3331、引きずり降ろす

9日夜、米シカゴ発ケンタッキー州ルイビル行のユナイテッド航空3411便で、アジア系の男性乗客が航空治安当局に無理やり引きずり降ろされ、問題になっています。
ユナイテッド航空は出発直前になって、社員4人を中継地まで移動させることにしましたが、空席はありませんでした。
航空会社が定員以上のチケットを販売するオーバーブッキングは一般的です。
この場合乗客にお金などの条件を提示して後続のフライトに移ってもらいます。
9日夜の乗客は、400ドル（約4万4000円）とその夜のホテル宿泊、翌日午後のフライトが交換条件として提示されました。
しかし、誰も手を挙げなかったため提示額は800ドルに倍増されました。
それでも応じる人がいなかったため、ユナイテッド側が降りる乗客4人を選びました。
3人は同意しましたが4人目の男性は、自分は医師で翌朝には患者の診察があるからと拒否しました。
代わりに提示された次の便は10日午後3時出発でした。
これでは翌朝の診察に間に合いません。

口から血を流しながら、通路をひきずられる乗客