2090、列車脱線

マンハッタンのグランドセントラル駅を出発した「メトロノース鉄道」の列車はマンハッタンを北に向かいブロンクスに入ります。
東のコネティカット方面に向かうニューヘブン・ライン、北に向かうハーレム・ライン、ハドソン川沿いを北に向かうハドソン・ラインなどがあります。
「209、MTA メトロノース」の地図を参照

1日、ニューヨークのブロンクスで列車の脱線事故があり、4人が死亡、67人が負傷する大惨事でした。
事故はハドソン・ラインで北の郊外から南下し、グランドセントラル駅に向かっていました。
乗客の話によると列車は普段より速く走っていたようです。
運転士は「ブレーキが利かなかった」と話しています。
回収されたブラックボックスの解析から、事故列車は制限時速およそ48kmの現場カーブに、3倍近い速度のおよそ131kmで進入していたことが判明しました。


ABCニュースの映像を見るとヘンリーハドソン・ブリッジの下あたりで起きたようで、橋の上を車が走っているのが見えます。
ハドソン川沿いを南下してきた列車がハーレムリバー沿いに左にカーブするところです。
「529、マンハッタンの最北端」の地図のハーレム川の北側（上）のブロンクス側。
事故列車の映像を見てもかなりのスピードが出ていたことが視察できます。

先頭車両は川に突っ込む直前で止まっています。

事故が起きたのは1日午前７時20分（日本時間1日午後9時20分）ごろでした。
日曜日の朝で普段より乗客が少なかったのは不幸中の幸い。
平日の朝は通勤客で混雑していて、日本人も多く乗っています。
当初、日本人が事故に巻き込まれた情報は無いと話していた在ニューヨーク日本総領事館は2日、日本人女性が事故車両に乗っていて頭を強打し、病院で検査を受けましたが異常はなく、帰宅したことを発表しました。