BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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ディープでふしぎなハワイのおはなし

2008-02-15 23:13:01 | 読書感想文
前々から読みたかった本です。
実は住んでみたい土地というとまっさきに浮かぶのがハワイだったりします。
留学とかではなく、定住という意味で。
長い人生の中である期間だけハワイに住んでみたい。

私とハワイの出会いは学生時代です。
卒業旅行でオアフ島へ行きました。
あの時は、とにかく日本人がみんな行くというハワイへ行ってみたかった。
そして、初めて見るハワイはほんとに美しかった。
美しい海とからっとさわやかな風、青い空を見るとどうして日本人がここへたくさん来るのか、ハワイに住みたがるのか、わかる気がした。
私はそこで初めて体験ダイビングをしたのだが、
水の透明度がとにかく高く、まるで別の世界に居るかのようだった。
初めて泳ぐ南の島の海の記憶がハワイで良かったと思う。
海だけではなく、広いパイナップル畑、ノースショアのサーファー、ダイアモンドヘッドなどハワイは緑も風もすべてがきれいだった。
でも、あの頃はハワイはなんでアメリカなのか、ハワイ人の存在でさえ知らなかったと思う。

しかしこの本に書かれてる内容は、旅行者である私たちがハワイと聞いて思い出す、オアフ島やワイキキビーチやアメリカンティストなど一つもなく、
あるのはハワイという国のこと。
そう、ハワイは国なのだ。国だったというべきかな。
何千年も前にタヒチから海を渡ってきた人たちが、もっと前から居た先住民とともに作り上げた歴史があり、風土があり、土着の民族が居た。
そんなハワイのディープな内容が詰まってます。
歴史、宗教、言葉、音楽、踊り、伝説などなど。
最後にハワイ語がついてるのがうれしいですね。
ハワイは日本語が通じる、英語でしょ、、、などと思わず、ハワイの言葉を覚えて、次にハワイへ行きたいものです。
作者はあのカメハメハ大王の血を受け継ぐ方です。
祖先から口語で伝えられたハワイのことをこの本にしてくれて、ほんとにありがとうという感じです。
私も実はハワイ、しかもハワイ島に住んでみたいのです。
ハワイの風土やマナを感じる心、フラの精神など以前から色んな雑誌や本で見かけてて、ハワイのことが気になってました。
この本を読んで、やっぱりハワイの島々へ行きたくなりました。
特に神話のお話が好きです。ぞっとする話や怖くなるお話もありますが、どれもホントのことだろうなと思います。

○ディープでふしぎなハワイのおはなし タマラ・ピイラニ・エルドリッジ
 ゴマブックス