最近を将棋を見ていて、たまたま 相横歩取り戦法を観戦する機会があったので、それについて興味深い変化があったので紹介します。
相横歩取りの一番多い戦型の▲7七銀~▲4六角です。(1図)
ここで後手の応手がいっぱいあるところで、以前ブログで△2七角を紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/babiru3_2005/e/6471eb0a783959c16a7ea50fad8cd3f9
本日は、棋書に載っていない手 △2六飛(2図)を検討します。
この△2六飛の一番の狙いは、あとで紹介しますが ここで先手はどう指すべきでしょうか?
まず(1)▲2八歩 (2)▲9一角成 (3)▲3八銀 が考えられます。(3)は、ちょっと不安そうな手ですが一番有力かもしれません。
まず(1)の▲2八歩 は一番普通の手。
以下△4六飛▲同歩△4七角▲3八銀△1四角成▲8三飛(3図)と進みます。▲8三飛は、後手が馬を作ったのだから先手は竜を作って対抗という考えです。
これで、先手としては満足と思えますがここからなかなか大変です。
以下△8二歩▲6三飛成△6二銀▲6六竜△2七歩(4図)
この△2七歩が後手のこの戦法の一番の狙い。▲2七同銀は、△4七角でまいる。▲2七歩は、△2八歩がくる(ただこれは後手も歩切れなので案外いい勝負かもしれない)
さりとて▲3九金や▲1八飛とかは指せない。後手は△6九角からもう一枚馬も作れる。 これが△2六飛の一番の狙い筋のようです。
まあ4図自体まだ難しいと思うのですが、もっとすっきりした方法がないのかほかの手を考えます。
2番目の手の▲9一角成です。 これは以下△2九飛成▲8一馬△2七角▲7三桂 (5図)が考えられます。
ここで後手は△4九角成で一挙に殺到するのは以下▲同王△3八金▲5八王△3九竜に▲6一桂成があって先手が勝ちます。長手数の即詰のようです。
ですから5図では、△7二金といったん逃げますが▲6一飛△4二王▲7一馬△同金▲同飛成(6図)が考えられます。
この局面難しいのですが先手が指せると思っています。 角が入ると▲5一角から詰むので後手は△3三王と逃げたいのですが▲3八銀打ちがぴったりです。 そこで6図では△4九角成と切ってから▲同王に△3三王かもしれませんが▲3八銀または、▲3八角と打って先手がやれそうに思いますがいかがでしょうか?
最後に2図で▲3八銀と上がる手 これは一見 △2七歩 (7図)と打たれて先手が悪いように見えますが
(他にも△4六飛▲同歩△2八歩とかもありますがこれは▲2四飛△2九歩成▲2一飛成の攻め合いで先手がさせるでしょう)
ここで▲3六歩が好手。 以下△2八歩成▲3七銀△2七飛成▲2八銀△4七竜▲9一角成(8図)とすすめて危ないようでも一番先手にとってはいい変化かもしれません。
ここで△3八角とかは▲3九金とかわされるし △2七歩も▲3七銀で続きません。 コマ得が効いてきそうな変化と思います。
まあ棋書に載ってない変化なので、抜けがあるかもしれませんが、 △2六飛という変化球にはこんな感じで戦えるような気がしますがいかがでしょうか?
「週刊将棋」に隔週で連載されてる『新詰将棋探検隊が行く』は半端なくいいです。
ご存知かと思いますが…。
いまは、暇でいいんですが忙しいときは、出張が続いたりして、新聞を定期購読しても見れないことが多く やめました。
田舎のほうでは、駅の売店もなく 定期購読以外に手がありません。
機会があればみたいと思いますが単行本化が一番ですね。