BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

ゴーストタウン / SMOKE

2006-07-21 02:32:00 | のほほん日記
停電がますますひどくなってます。
昨日は私が先月まで働いていたGOWASABIのときの同僚と飯を食べに行きました。
彼女はクィーンズのスタンウェイに住んでるのですが、なんとそこが発信源らしいです。
月曜の朝にスタンウェイで自動車事故があり、爆発炎上でそこいら一帯のマンホールおよび電気の元が真っ黒焦げになるほどの大惨害だったらしい。
その日からスタンウェイの事故現場には今でも24時間で電気会社「コンエジソン」が復旧作業にいたってるのだが、被害は広がるばかり。
ウッドサイド、アストリア、さらに今はサニーサイドにも広がり、クィーンズボローを過ぎた辺りから街は急に暗くなります。地下鉄の電気は暗いし、エレベーターは動かない、信号機もだめ。
大型ドラックストアなどは自家発電で営業してるものの、ほとんどの店はシャットダウン。電気が使えないのに営業はできないものね。
シャッターを下げたまんまの街は夜は真っ暗で、これがNYか!あの、うだったくも乱雑とした私の近所かよ?!って思うよ。
まるでゴーストタウン。
365日24H営業のマックも久々の長期休業。
私の部屋の電気も全くつかないので、ろうそく生活です。冷蔵庫もだめなので食べ物も保存できず、電子レンジも使えません。これはサバイバル。
まさか最後の最後でこんな気分を味わうとはすごいよ、NY。
テレビも見れないので状況がわからないのですが、テレビを見た知人の話によるとローカルニュースでさえ放送されてない。
なぜ?私達はこんなに苦しんでるのに?
ということで、暑さをしのぐために夜は家に帰れない。おまけにパソコンも携帯の充電もできず、昨日はミッドタウンへカフェで充電し、ブライアントパークでインターネットをしました。
ワイヤレスサービスがあるなんて最高。助かった。
この停電・・・いつかで続くか見もの。
ちなみに私の友達がスタンウェイの事故現場でコンエジソンの職員に「いつ治るの?」と尋ねたところ、事故発生当時は「明日までに何とかしてみせるよ!」(笑顔)で答えていた職員が、その2日後に同じ質問をすると「今は言えない」(深刻)と言われたそうだ。こわいこわい。

SMOKE
さて、今週の選んだジャズクラブはSMOKE。
アッパーウェストのブロードウェイにある隠れ家的なお店。老舗っぽいおしゃれな雰囲気。ネットでもけっこう話題になってて、離れた場所ながら人気があるので一度言ってみたかった場所です。
店内はほの暗くもキャンドルに照らされた赤いソファにシャンデリア、奥のステージに掲げられた店の看板「SMOKE」。いい感じです。バーカウンターも何とはなしに居心地の良い雰囲気。
店内は観光客や店や演奏者の知り合いのような常連客でにぎわってました。
私はバーカウンターに座り、ドリンクをバーテンダーに注文。ミニマムドリンク15$なんだけど、学生IDで10$になります。なんてお得!
日~木曜日まではノーチャージで音楽が楽しめる。ステージは8時10時11時半の三回。私は10時からの2THステージを堪能しました。
ステージが始まる前、ウェイターかと思って話しかけた陽気がおじさんが実はJAZZサックスの方でした。いや、ステージで見たときは恥ずかしくなりました。知らずに話しかけてしまった。濃くのあるおじさんのサックスは素敵。しかし面白かったのはノリノリのキーボード。いつも思うのだけどピアニストの顔を見るのは面白いです。トランス状態に陥ってるというか。
ドラムの黒人の人も味が合ってよい。基本的に黒人のJAZZをやってる人が私は好きです。なんとなく、見た目的に味があるでしょう。私は見た目から入っちゃうタイプですから。
ステージは約1時間で、途中ゲストの黒人歌手のボーカルも入りなかなかでした。
こんな風に気軽にジャズが聞けるNYは最高。もうこれもなかなかできないのかなぁと思うと寂しいですね

涙のJFK

2006-07-20 05:45:00 | のほほん日記
今日はジウンがプサンに里帰りするので空港に見送りに行きました。
昨日はセントラルパークでNYフィルハーモニックの無料野外コンサートがありました。それに一緒に行ってからジウンの家に行きお泊りをして、今日は最後のお別れを空港でしました。
実はコンサートの前の晩、私の住むクィーンズで事故がありました。そのためクィーンズ一帯が事故のため電気が使えなくなるという事態に陥りました。エアコンが使えないので私はほとんど眠れず、この日の気分は朝から最悪でした。セントラルパークでもコンサートが始まるまでなんとか睡眠を稼ごうとしたのですが、あの暑さのために横になっても息苦しく、しまいに疲労と睡眠不足、加えて暑さによるバテから頭痛がひどくなり寝込んでしまいました。一緒に居た友達のクーも自分が持ってた薬をくれたのですが、これを飲んでも全然効かず困り果てました。
しかし側にいた親切な老婦人の方々が私に頭痛によく聞くという錠剤をくれました。「あなたすっごく具合が悪そうだわ・・・」って。なんて親切な!
神に仏!とはこのことで、早速この薬を飲んで、30分ほど休んでるとみるみるうちに私の頭痛は消え調子が戻ってきました。なんとかコンサートが始まる頃までは起きれるぐらいに回復してアメリカの薬に効き目のよさに感心しました。
コンサートは第一部がジョンアダムスとその他一曲、休憩を挟んで私にとって本日のメインベートーベン交響曲5番です。星空の下、少し涼しくなったセントラルパークに吹く風を受けて聴く、クラシックはとっても素敵で私はこのイベントが大好きです。寝転んでまどろみながら音楽に身をゆだねるのもよし。こんな風にクラシック音楽との壁が薄いNYは最高です。終わってからは後方の湖から恒例の花火が上がりました。Macy‘sび比べると迫力は劣りますが、夏だって気がします。終わってからしばらくするとすぐに雨が降ってきました。雨を警戒してでしょうか、今年のコンサートはすごーく短かった気がします。一時間半(休憩を入れて)という急ピッチなコンサートだったけど、先週のようにキャンセルにならずに楽しめてよかった!
ジウンの家では私の他に友達のドギャンもやってきました。ドギャンと私も昔同じクラスだったこともあり、かなり前から知ってる数少ないお友達です。ジウンとはよく一緒に遊んでる男友達です。カラオケが大好きでマイクを握り締めて熱唱する姿は幸せそうです。ジウンの荷物はものすごく多くて、そのほとんどが家族へのお土産みたいだけど、パッキングが終わらず大変そうでした。私たちは夕ご飯を食べて、ジウンのパッキングが終わったらゆっくり話すつもりで私はジウンの寝室で一眠りすることにしました。
彼女の寝室にはエアコンがあって、実はエアコンが使えない私の自宅を避けるためにも今日は事情を話して泊まらせてもらったのです。ジウンは快く受け入れてくれて感謝してます。ところがジウンのマットは高級ですごく寝心地がいいため、眠りについた私はその後3時、6時と2回目が覚めてのですが、まぶたが上がらずその度にあと1時間、、、あと2時間眠らせて。。。という具合にとうとう8時まで寝続けてしまいました。やっぱ前の日の寝不足が効いてたんです。朝8時私達は身支度を整え、ばかでかい2つのスーツケースに小さいスーツケース3つを各自一つずつ持ち出かけました。あまりに重いのでついに韓国タクシーに電話して迎えに来てもらいJFKに直行。たった10分でついたからなんてタクシーは安いのだと感心です。
さてチェックインをなんとか終え、(ジウンはさすが2つのスーツケースは超過料金で50$でした)朝ごはんを一緒に食べました。後30分したらジウンはゲートをくぐり旅たちます。そしたら今度はいつ会えるのか、彼女が次にNYへ帰ってくる8月にはすでに私は実家に帰ってるのでもう簡単には会えません。こんなに毎日一緒に遊んで色々はなしてたのに、それがもうできなくなるのかとそう思うと、なんだかものすごく切なくて、今まで考えないようにしてきた思いが急に胸に迫ってきてとてもご飯どころじゃなくなりました。ジウンもドギャンもおいしいおいしいとサンドイッチにスープにかじりつくのですが、私はなんだか胸がいっぱいでどうもうまく飲み込めません。こんな時に泣くのはどうかと思ったのですが、私はついに無性に泣きたくなってきてジウンの顔がまともに見れなくなってきました。ジウンは思ったより悲しい気がしないわと笑いかけてきたので、もうその顔見てるうちにどんどん悲しくなってついに泣いてしまいました。ジウンもドギャンもびっくりしてました。私もまだ泣くのは早いってわかってるのにもう涙が止まらず、何を口に出してよいのかどんな言葉を話せばいいのかもわかりません。ただ悲しくてしょうがなかった。こんなに別れが悲しいのなんてほんとにNY来てから初めてかもしれない。私はあまりこういう場面では涙が出てこないタイプだったのに、外国にいるせいか、歳を取ったせいか。今までたくさんの友達を送ってきたが、今度は自分もNYを去ることがわかってるだけに余計かなしい。ジウンは「泣かないで、お願い。亜里沙じゃないみたいだよ」って慰めてハンカチを貸してくれたけど、そのジウンも涙がうっすら出ていて、見てると余計悲しくなった。でも先に泣いたことでゲートにジウンを送る時はちゃんとお別れの言葉を口にすることができた。
彼女は情にもろくってついついどんな人にもかまいすぎて、時にはそれがひどい裏切りで返って来たりして、自分がものすごく苦しい思いを受けてしまうことがある。だから私は大切なのは自分の体と心だから、それを第一に考えて優しいのもいいことだけど、ほどほどにしてほしいと思うことを最後にいいました。こんな風に彼女に何か話せるのももう最後だからです。これからはメールだけの付き合いになってしまうし。
いつか彼女がプサンに帰ったらもちろん私は彼女を訪ねるつもりだし、もしこれから何年かNYで留学を続けるなら彼女に会いにNYへ来ようと思った。お金をまた貯めるのは大変なことだけど、私の持ち前のしつこさなら絶対できるよってジウンが言ってた。
一生彼女と友達で居られるかなんて私にはわからない。特に私達は英語しか共通語がないからこれから先今以上に彼女に気持ちを簡単に伝えられるのか、私は少し不安に思う。日本に帰ってからも英語はちゃんと勉強しなきゃなぁ思う。それか韓国語勉強するべきか。
この点が日本人の友達とは少し違うところだ。
でもこんな風に日本人以外で心から好きな友達ができるなんて思ってもみなかった。NYじゃ出会いと別れなんてたくさんあって知り合いなんてすぐに作れる。それは魅力的だけど、少し寂しいような乾いた気持ちになることがある中で、だから私は彼女に会えて友達になれてほんとに良かったと思う

DEAD HEAT

2006-07-19 02:21:00 | のほほん日記
た、大変です。
私の近所のデリで昨日電気のショートのような爆発が起きたらしく、うちの電気が使えません。
といっても完璧な停電というのではなく、弱弱しくも電気はつくのですが、ライトは暗いし、換気扇や電子レンジが使えないし、一番困るのは、
何と言ってもエアコン。
昨日の夜からNYは100Fを越す勢い。
今日の記録は101.
だいたい36度ぐらいです。
こんな気候にエアコンなしじゃ北国育ちの私は眠れる筈もなく寝不足でしんどくてどうしようもありません。
しかも昨日は朝までジウンとおしゃべりしてて、朝帰ってきてこの暑さなのでまいりました。今日の夜にセントラルパークのフィルハーモニックを聞きに行くので、楽しむためにも何とかして昼のうちに睡眠を確保したい。
明日ジウンは韓国へ里帰りするので会うのは今日で最後になってしまうのです。とっても悲しい。だからこそ最後はちゃんと彼女とお話したいし。
ということでこれから寝場所を求めて公園でも行って見ます。
しかしたぶん外も暑いに違いないだろう。
ひー、何でこんな時にエアコンが使えないのだ。

すばらしき日々

2006-07-18 07:40:00 | のほほん日記
昨日とっても不思議なことが起こりました。ロングアイランドのサウスハンプトンのビーチへ友達と遊びに行きました。
ハンプトンズのビーチは映画「恋愛適齢期」で撮影に使われて以来、一度は行ってみたい私の憧れの場所でした。マンハッタンに勤める高給取やセレブリティの避暑地として人気のある高級お金持ち住宅街が有名です。
ペンステーション発9時48分のLRRで2時間、目指すサウスハンプトンに駅へ12時につきました。しかし駅を降りてどこにもビーチへ行くような公共交通機関が見当たりません。タクシーが来たのですが、パブリックビーチへは2人で10$ずつだと言われ、タクシーの運転手に歩いていけるか?と聞いたら4マイルもあるから無理だよといわれました。
他にもビーチへ行くというオジサン2名にタクシーの話を持ちかけたのですが、(4人で借りれば一人5$)帰りはどうする?と言われ、タクシーが本当のことを言ってるか当てにならないと却下されました。
結局この後このおじさんたちとビーちを目ざして歩いたのだが、どうやらタクシーの言ってたことは本当だったらしく、街のメインストリートでいろいろな人にビーチへの道を尋ねてみたが、知らない人や車じゃなきゃ、、、無理だよ。。。なんていう人ばっかり。
おじさんたちはどうやらビーチへ行くのはあきらめたみたいなんだけど、私たちはそのためにここに着たので今更街をショッピングしようなんて考えられません。もうタクシーを呼ぶしかないと近くの花屋さんに駆け込んで電話番号を聞き出し、メインストリートの交差点でタクシーを呼んだのですが、その直後50代手前ぐらいの白人のおじさんが話しかけてきました。「君たち何か困ってるのかい?」ってな具合に。私達はビーチに行きたいのだが公共の交通手段がなく、車もないので困ってるというと、おじさんは「自分の車でビーチまで送ってあげようか?」と言ってきました。最悪ヒッチハイクしかない!と思ってた私達には願ったりかなったりの申し出で、お願いしますと喜んでおじさんの車へ向かいました。
おじさんは向かいのカフェで休んでたのらしく、うちらの様子を見てこれは何か困ってるんだろうと話しかけてきたそうです。車へ行く途中少しおじさんと話したのですが、その時私はすごく違和感というかおかしな気配を感じました。
なんだろう。。。?この感じ。なんか前にどこかで、、、と思いつつおじさんの車を除くと、おじさんは汚いからごみを片付けるよ、、、と言って扉を開けたときアジア映画祭のポスターがちらりと見えました。その時一瞬にしてひらめきました。私はこの人を知ってる!と。
6月末にアジア映画祭を見に行ったとき、偶然私の隣に座ってた人とおしゃべりしたのだ。そのおじさんとは映画のことで会話が弾み、ついにはメール交換をしてしまったのだ。しかしこういうことはNYではよくあることだし、その後おじさんとはメールをすることもなくそのままになってたのだ。この独特の話し方にあのポスター・・・これは間違いない。
私はおじさんに「私、あなたを知ってるわ。私たちは前に一度会ってる。アジア映画祭で、、、。」というと、おじさんはものすごくびっくりしてて、私のことを思い出してくれた。
こんな偶然があるなんて、なんてことだ。たくさんの人がすれ違う大都会NYで一度映画館の隣の席になって少し話した人と、こんなロングアイランドのとある場所で再び会うとは。しかもそれが私を助けてくれた人とは。これがあるからNYは、人生はすばらしい!!と私達は大いに盛りあがりしばし興奮してました。
おじさんは喜んで、ビーチだけでなく、ハンプトンの見所を回るツアーに連れて行ってくれた。サウスハンプトンから車で抜け出し、イーストハンプトンの有名なピザ屋(ポールマッカートニーがやってくる)、一面の葡萄畑がきれいなワイナリー、そしてばかっでかくて恐ろしく高級な(10~20億円の豪邸)別荘地が連なる高級住宅街の道路を車で案内してくれた。
その後ビーチへおろしてくれて私達はしばし2時間ばかり、高い波が打ち寄せるハンプトンズの海で泳いだり、キレイな白い砂浜の上で昼寝をしたり、ビーチを楽しんだ。海沿海の面してそびえ立つ巨大な金持ちの豪邸が等間隔で連なっていて、なんともいえない雰囲気をかもし出していた。波は高くて水は冷たかったが、泳ぐと気持ちがよくって面白くって私は夢中になった。泳いだ後ビーチでくつろぐ時のけだるさがまたたまらない。
おじさんは2時間後にまたビーチへ迎えに来てくれて、日本料理屋さんへ夕ご飯を食べに連れて行ってくれた。それだけでも十分有難いのに、なんと車でマンハッタンまで送ってくれた。おじさんの家はロングアイランドにあって遠いのに、ほんとに有難い。うちらはおじさんと道すがらいろんなことを話した。おじさんは本職がライターと株式市場の仕事をしてる人で、アイリッシュで兄弟が8人もいて、映画好きでものすごくおしゃべりな人だった。
ほんの少しの偶然の重なりだけど、こんなによくしてもらっておじさんには感謝してもしきれない。でもほんとにすばらしい日だった。偶然のすごさ、人生のすばらしさを感じた一日だった




JAZZ AT ホテルキタノ

2006-07-15 01:05:00 | のほほん日記
久々にジャズ聴きに行きました。
ジャズのメッカであるNYに私が居られるのもわずかです。
せっかく好きなときにすぐ聞きにいける環境に居るのですから、お金がある限り行けるだけ行っておきたいというのが欲張りな私の心境。さて、今回は日系の「キタノホテル」です。
パクアベニューにあるキタノホテルは最近ジャズをラウンジで行うようになった。
カバーチャージなしで一人ミニマム10$のオーダーのみという良心さ。
キタノホテルと言えば、うちの母が3月にNYへ遊びに来た時もここに宿泊したいといってました。はやり日系だし安心感があるからでしょう。ところが料金は高いです。もうその辺の有名ホテル並み!ってことで、諦めてもらいました。しかし場所的にも素敵なとこです。このホテルの窓から見る夜のパークアベニューにグランドセントラルはさぞかし素敵でしょう。近くにはスカンジナビアハウスがあるし、そこではおいしい北欧料理が堪能できるし、、、私も泊まってみたい。一階にはかわいい雑貨屋さんもあります。
さて、ライブは一日2回8時と9時45分。私は今回早い時間の8時からのライブを見てきました。女性のピアニスト「DEANNA AITKOWSKI」(ロシア系?)さんとベースにドラムのトリオです。シックで控えめながらエレガントなキタノホテルのロビーを突っ切って2階へ登る階段の前に今月のJAZZの案内が出てる。私が見てるとアメリカ人のフロントマンのおじさんが「今日はこれだよ!」って写真を指して教えてくれた。ラウンジは上でいいのかなぁ?と尋ねると笑顔でそうだよって教えてくれた。螺旋階段を上り上のラウンジへと行く。細長いラウンジは少しのバーカウンターにテーブルがいくつもあり、窓をバックにして部屋の角にはピアノやドラムセットがあり、今にも演奏が始まりそうだ。お客はまだ少なかったのでテーブルは選び放題で案内人の人は好きな床に座っていいよと言ってくれた。私は今回独りできたのでバーカウンターでも良かったのだが、テーブル席のほうが演奏がよく見えそうなので、前から2列目ぐらいに当るけっこう見栄えのいい席についた。丸いテーブルにフカフカのソファが居心地が良い。しかしこのテーブル日系ホテルの癖に高いではないか。日本人向きじゃないなぁ。。。と思いつつ、日本人の顔をしたウェイトレスさんも日本語で話しかけたのに、英語で返された。働いてるウェイトレスさんも日本人じゃないのかなぁ?よく見たらお客はこの時点で日本人は私だけだったりする。お酒メニューしかなく、酒は飲めない私はデザートを聞いて、チーズケーキとオレンジジュースを頼みました。ホテルメイドだけあって、味は文句なしにうまかったです。しかし高かった。ミニマム10$の安上がりのはずが16$しました。ま、これも他のJAZZクラブに比べればましですが。
さて、管楽器なし(サックスなど)なしのジャズは寂しい気もしますが、ピアノも私大好きです。今回はピアニストの方が1曲ずつ曲を紹介して進んでいきます。新曲あり、いかにもジャズっぽいものから、静かなクラシカルな曲、キューバ音楽、ブラジルのサンバまで取り入れていてけっこう幅が広いので色々聞けて楽しかったです。ベースもバンドも上品でなかなかいい雰囲気。ホテルキタノっぽいお上品っぷりです。これがウェストビレッジの地下バー辺りだと違和感あるけど、あっちはもっとめちゃくちゃしてて面白い。途中からお客さんがどんどん増えてきて、はじめ私の周りのテーブルには誰も居なかったんですけどねぇ、最後にはほとんど埋まってました。日本人の姿もチラホラ。。。
久々の生ジャズにいい気分で、家に帰ってからもラジオのJAZZチャンネルをずっと回してます。私はこのFM88.3JAZZchが大好きです。NYは色んなジャンルのラジオミュージックCHが抱負なんで好きですね。ちなみに次に聞くのがクラシック。バイト先ではレゲトンchをよく聞いてました(メキシカンがそのchを好きだったのさ)。帰る前に後2つぐらいジャズの店いければなーと思ってます。
http://www.kitano.com/default.htm(キタノホテル)
http://www.deannawitkowski.com/(ジャズピアニストのHP)

UNO

2006-07-14 02:12:00 | のほほん日記
昨日のセントラルパークのNYフィルのコンサートは雨で流れました。
しかしはりきって3時に集合した私と友達2名。
うち一人は遠くの家からわざわざビールまで運んできてくれた。
おつかれさま。
しかしうちらのワクワクぶりをよそに、雷はとどろき豪雨でとても場所取りどころじゃない。
しょうがないのでシェイクスピアで世話になったデラコルテーシアターの軒下でシートをひいてピクニックしました。
弁当にお菓子にビールに果物。
せっかくだからこの時間を楽しまなきゃね。
今日のために私が朝からトイザラスに行って買ってきたUNO。
韓国人の友達はやったことがないらしい。
日本じゃあんなに流行ってたのに、、、向こうじゃ輸入禁止だったんかな?
ってことで久々にやると面白く夢中でやりました。
時々通りすぎる外人のおっちゃんが「UNO!」と叫んだりして。。。
結局8時過ぎに今日の公演がキャンセルだとわかってうなだれましたが、
これも雨の日の良い思い出です。
ここで一つ思うに、私は日本にいて毎日一生懸命働いていた時って、こんな風な時間の使い方をしなかった気がする。こんな時間が会ったら少しでも何かしなきゃみたいに思ってたかも。
それはやっぱり今私達が学生で時間に縛られていないからだとも思うし、こんな風に雨の日に軒下で天気を見ながらUNOに明け暮れる自分達を思ってなんだかうれしくなりました。とっても贅沢ですよね、時間が。
そして友達がいてくれてよかった

HOBOKEN

2006-07-13 00:23:00 | のほほん日記
いよいよNY生活も中盤。悲しいかな、あとわずか、、、ほんとに月日の過ぎるのはここで早いです。
さて、昨日のリトルイタリーに引き続き、今度はNJのHobokenへ行きました。ミッドタウンからPATHトレインで15分という近さ。片道1.5$で行けちゃいます。
ハドソンリバーを挟んでNYとお向かいなここは波止場としての歴史も深く、フランクシナトラ発祥の地で有名。ここのお勧めは高台から眺めるマンハッタンのスカイラインの景色なんだけど、まずはかわいらしいお店が並ぶHobokenの街を探索。
巨大なターミナル(PATHとフェリーとNJトランジット発着所)から少し歩いた繁華街ワシントンストリート沿いには、なぜかイタリア系の店が多い。ここもイタリア系が強いのか?しかしアイリッシュパブやメキシカン、意外に日本料理屋も多い。服屋さんや、SPAの店も多くってどれもこれも見た目がかわいらしいのだ。高さが統一された色とりどりのレンガでできた町並みはとってもきれいで、マンハッタンで言うロウワー・イーストサイドのちょいと庶民的な小汚いテネメントが美しく生まれ変わったかのような雰囲気である。
とってもかわいらしいオーガニックフードの店もあった。中には野菜や果物のほか、ここはハーブやお茶の種類がものすごくたくさんあった。他にも石鹸やシャンプーなど自然化粧品がいっぱいあって、サプリメントも豊富。ついつい長居してしまった。私はペーパミントティー買おうか迷ったのですが、荷物になりそうだったので止めました。最近ミントティーはお気に入りです。それというのも今回の風邪に非常にお世話になったので。
さて、昨日のリトルイタリーではいいレストランに恵まれなかったのでここで一軒のパスタのお店へ入りました。
ランチが10.95$前菜は本日のスープでトマトとなすとルッコラのパスタ。コーヒーつき。ここのパスタは太かった。日本のパスタの2倍ぐらいはあるのだろう。なんかうどんみたい。。。と思いつつかなりの量で食べきれるか不安だったけど、食べれました。トマトソースの量もすごかったもう最後のコーヒーの頃は満腹です。アイス屋も多かったんで買おうか迷ったけどあまりに満腹なんで止めました。その後は川沿い公園にいってまったりしてました。この日はものすごく暑かったんだけど川の側には樹とベンチが等間隔で並べられていて、川風がすごく気持ちよくってま、京都の川床にいるような気分です。マンハッタンの景色も少しかすんでました。
帰りはフェリーに乗ってみました。NY-WATERWAYというのがワールドファイナンシャルセンターなどの地区と結ばれていて、いわゆる通勤のためのフェリーなんだけど気持ちよさそう。片道4$。この時間のマンハッタン行きは見事にガラガラ。船から腕を乗り出してぶらぶらハドソン川の短い散歩です。
夕方はこの着駅のファイナンシャルセンターで日本のPUFFYの無料コンサートがありました。NYのイベントの一つで、PUFFYはアニメがアメリカで放映されてることもありちょいと人気。NYと日本親善大使である彼女達。会場は日本&アメリカンなすごい人だったけど、後ろの端っこの欄干によじ登り見事に見れた。学校で知ってる人もけっこう来ていてやっぱり無料だというとみんなー来るよなぁ、しかもPAFFYだし。最近の曲は知らないものが大いのだけど、私は彼女達の「アジアの純真」が聞けてよかったーと思いました。

Bronxのリトルイタリー

2006-07-12 01:10:00 | のほほん日記
マンハッタンのリトルイタリーは巨大なチャイナタウンの北側にひっそりとあります。
狭いながらも観光化された華やかさが素敵。
しかし押し寄せる中国人の勢いにもまれてて、 なんとも両者の境目がわかりにくい。 がんばれイタリア!と言いたくなる。
先日W杯でイタリアが優勝したこともあり、 急にイタリア人の町に行きたくなりました。
テレビの放送でブロンクスのリトルイタリーが大騒ぎする映像が流れてたので、のぞきにいきました。
そういえばブロンクスにはマンハッタンより大きなイタリア人街があると以前より聞いてました。
どこだろうとずーと思ってたんですが、ブロンクスのフォーダム大学の南側にあるアーサー街というのがそれに当るらしい。
たしかに街にはイタリアの旗があふれており、イタリア系グロッサリー、肉屋、チーズ屋、見慣れない形のパン屋、レストラン、カプチーノカフェ、イタリアミュージックショップなど所々に点在してます。
人々の話す言葉も英語じゃありません。
マンハッタンほど華やかではなく、 どこか庶民的なのんびりした空気が流れてます。
寂れてるような?なんとも中途半端な雰囲気。
しかしマーケットにはトマトやパスタがあふれ、 瓶のピクルスが山積み、ハム屋の親父はとっても陽気で優しい。
みんなサッカーのユニフォームを着てたのが笑えた。
私の好物のサラミをスライスで売ってもらった。 日本で言う円形のサラミではなく、楕円形状で3倍くらい一スライスが大きい。
30スライスぐらいで4.50$。
塩辛いがこれがまたチーズと合う。
たぶんワインにも合うでしょう(私は飲めません)。
しかしいいレストランが見つからなかった。
ガイドブックにあったレストランは休みでした。
残念。。。。
あ、アイスも食べるの忘れてた。
http://www.arthuravenuebronx.com/(アーサー街HP)

3度目の正直

2006-07-10 23:58:00 | のほほん日記
毎年恒例セントラルパークのデラコルテシアターのシェイクスピアの野外公演。
前期(6-7月)と後期(8-9月)2公演のうち前期の「マクベス」を見てまいりました。
しかし、その前に無料であるこのチケットを入手するためになんと3日もセントラルパークへ通いました。
毎年大人気!入手困難!とは聞いてたのですが、去年は一度で手に入った経験があったのでなめてました、私。
まず一日目は7月3日9時に並びました。
この日は月曜日で平日なのでチケが取れると思ってたら、予想以外の長い列で、、、どうやら平日と言っても2日の日曜日と4日の祝日に挟まれた日なので休みの人が多かったらしいのです。4時間並んで私の6人前で締め切られました。く、くやしい。。。
次が7月8日。土曜日だし公演終了2日前ってことでものすごい混雑を予想して7時にセントラルパークへ行きました。
今回はお友達のジウンも付き合ってくれました。しかし6時間待ったのに、またもや私たちの30人ほど手前でチケットがなくなってしまいました。ショック。。。
そして最終日の昨日今度はもう失敗したくないので思い切って4時20分にセントラルパークへ行きました。しかも一人です。ジウンはもう待つことはできないと言ってたので無理には連れて行かなかった。彼女の性格では無理だろう。チケを取れたら一緒に行けばいいのだし。どちらかといえば一人で待つほうが気楽である。
夜のセントラルパークは危険の代名詞。もうじき帰国を控えた身で危ない橋は渡りたくないけど、これが最後のチャンスということで、もうこうなれば布団持参で行きました。ひんやりとした空気に包まれた夜のセントラルパークはそりゃ怖かったですよ。一応所々に明かりはあるのですが、静かでねぇ。。。しかしシアターまで誰にも会わなかったのが幸い。途中で下手に人に会ったら怖いもんね。シアター前には5人ほどすでに並んでる人がいましたが、そのうち2人はホームレスでさすが無料イベント、こういうのがなんともNYらしいではないか!!さすがにホームレスの後ろは臭いんじゃないかなぁと思い、間を空けて気の木陰に場所をとり、寝場所の準備をしました。驚いたことにクラスメイトのジヒとソーヤンにそんな場所で会いました。2人とも私の次の次でした。デリで買ったキッシュを食べ、5時ぐらいに布団に入りました鳥の声がさわやかで気持ちが良く、ここが大都会の真ん中だとは到底信じがたいです。そこからは10時までたっぷり5時間寝ました。太陽の日差しで目が覚めたのですが、もうすごい行列ができてました。
私は確実にチケが取れるので余裕です。13時無事にチケがもらえました3度目の正直ってやつです。諦めなくてよかった。これを見ずしてNYの夏を語るなかれ。

さて、前期の題目はマクベス。悲劇の王のお話。あらかじめネットであらすじのようなものを読んでいったのですが、やはり難しかったです。主役のマクベスはラッセルクロウのような俳優さんが演じてて、すばらしい演技でした。特にマクベスが殺した仲間の幻を見るようになり狂いだし様子はまるで映画を目の前で見てるような迫力。ほんとの演技ってこういうもんだ。というか、伝統的な野外劇だけあってかなりレベルが高いと思う。女優さんも子役でさえすばらしかった。
ジウンは始終チケを並んで(8時間半も)取った私は褒め称えてた。もともと私が見に行きたくて誘ったので、付き合ってくれた彼女には感謝してるのであげたのだが(一人2枚まで取れるし)、よく考えるとラッキーなことだ。
マクベスも良かったのだが、何と言っても
今年の目玉は後期に主演する大女優メリル・ストリープ。
私は残念ながらその時期帰国してるので後期は見れません。
あのメリルストリープの演技が目の前で見れるなら徹夜でもできると思う。

●シャイクスピア野外公演(パブリックシアター)
http://www.publictheater.org/view.php?mode=eventdisplayeventid=210




ピアス初心者

2006-07-07 04:22:00 | のほほん日記
実はついこの前ピアスをついに開けたのです。
誕生日にジウンからピアスをもらって、せっかくくれたのにそれが着けれないのは寂しいなぁと思いまして。
今時ピアスホールがない人のほうが珍しいのかもしれない。ジウンも私に穴がなかったのですっごくびっくりしてました。
基本的に痛いのが嫌いな私はピアスに興味があったのだが、いまいち積極的にはなれずにいました。
実は20代の頃別の友達にもピアスを頂いたことはあります。それも実家にちゃんととってあります。イルカのかわいらしいピアスでプレゼントしてくれた友達には悪いけどずーっと宝石箱の中で眠ってました。
今回はもうじきNYを去るのでその思い出のためにも、そして30歳の記念にでも、、、と開けることにしました。まぁきっかけは何であれ、何かしたかったのですねー。
ジウンに付き添ってもらい彼女の案内するコリアンタウンのアクセサリーショップへ行きました。イーストビレッジでもよかったのですが、ジウンが案内してくれるならそっちのほうがよっぽど安心な気がしました。
果たして、そのお店は小さいながらもたくさんのアクセサリーが所狭しと並べられており、その入り口にはハングル語でピアスの穴の開け方についてうちでは特別に痛みをあまり感じないようなやり方でやってますと張り紙が貼ってあった。
店には3人人がいて、その中でガタイのよいけっこう男前なお兄ちゃんがどうやら開けてくれるらしい。ジウンが説明すると、お兄ちゃんはよし来た!とばかりに私を正面に立たせて耳をチェックし始めた。
私の肌は敏感そうだから始めはちょっと違和感感じるかもしれないけど、自分は長い経験があるから絶対大丈夫。安心して、、、と言ってきた。
彼自体がなんだか頼もしそうな人なので私も信用できそうだと思い、お願いしますというと、まずファーストピアスはこれでいい、と宝石ケースからシンプルなかわいい星型のピアスを出してきた。私も気に入り即決しました。
お兄さんは正面から耳を見て消毒を施し、空ける場所を吟味し始めた。両耳が正面から釣り合いが取れるように印をつけて、今度はホチキスのような機械(ピアッサーというのでしたっけ?)を出してきた。
「1,2,3、、、1,2,3、、、」と言いながらガッチャンとほんとに耳がホチキスで留められたかのような音がして耳に鈍い痛みが走った。
すぐ後でもう片方の耳も同じく開けてあっさり終わった。
痛いのはその一瞬でその後は痛いようなかゆいようなじりじりとした違和感が耳を襲った。やはりいきなり耳に異物が入るもの。そりゃ拒否反応を起こすよ。それは正常だってことだよ。たぶん始めの何時間かは痛かゆいはずだよ。とジウンが励ましてくれた。
値段は方耳7$で両方で14$。イーストビレッジで開けるより安いと思われる。
安全だし、困ったことがあればいつでも相談できそうな雰囲気の人達だし、ちょっとほっとしました。
とりあえず一ヶ月はこのまんま。
そして穴が固定された頃はきっと日本でしょうね。今のうちにかわいいピアスをここでいっぱい買っておこうとたくらんでます。