ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

94、ティファニーで朝食を

2008年01月20日 | Weblog
今日1月20日はオードリー・ヘップバーンの命日です。
1993年1月20日、結腸ガンで亡くなりました(享年63)
死後10年以上経ってもその人気は衰えることはありません。
清楚で気品にあふれ世界中の映画ファンを魅了したオードリー、晩年は飢餓で苦しむ子供たちのためにユニセフの親善大使として情熱を傾注ました。
女優としても素敵でしたが晩年の生き方も魅力的な女性でした。

オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」がありますが、長い間ティファニーの中にレストランがあるのかと思っていました。
昔、1度見ただけなので映画の内容もよく覚えていず、題名と主題歌「ムーン・リバー」だけが印象に残っていました。
その後、何回かビデオやテレビで見て題名の意味が分かってきました。
それは、主人公が映画の中で言う「ティファニーで朝食を食べるご身分」というたとえのようです。(ティファニーにはレストランはありません)
ニューヨークで自由奔放に生きるホリーにとってティファニーは憧れだったのだと思います。
高級コールガール、ホリーが仕事を終え、朝もやの中タクシーでアパートに帰る途中、高級宝石店「ティファニー」のショーウインドウを見ながら朝食のパン(クロワッサン)をかじる冒頭のシーンが印象的です。

この映画の中でオードリーが演じるホリーは彼女の本来の魅力、妖精的イメージとはかけ離れていると言う人もいますが、彼女の新しい魅力が発揮されています。
コールガールを演じてもキュートでエレガント、明るくかわいく、しかもコメディータッチな彼女の魅力が発揮され、それまでの純真な女優から役の幅を広げていきました。
彼女自身、この役が気に入っていたようです。

この映画でティファニー・ブランドは世界的に有名になりました。
特に日本でティファニーの名を有名にしました。
バブルの頃毎日ティファニーには大勢の日本人が押しかけ、五番街には店のバッグを持った日本人をたくさん見かけました。
映画「ティファニーで朝食を」の影響は大きかったと思います。

 *オードリー演じるホリーのような高級コールガールはニューヨークにはいるようです。
  アメリカ人の友人の話によるとニューヨークの高級アパート(日本で言うマンション)の部屋で仕事をしていて、外からは全く分かりません。
  私がニューヨークにいた頃、コールガールを取り仕切るマダムが摘発され、顧客リストが押収され問題になったことがあります。

5番街というと高級ショッピング街というイメージがありますが、北はハーレム・リバーから南はグリニッジビレッジのワシントン広場まで、マンハッタンの真ん中を縦に走っています。
5番街の中でも42丁目から59丁目までが、いわゆる世界でも有数の高級ショッピング街として知られていてティファニー、ルイ・ヴィトン、シャネル、グッチ、ロレックス、カルティエ、アルマーニ、・・・などの有名店が並んでいます。
また、ロックフェラー・センター、セント・パトリック教会、MoMA(ニューヨーク近代美術館)などの観光名所もたくさんあり、世界中からの観光客が絶えません。