ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

93、マーチン・ルーサー・キング

2008年01月15日 | Weblog
今日、1月15日はマーチン・ルーサー・キング牧師の誕生日です。(1929年生)
キング牧師の誕生日はアメリカの祝日になっていますが15日とは決まっていません。
1月の第3月曜日を祝日として土、日、月の3連休とし、今年は21日です。
最近は日本でも月曜日を祝日とし3連休にすることが多くなっています。
昨日14日の「成人の日」も以前は15日と決まっていましたが今年は14日の月曜日でした。

1963年の「ワシントン大行進」でキング牧師が行った演説の一部(木山ロリンダ・斎藤真由美訳)
「私には夢がある(I have a dream.)
私は同胞達に伝えたい。今日の、そして明日の困難に直面してはいても、私にはなお夢がある。それはアメリカン・ドリームに深く根ざした夢なのだ。つまり将来、この国が立ち上がり、「すべての人間は平等である」というこの国の信条を真実にする日が来るという夢なのだ。私には夢がある。ジョージアの赤色の丘の上で、かつての奴隷の子孫とかつての奴隷を所有した者の子孫が同胞として同じテーブルにつく日が来るという夢が。

私には夢がある!
今、差別と抑圧の熱がうずまくミシシッピー州でさえ、自由と正義のオアシスに生まれ変わり得る日が来るという夢が。私には夢がある。私の四人の小さい子ども達が、肌の色ではなく内なる人格で評価される国に住める日がいつか来るという夢が。

私には今夢がある!
人種差別主義者や州知事が連邦政府の干渉排除主義を唱え、連邦法の実施を拒否しているアラバマ州にさえ、将来いつか、幼い黒人の子ども達が幼い白人の子ども達と手に手を取って兄弟姉妹となり得る日が来る夢が。」

あれから40年、キング牧師の願った人種や肌の色によってではなく能力や人格によって評価される時代になってきました。
アメリカでは大統領の予備選が始まり、黒人のオバマ候補(母親は白人)が有力候補として民主党のトップ争いをしています。
さらにブッシュ大統領の補佐官、国務長官としてライス女史が活躍しています。
前任のコリン・パウエル氏に続いて黒人の国務長官です。
近い将来黒人の大統領が誕生することでしょう。
 *今は黒人とは言わず、アフリカ系アメリカ人と言います。

写真は「ワシントン大行進」の様子で、キング牧師はリンカーン記念堂前で演説しました。
奥に見えるのはワシントンモニュメントで、その向こうには国会議事堂があります。
リンカーン記念堂、ワシントンモニュメント、国会議事堂は一直線に並んでいます。
41、私には夢がある(I have a dream.)を参照。