羽生さんの絶不調が気になる。相性の悪い永瀬さんが相手だとしても千日手局もようやく逃げ込んだ感じだったが、指し直し局も模様悪く。
郷田さんのとの王将戦がこのスランプのきっかけだったかもしれない。強い羽生さんが戻ってこないと将棋界は面白くない。
ふとしたきっかけでNHKの将棋講座のテキストを買った。久々に買うと薄いわりにいろいろ載っていて興味深いところもある。
村山さんの講座にもちょっと気になるところが。
4-3戦法の項目である。4-3戦法については、ちょっとうるさいのである。(笑)
後手が、△34飛と浮いたところである。
ここで▲47銀はよろしくないと書いてある。このテキストだけでなく 升田式石田流の本でもよく見かける記述だ。
▲47銀以下 △74飛▲22角成△同銀▲77王△33角▲66歩△同角▲同王△64飛▲65角△同飛▲同王△74角 (次図)
テキストでは、これにて後手優勢とある。 他の本でもよくこう書かれる。
でも実際は、先手有利だと思う。
以前 大会で後手を持ったことがありこの変化に飛び込んだことがあったが苦労したが全然よくならなかった。
ちなみにソフト検討を APERYで行うと
評価値628で先手よし。
手元の激指でもやってみたがやはり先手有利。
こういう記述は、初中級用テキストとしてもよくないのではと思う。
以下進めると
▲66王△4七角成△65銀▲67王△46馬▲48飛△55馬▲77角 (次図) コースかな
テクニカル分は、これまでとして
船江5段のエッセーも面白い。
なかに出てきた今期で奨励会3段で年齢制限でもないのにスパッとやめて去る話があった。
調べてみると石川秦 3段である。次点を1つ持っているし21歳。 船江さんが心境を直接訊くと”未練はあるがこれ以上できないというほどやったので”という返事だったそうだ。
大阪大学 外国語学部アラビヤ学科に在籍しているらしいが、自分のなかで期間をきめていたんでしょうね。彼の前途を祝福したい。
そのエッセーのなかに毎回 簡単な詰将棋が宿題として出されている。
さすがにこれは、瞬殺に近いくらいで詰んだ。