で、これまたふと思い立ち、過去所有車(実家含む)のインポーターをまとめてみたのですが...。

・JAX/2台(R5バカラR19TXE
・日英/1台(スッド1.2ti
・ミツワ/1台(サーブ900ターボ16
・伊藤忠/1台(スッド1.5スーパー
・キャピタル/1台(縦R5GTL
・ブルーライオン/1台(プジョー206XT
・西武・新西武/7台(VISA GTプジョー505 V6ZX 1.8ブレークxantia V-SXC5 2.0
実家のBX19TRSとxsara1.6SX)
・チェッカー/1台(パンダ1000CL) 
・並行/1台(2CV6チャールストン


ということで、西武・新西武が突出してました...!




...それにしても、西武自動車って、すごいと思います。
イチインポーターなのですけど、
日本に魅力ある輸入車を根付かせた功績は相当なものです。
それまで本国仕様でなく、アメリカ仕様の4灯丸ライトや牙を抜かれた排ガス対策、
無粋な5マイルバンパー装着をされた「北米仕様」が日本に入っていたころ、
西武は基本欧州仕様のまま、日産からの技術協力なども得つつ自社で触媒を開発し、
クーラーも単なるつりさげる場合以外も504などではダッシュに違和感なく埋め込む等しただけでなく、
外観は本国の黄色く濁るオメメの欧州仕様で日本に入れるようにしてくれたりしていたのです。




美しきかな505。西武自動車の手でなければ、北米仕様が日本に入っていたのかも!?




>>ちなみにie、西武といえば、すごく小さいころから「クハ1411萌え」って言ってました。
相変わらず、いやな子供ですw


>>これがクハ1411。電動車を持たない、制御車だけのグループです。

>>戦災復旧という名目だけど、まんま戦前のクハ55と同じ設計で、昭和30年すぎても作っていた、
なんとも西武らしい電車です。好きだったなあ。


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【セダン蒐集癖】Vol.275 ジャガー新世代の旗手 「XF」にケンジントンの面影を勝手に見る

2011-08-17 | セダン蒐集癖。



ジウジアーロ御大が好きな方なら、
彼の作品、ジャガー・ケンジントン(kensington。1990年)を憶えておられると思います。


当時ジャガーといえばXJシリーズが象徴するように、低いスタイルが特徴的だったのです。
とくにトランクは低く長く、大型3ボックス・セダンらしい伸びやかさを持っていました。


XJ



ところが、実際にはこのデザインテイストはトヨタの初代アリストに流用された、
とも噂されるこのケンジントン、
どちらかというと丸っこく、縦方向へのボリュームもありました。
これって、XJの前のジャガーのメインストリームであった、
Sタイプ、Mk.IやMk.IIの「丸さ」が再現された!とieは思い、興奮した覚えがあります。



Mk.II


「丸っこいジャガー」は、一時期、このケンジントンよりさらにクラシカルで、
まさにMk.IIのようなデザインでリンカーンLSをベースに開発された「Sタイプ」や、
それよりはもう少し現代的な解釈が施されたモンデオベースの小さなジャガー「Xタイプ」
にも見られましたね。


Stype




で、ようやく今回の話のネタである、「XF」なわけです。
これは「Sタイプ」の直接的な後継車にあたるクルマなのですが、
デザインは大幅に見直され、随所にジャガーのエッセンスをちりばめながらも、
フォルムは若々しく、スタイリッシュなものになりました。





このXFといい、現行のXJといい、
ジャガーってときどきこういう思い切ったことをするのが面白いです。
ただし、前任たる「Sタイプ」のデザインが単なる
レトロフィーチャー気味なところが多少あったことを考えると(でもieは結構好きです)、
古臭さを払拭しようと試みられた「XF」のこのスタイルは十分理解できるものです。



ところで、話しをケンジントンに戻しますと、
ieはこのXFを見た時、なぜか真っ先にケンジントンを思い出しました。
決してデザインが似ているわけでもないし、XJの新型へのプロポーサルだったケンジントンと
XFには何の関連性もないのですが、
でもあの当時、ジャガーといえば「XJ」という印象だった時代に、
斬新なフォルムなのに、伝統的なアイコンをきちんと持っていたデザインを送り込んできた
ジウジアーロすごいなやっぱり、と感じたのですね。

なので、なぜか今でも、XFやXJといった「新しいフォルムのジャガー」には、
ほのかにケンジントンの面影を感じてしまうieなのでした。




>>伝統と斬新さというのはデザイン的に両立するのは大変なことで、
でもそれを実現しているクルマって、やっぱりいいなって思うのです。

>>話がそれるのですけど、そういう意味では「シトロエンC6」って、すごいなあ、
って感じで結局フランス車の話題で終わってしまうのでした(汗


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【再掲載】夏の話題:17年ゼミに自然と「数学」の摂理を思う

2011-08-10 | 思うこと。

いよいよ盛夏、日本各地で猛暑となってしまっていますね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか...。体調管理には気をつけましょうね。

ところで、ブログでアクセス解析を導入しているのですが、
夏らしいというか、どこかで取り上げられたのか、
2年前のエントリー、「17年ゼミに自然と「数学」の摂理を思う」のページに
アクセスがとても多かったので、まるまる再掲載しちゃいます!
個人的にも面白い話で、未読の方はぜひご一読を...(^^;

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夏本番です。暑いですね。


そんな中、セミの声を聞くと、夏だなあってすごく思いますよね。


で、今日はそんなセミにまつわる、自然がもたらすちょっと不思議なお話をひとつ。


唐突ですが、「17年ゼミ」ってご存知ですか。
北米に生息する、17年間に一度大量に発生するセミです。

17年に1度、なので、幼虫は、なんと17年もの間、土中にいるわけです。


これまたなんでまあ、こんなに長い間地上に出てこないのでしょうね?






日本でわたしたちがよく耳にするセミの中でいえば、
たとえばアブラゼミは羽化するまで6年といわれています。

これだけでも長いのに、17年ゼミの幼虫でいる時間の長さ...。




でも、この「17年という長さの理由」を知ったとき、
自然界に存在する「数学」のチカラを感じて、鳥肌が立ったのでした...。




17年ゼミは、「周期ゼミ」と呼ばれ、他には13年ゼミがいます。
13年にしても長いですね。

これら周期ゼミは毎年毎年羽化して夏を賑やかすふつうのセミたちと異なり、
すべてが13年周期、17年周期で一斉に羽化するのが特徴です。
しかも、彼らは決して同じエリアに住まないので、偶然にも同じ年に
発生したとしても、バッティングはしないそうです。

13年、17年分が一度に成虫になるわけで、周期ゼミの生まれる年には
生息地の北米ではセミの声が騒音になるほどだそうです。
なんでも1兆匹!とかなんとかですから、その数たるや相当なもの。



ところで、
自然に対して生物というものは、何らかの武器を持って生きています。
猛獣なら牙。弱い草食獣なら集団行動。
毒のある蛇や、擬態をする昆虫も武器を持っていると解釈できます。

ですので、周期ゼミは、
大量発生することを武器として、「種の保存」を行っていると考えられています。
つまり、同じ時期一斉に出てくればいかに多くの捕食者がいても
子孫を残せる、ということなのでしょう。





そんな中、この「周期」の数字が13年、17年なのを見て、
何か気がつかれませんでしたか。

そう、これらは「素数」なのです。
素数とは自らの数字と1以外の数字で割り切れない。



周期ゼミは、彼らの生命の黎明期にはきっと、13年、17年以外にも
1年から9年、そして
10年、11年、12年、14年、15年、16年、18年...っていたのではないでしょうか。
素数以外の繁殖周期を持つセミたちも。



でも、そうなると問題が起きる。

周期ゼミの武器は大量発生にあるわけで、
他の周期を持つセミどおしで羽化したら、今度は捕食者への心配では無く、
自分たちの食料を心配する必要が出てくるのです。
そうなれば、種の保存はままならなくなっていく。

つまり、周期ゼミは他の周期ゼミと決して同時発生してはいけないのですね。
10年ゼミというのがいたとすると、
次に羽化する10年後には、2年ゼミも5年ゼミも出てきてしまう!
10は、2と5で割り切れるからです。
同様に、15年ゼミも、16年ゼミも、18年ゼミも、どれも何らかの数字で割り切れる。


で、そうなると素数にいきつく。
13年、17年は、自分の種以外に「常に同じ年に発生する相手がいない」!
13年ゼミ、17年ゼミが「もし」同じ時期に出るなら、221年に1回しかないのです。
しかも、実際には生息場所も違うので、決して交わることは無い...。


きっと、その自然の摂理の中で、素数を持つ13年と17年ゼミだけが残った...。。
周期ゼミが素数でなければならない理由がそれです。


同じ素数でも11年や19年、23年は無いじゃんか、と言われれば、
この説の根拠が揺らぐらしいのですが、
だけど、もしこの説が本当に近いなら、
自然の摂理の恐ろしさと偉大さ、
僕らが普通に暮らすこの世界にも存在する「数」の力、
目に見えない何か大きな自然の見えざる手の大きさに畏怖してしまうのです...。



>>トップ写真はまさに17年ゼミ。
と、間に挟んでいる写真は、セミをモチーフにした有名な宇宙からお越しの方々、
「チルソニア星のセミ人間」様と、「バルタン星人」様です。
クールすぎるぜ、デザイン!
コメント (9)
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【シトロエンVISA】当時のオプションアクセサリーカタログを見て次の一手の悦にいる(笑

2011-08-08 | シトロエンVISA GT。



さていよいよ8月、夏本番です。
思いのほか暑くは無い感じだった東京ではありますが、
これからは、暑さも増していくのでしょうか。
で、わがVISAはつりさげ後付けクーラーがついているものの、
いざ猛暑の中で作動させたとしても、その効果は、まあそこそこで(涙)、
結局は窓を開けて走るほうがまだ涼しい
(外気33度、車内45度なので「相対的に涼しい」w)という
いつもの「日本の夏、旧車の夏」にあいなりました(爆




それはさておき。

VISA、外観のオールペンされたグリーンにクリーム色ホイルのマッチングは
すごーく好きで、いつか先にオールペンした場合は
薄い色+サイドモール外しなんてのもいいな、やってみたい、とは思っているのですが。

とはいえ、基本、モディファイはあまりしないように、いまのままで乗ろう、
ゴテゴテつけないようにしようと思っていた矢先...
こんなものを見つけてしまった。



当時のVISAのオプションカタログの画像...(号泣



思い切り80年代初頭の雰囲気で、どうにもこうにもな感じもまたいいのですが、
古いクルマに古い純正オプションっていうのはすごく魅力的なアイテムで、
その当時感を一気に引き上げてくれるのですね。

ということで、わくわくしながら見て行く事にしましょう(笑



まずは外装編...。




■いきなり後付けオーバーフェンダー!これってクロノと同じやつかなあ。
さすがに外観はいじる気が無いので、これじゃいらんなあ。




■おおお!キャンピングを牽引するための後付けミラー。こういうアイテムって
すごく欧州ぽいですね。




■となれば、もちろんフックも!
これは牽引するものが無くても(笑)、正直くっつけたいアイテム。
左下のはキャンピングカー用のデフレクターだな...すごい、こんなのあったんだ!




■一気にクラシカルな印象が増す、すてきなアイテム・リアの「泥除け」。
へへマークがまぶしいぜ!
さらに、おお、このキー付きフューエルキャップは、ieのVISA代についてるのそのものだ!




■妙な造形のルーフラック。これまた、満載にして遠出したいなあ。
車内は4人、積みきれない荷物は屋根に満載。これもまた欧州らしい正しい使い方!
やばいこれは欲しい!積むものが無くても(笑




■わはは、リアのルーバー!いかにも80年代な感じだ...。
でもこれつけたらリアワイパー動かないよね?(涙
静電気除去の垂らしゴム...こういうのもいい...。これは欲しいなあw



で、いよいよ内装編...すごいよw





■メーターフードの上にあるのはドライブコンピュータ?
ひゃー、なんだそれ!欲しい欲しいw
CXのserie2用と同じっぽいスポットライト。これも欲しい!
パワーウインドウはいらないなあ。
あと謎のアイテムが多いね..。でもカタログの字がつぶれててなんだかわからないよ...。



そして、来た!シートカバー...。



その1「Saharienne(サハラ)」。
レース使いがとってもおしゃれな一品(汗
なにが凄いってドアまで統一してカバーリングするんだ!
ところどころに使われる手紙の封筒調?の小物入れもgood...。
でもドアにもシート横にも小物入れつけても、VISAはその空間が狭いから
手がろくに入らんぞ(笑





その2「Smash」
テニスボールの軌跡を追ったデザインか?ラインが青(紺)と赤っていうのに
フランス人のこだわりを感じる(意味不明
それにしても背中に穿った穴はほんとにテニスラケット挿すくらいしか使えないね(笑




その3「Transat」
強烈なマリン調!? VISAにはたしかにこんな抜けたイメージがあるといえばあるけど、
すごいねこの色使い!
フロントシートには何がのっかってるの?薄いクッションをベルクロか
バンドで着けるんだね。おしゃれだー(涙
バックレストの大きな小物入れは魅力的。
ちなみに「transat」とは、折りたたみ式のデッキチェアのことを指すらしい。




その4「Pull-over」
こ、これはすごい。
たしかに、プルオーバー...っていうかとっくりセーター(涙
さすがのシートカバー大国日本にも、こんなヘッドレストカバーは無いよね(号泣
だけどこのカバーは夏は暑苦しいよなあ。



うーん、どれがいいかな...どれにしようかな...
このシートカバーはある意味究極のドレスダウンだなあ、
そうなると外しに外して「4」かなあw...
GTにとっくりセーター調っていうこのギャップはダサいぞ、とか、
考えてもまったくどうにもならないことを考えて
昼も夜も更けて行くのでありました(爆




>>いくらなんでも向こうのネットオークションでも
当時のVISAの純正オプションは手に入らないと思うのだけど、どうなのだろ?

>>あ、さすがに使用済みのシートカバーはいらないですw
ってことはデッドストック!?
となるとますます手に入らないし...
そもそもを言えば、シートカバーいらないです(笑
コメント (15)
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【セダン蒐集癖】Vol.274 和製ジャガー風、2代めシーマ。結構好きなんですコレ。

2011-08-01 | セダン蒐集癖。
ということで、2代めのシーマなのであります。






初代シーマは、すでにこのコーナーでも登場しておりますが、
BMWなどのような「ハイエンドオーナードライバーズカー」
というポジションを国産車に作ったことと、初代ディアマンテとならんで、
3ナンバーが国産車にとってふつうであるということを進めた立役者なのですが、
初代シーマデビューからちょうど3年(!短い!)で2代めシーマが登場します。


2代めから「セドリックシーマ」「グロリアシーマ」を「シーマ」に統一した以外にも、
セドリック・グロリアHTのワイドボディ的だった「ピラーレスHT」を廃し、
プレスドアを持つフツーのセダンとなりました。


そのスタイルは、初代シーマの持つクリーンで品の良いデザイン処理、
シンプルな灯火類などを維持しつつ、
まるでジャガーのようなわずかながらのトランクのラインが沈んだようなイメージに変更。
でもあくまでもさらっとしたメッキ類の使い方を堅持し、
上品なイメージでまとまっていたように思います。


エンジンはそれまでのシーマの、いや「シーマといえば」な、255psを誇った
VG30DETを頂点としたV6エンジンだけの体系ではなく、
VH41DE型V型8気筒4.1Lをフラッグエンジンに据えました。
これは、NAエンジンでVG30DETの暴力的なまでの加速を再現するために必要な排気量だったこと、
さらにはシーマの上級車種としてインフィニティQ45が当時あり、
これが4.5Lだったために、微妙に排気量を下げて設定したのでした。


...まあ、実際には後期型にはそのVG30DETはこのシーマに、「ツーリングシリーズ」用で
追加されたのですけどもね...(涙



>>キャビンが大きくなり全高もあがり、後席の居住性も良くなったこのシーマ、
でもスタイルはかなりいいと思います。
切り立ったフロント・リア、高級車らしからぬ小ぶりなテールランプ、
メッキのないウインドウまわりなど、なかなか上品だったなあー。

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【シトロエンな話】シトロエンが作った軍用車、C44の話。【画像追加】

2011-07-21 | シトロエンな話。

ええー!シトロエンが作った軍用車があるの!
タミヤのトラクシオンくらいしか知らないよ!

て思われる方も多いかと思います。




どうでもいいがこのタミヤの11CVの出来はすごいな



でも、「シトロエンが作った軍用車」は、確かにありました。
あの、2CVベースのレジャーカーメアリも、4×4が
軍用に開発されて、FRPを鉄板に変えて、使われていたくらいなのです。




メアリの軍用。。。なんだか戦場ではなくて、ビーチで使うだけにしてあげてほしい(涙



そんな感じで、「軍用に供された」クルマがシトロエンにもいくつかある中で、
俗に言う「ジープタイプ」のものがある、となると、
「ええー!?」ってなると思います。
でもあったんです。

その名を「シトロエン C44」と言います。


これがC44!



うほっ!ほんとにグリルに「へへ」マーク!



C44は、フランス軍がフランス国内の各メーカーに、
ジープタイプの4WDを作れ、という指示のもと生まれたクルマです。
そのころ...フランスも、イタリアも、ドイツも、旧態化した古いジープ型モデルの
入れ替えに追われていたのでした。



でも、実際のところ、フランスの3大メーカーが送り込んだそれら軍用車は、
フランス軍の要求を満たす「純フランス製」の軍用車にはならなかったようなのです。

ルノー・シトロエン・プジョーいずれもが、
おそらく、開発コストの削減、そして経験の問題があったのでしょう、
「すでにあった車両」を用いて、それに独自性を
(フランスのモデルであるということを)持たせることにしました。


まず、ルノー・サヴィエムグループ(サヴィエムはトラックなどのメーカー)は、
フィアットのヨンク、ヌオーヴァカンパニョーラをシャーシに選び、
エンジンをルノー製(R20用のユニットだったらしい)にしました。
その名も、「サヴィエムTRM500」。




たしかに見たまんま、フィアットのカンパニョーラだあ



プジョーは、メルセデスG、すなわちゲレンデヴァーゲン
(いまでいうGクラス)を選択し、やはり、プジョー製のエンジンを搭載。
これが「プジョーP4」です。




はい、プジョーP4です。これも見てのとおり、まんま「G」。
なんでだろう、こんなにメルセデスGなのに、おフランスの香りがする...なぜだ...。






そして、シトロエンは、当時まだ出て間もなかった、
次世代のNATO用ジープタイプとしてフォルクスワーゲン(VW)が登場させた
「タイプ183 イルティス」に、これまたエンジンだけ自前、
CXレフレクス/ CXアテナの2リッター(PRVのOHCユニット)を積んで、
「C44」を登場させたのです。




これがもとの「VWイルティス」。
この必要最低限名無骨さいいねえ。



もういっちょC44。横に「CITROEN」って書いてある(涙





でも...結局、プジョー×メルセデスの「プジョーP4」が、
フランス軍に制式採用と相成りました。1981年のことです。
その結果、VW×シトロエンのC44は、生産されないことが決定しました。
ちなみに、1985年からはその生産をパナールが行っています。


そんな不運なC44なんですが、なんとこのクルマ、
1981年と1984年にパリダカールラリーに参加してるそうなんです。へー!




なんだか勝てなさそうだなこれは(涙



シトロエンワークスでパリダカにZXラリーレイドで初参加したのは1991年だったかな?
なので、C44での参戦はプライベートだったのでしょうね。




>>ところで...このC44のベースになったイルティスも、なんとメルセデスのGに、
NATO用次期ジープタイプモデルのコンペで負けたのでした。
しかも民生用としても失敗したのです...。
一般的にも大ヒットとなって、すっかり市民権を得た「G」とは、大きな違いですね。


>>そのため、イルティス自体も、民生用含めて1万台ないような珍しいクルマなのです。とほほ...。
でも、この4WDのテクノロジーが、アウディクワトロに活用された、という話もあり、
そう思うとアウディ/VWにとって、イルティスはとてもエポックなクルマなのかもしれません。

>>そして最後に。。。
これで戦争は行きたくない、シトロエンのC15の軍用仕様...
なんだか弱っちい感じが切ないです...。



>>悪路の走破性は高いのだろうケドもね。



>>ほい...画像追加...もういっちょC15...。



>>もしこれが大量に襲ってきても、負ける気がしない(涙)
さすがC15、我らがVISAのバン、ってだけはありますね(号泣


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【セダン蒐集癖】Vol.273 ラテン車にはもうひと踏ん張り、トヨタ ヴェロッサ

2011-07-20 | セダン蒐集癖。
トヨタの異端と言われ、一説だと生産台数が2万台という、トヨタにしては
あまりに少ない希少車、ヴェロッサです。





かんたんに言うとマーク2bros.の一員で、ネッツ店のチェイサー、ビスタ店のクレスタを統合して
登場した、妙にラテンチックなクルマでした。

アルファロメオのような...そうでないような...な内外装を持っていましたが、
中身は後輪駆動+直6。アルファのFR+直6は、60年代の2600あたりが相当する設計なので、
アルファみたいな外観でも、アルファだと思って買っていた方はいなかったと思います...。


正直、トヨタとしてはうまくいかなかったクルマとして記憶されてしまうのは、
生産台数もさることながら、生産期間も3年足らずで、これまた異端だったこと。


それにしても、無難に売れていたチェイサー(最終型のチェイサーって、いまでも良く走ってると
思いませんか)、
一時期ハイソカーの定番ともいえたクレスタの熟成された?キャラを捨ててまで、
こんなに若々しいヴェロッサをリリースしたのはなぜだろう?

って、いまだに思うieなのでした。





>>まあなんというか、ラテンになりきれなかった感じが残念...。
真面目な人が無理にラテンのスーツを着たけど、
でも全然似合ってないと言うか、着こなせてないと言うか。

>>って言いつつ、では日本のどこのメーカーなら、享楽的なラテン車を
つくれるのだろうなあ、って思ったりもして。
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