ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

5069、るいちゃん

2022年01月14日 | Weblog
現在放送中の朝ドラ「「カムカムエヴリバディ」は母、娘、孫へとバトンをつなぐ三世代100年のファミリーストーリー。
母親は戦前から戦後の混乱期に生活困窮し、アメリカ兵とアメリカに渡る。
現在は娘「るい」が主役で、時代背景は昭和30年代の日本。
るいは「自分は捨てられた」と思い、母親を憎んでいる。
クリーニング屋の夫婦と一緒に住んで、親子のような関係。
近くのジャズ喫茶でトランペットを吹く「ジョー」と知り合う。
ドラマの中に出てくる「On the Sunny Side of the Street(明るい表通りで)」という曲がドラマの中で重要な曲になっている。
この曲が母と娘を和解させるか?
昨日(13日)、「るい」と「ジョー」が一緒に歌うシーンがあった。
世良公則の歌も絶賛された。
この曲は1930年に作られた。
1929年のウオール街の株大暴落から始まった世界的な大恐慌によって多くの人が貧困にあえぐ暗い時代。
活気を失った人々の心に勇気と希望を与えた曲。
ルイ・アームストロングを始め、ジャンルを問わず多くの歌手やバンドが演奏してきた名曲。
世界恐慌の時代、人々に勇気と希望を与えた。
戦後の混乱した日本に勇気と希望を与えた。
新型コロナウイルス感染拡大で世界中が混乱する現在に必要な曲。
るいちゃんの「るい」はルイ・アームストロングの「ルイ」から。
Grab your coat and get your hat,
leave your worries on the doorstep.
Just direct your feet to
the sunny side of the street.

Can't you hear a pitter-pat?
And that happy tune is your step.
Life can be so sweet
on the sunny side of the street.

I used to walk in the shade
with the blues on parade.
But I'm not afraid,
this Rover, crossed over.

If I never have a cent I'll be rich as Rockefeller,
gold dust at my feet
on the sunny side of the street.

さあ、上着を掴んで、帽子をかぶり、外に出よう
悩み事なんか、家に置いといて
足を、明るい表の通りに向けよう

ドキドキ(ワクワク)してる音が、ほら、聞こえるだろう
楽しそうな音が、あれ、アンタの足音だよ
日の当たる側を歩けば、
人生は楽しいものになる。

今まで暗い道ばかり歩いてきたんだ
でも、もう怖くない
さ迷うのは、もう終わったんだ

一文無しでも、気持ちは、ロックフェラーだ
明るく表通りを歩けば
足元の塵も、(砂)金に変わるんだ

pitter-pat:連続的な雨音、胸がドキドキする、足音などの擬音語
昔、ザ・カスケーズが歌ってヒットした「悲しき足音(Rhythm of the Rain)」という曲がありました。
この中にPitter-patter, pitter-patterという歌詞がありますが、日本の「ピッチピッチ チャップチャップ」という感じか。
Rover:放浪者。流浪者。
blues:ブルースは、黒人奴隷の身としてアメリカに渡ったアフリカ系民族の間で生まれた音楽とされる。その根底には、自ら(アフリカ系アメリカ人)の境遇への憂いや嘆きが基調として横たわっていて、総じて哀愁を帯びている。
英語の「blues」は blue(青)の複数形で、憂いや悲しみの気持ちを表す色で、blues にも「憂鬱」のような意味合いがある。
Rockefeller:金持ちの象徴