ここのところ読んだ本のコメントを書いてみたいと思います。
まずは、書店ガール
著者は、女性の碧野 圭さん。 書店めぐりが好きなので単に書店をテーマとする小説を読んでみたいと思ったのがきっかけ。 大型書店で働く女性店長が主人公だけど経営陣との攻防、売上アップや書店の実際の仕事が垣間見えて、まあまあ楽しめました。 最初対立していた女性従業員とは最後共闘して経営陣とやりあう。こういうちょっと爽快感もあります。
まあ私が住んでいるのは、田舎なので大型書店には、大阪や東京に行くときにしかなかなか浸れませんが至福のひと時です。
いつのまにか大ヒットシリーズになってドラマ化されていますが、今回初めて長編作品となりました。
アマゾンレビューを見るとシリーズで一番評価がいいようですが個人的には、そうは感じませんでした。 ちょっとした謎解き要素というのが一番少なかった感じで、今までのシリーズとちょっと違う感じがしました。
シリーズも後半戦に入ったということで、栞子と五浦くんとの関係。母親登場で最後の結末を意識する展開になってきたと思います。そこらへんが見え隠れし始めたので当初あったようなすっきりとした推理というのは薄れてきたと思います。
唯一見ているTVドラマがこれなんで、志田が出てくると高橋克実さんの顔がよぎるようになりました。
そして今日読み終えたのが悩む力
著者の姜尚中さんは、TVによく出てくる政治学者ということでしたがあまりTVを見ないのでよく知りませんでした。
このなかででてくるマックスウェーバーと夏目漱石ですが、どちらも作品を読んだことがなかったので機会があれば挑戦したいと思います。
夏目漱石の作品をピックアップして漱石が100年前に資本主義が発展するとこうなるというのを予測していたという点にはちょっと関心しました。
悩むことから逃げないで正面から考えるという感じで読んでみました。多少気持ちが軽くなるような読後感が残りました。
なぜか我が家の本棚には、こころ(夏目漱石)があるのでちょうどよいきっかけかなと。
姜尚中さんの動画あったのでみましたが、ちょうどこの本を書くときには、彼の長男はまだ存命で、すごい時期に書き上げたんだなあと思いました。