My violin & My life/ Life is a Bumpy road

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Life is Impermanent.

国際婦人デーとバービーの思い出

2019年03月08日 | 観たこと聴いたこと
夜のニュースを見たら、
3月8日は国際婦人デーだったそうだ。
(私にとっては歯医者さんの予約日だったが。)

そしてバービー人形は、時代ごとの女性の活躍を反映して作られているらしい。
今年は黒柳徹子さんと、テニスの大阪ナオミ選手が、バービーに表現されたという。

私もバービー人形を持っていた。今はどこにしまったかわからないので、過去形になる。そのお人形のことを、以前書いたように思うけれど、過去ログを探してみるげんきはないのです。

10才くらいの頃、ある女性が私にくださったものだった。その方は女性の僧侶で、私の家のお客様だった。
若かったのかもしれないが、実質主義なのか、あまりオシャレな女性でもなく、当たっているかどうかはわからないが、思うに当時のインテリ女性はおそらく地味だったのだろう。

おばさんだ、との認定もしたが、その人は正直に生きている、と、なんとなく幼心にきがついていた。わたしの母が代表のごとく、同性からは奇異に感じられてもいたようだが。

あるとき、その人は、アメリカに講演に行く事になり、わたしに何かお土産を買ってきましょうと.「そうね、お人形を買ってきましょう」と言ってくださった。言われた私はポカンとして半信半疑だったので、それっきり忘れていた。

しばらくその女性は家に来なかった。が、忘れた頃にまたお見えになり、「お約束のお土産をあげましょう。」

その日私は初めてバービー人形なるものに出逢った。
、、、その時は、なんか可愛くないな、と思ってしまったのが正直な感想だったのを覚えている。

あの人はアメリカで何を話してきたのだろう。自分の夫は戦死しており、ならばどういう心持ちでアメリカを訪問したのだろう。そんなことを大人になってから時々思い出している。
少し甲高い声の、よく通る声を未だに覚えている。わたしにはその声が、当時まだ子供だった自分の中の、「なにか」を呼び覚ますような心地良いものだった。

バービーが、それぞれの時代のアイコンとなる女性たちをモデルにしていると知ると、
遠い昔、今よりもっと男性社会だった時代に、夫を失い何かと不遇なこともあったと想像される中にあり、飄々と逞しく生きていたあの女性を思い出さずにはいられない。
飄々と、に見えたが、時には自分の主張を貫き、堂々と、紙面論戦も厭わなかった。逞しく、と見えてはいたが、同時に、正直に哀しみをも受け止めていたのだと思う。理性がそれを覆い隠すためか、飄々にも堂々にも見えたのだと思う。

そして子供である私に約束した事を、うらぎらなかった。漢気をも感じるその人に、私は感謝して、今また、あたたかな気持ちになる。


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