鬼平が久しぶりに帰ってくる
人情深い人間模様が、見る者の心を打つ
1年3ヶ月ぶりに「鬼平犯科帳」が、正月早々に見られるとは・・いいね。今年の正月番組は、新作の時代劇が多く放送されており・・・満足、まんぞく。今回は、大ファンである池波正太郎小説の二遍「泥鰌の和助始末」と「おみね徳次郎」から、「鬼平犯科帳スペシャル」として映像化されたものである。
「人様は、善いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら善いこともするものである」とは、池波小説によく出てくるフレーズの一つで大いに共感できるところ・・。
今回のこのドラマ、元盗賊の和助(石橋蓮司)がまさにこのフレーズにハマる人物として描かれている。しかも火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)が若かりし頃、無頼・放蕩の暴れ放題で、“本所の銕”と呼ばれていた時分に関わりがあったとのこと。
この関わりこそが、池波小説に登場する・・いい盗賊の部類ということになる。この鬼平シリーズ、盗賊仲間から鬼の平蔵と呼ばれ、恐れられるも今は廃(すた)れつつある人情味が深々と描かれており、小説の読者や視聴者を魅了するところである。
4日(金)に放送された最新版の鬼平、元は腕利きの大工でその仕事の合間に盗みに入るための仕掛けをしており、後年その仕掛けを利用して「お盗め」をするところから、「泥鰌の和助」と異名をとった元盗人の和助がキーマンとなっている。
この和助を演じている石橋蓮司さんがとってもいい味を出しており、さすがに名脇役の域にある俳優さんである・・・泥鰌だけにいい味かも。
もっとも、先の泥鰌首相は、ついに冬眠生活に入られたが・・・。
その和助は、5年前に盗人家業から足を洗って、小間物屋の亭主となって平穏な生活を送っていた。ところが、ある時から和助が再び「お盗め」を目論んだのは何故(なにゆえ)なのか・・・。その和助が、盗賊の惣七(寺島進)とその手下・鎌太郎(吉見一豊)と談合し、仲間を集めるよう持ちかけるところから・・・ドラマがスタート。
惣七の不穏な動きから、火付盗賊改方の密偵たちが平蔵に報告し、その指示のもと探りを入れはじめる・・・。その中に元大工の和助の影がちらつくことで、平蔵はこの和助はひょっとすると「泥鰌の和助」ではないかと思うようになる。
物語の終盤、大捕物が行われ平蔵の指揮のもと、盗賊たちがことごとく召し捕られるが、「泥鰌の和助」が虫の息となっていた。その重体の和助を平蔵の役宅に担ぎ込み、医師の手当てを施す・・。
盗人の和助を平蔵は、役宅に寝かせて医師に診せると言った思わぬ行動を起こす。ここらあたりが、池波正太郎氏がもっとも描きたいところである。
「善いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら善いこともする」、これが人の生き様であり、すべてを白と黒に分けることはできない・・と。つまり、その間の色合いがあるのが人の世であると・・・。
鬼平組の役者さんたち、揃って年を重ねてきたが、まだまだキレのある演技達者の皆さんを見ることができて安心した。(夫)
[追 記]~あらすじ~
腕の良い大工だった和助(石橋蓮司)は、盗賊の惣七(寺島進)とその手下・鎌太郎(吉見一豊)に、「お盗め」の相談を持ちかける。「お盗め」の予定を明らかにしない和助に、鎌太郎は腹立ちを覚えるが、惣七はこれを了承する。
和助は、恩義のある親方が亡くなった後に、徳次郎(福士誠治)を引き取り育てていた。その徳次郎は、おみね(酒井美紀)という女性と知り合い、やがて深い仲に。おみねは、小さいころに惣七にさらわれた過去を打ち明け、徳次郎と一緒に江戸を離れたいと話す。
一方、惣七の不穏な動きを不審に思った五郎蔵(綿引勝彦)は、平蔵(中村吉右衛門)に報告。おまさ(梶芽衣子)からは、徳次郎が入れあげているおみねは、実は惣七の妻だという話も出る。その後も、惣七の動きに注目していた平蔵たちは、和助の存在に気付く。惣七には聞き覚えのなかった平蔵だが、和助と聞いて30年前のある出来事を思い出す。
平蔵と和助の30年前の因縁とは?そして、5年前に盗賊をやめた和助が、惣七と共に再び「お盗め」をしようと思い立った深い訳とは?剣に強いだけでなく、弱者にかける優しいいたわりの心を持つ鬼平をめぐる人情深い人間模様が、見る者の心を打つ。
(出典:フジテレビ公式HP 抜粋)
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人情深い人間模様が、見る者の心を打つ
1年3ヶ月ぶりに「鬼平犯科帳」が、正月早々に見られるとは・・いいね。今年の正月番組は、新作の時代劇が多く放送されており・・・満足、まんぞく。今回は、大ファンである池波正太郎小説の二遍「泥鰌の和助始末」と「おみね徳次郎」から、「鬼平犯科帳スペシャル」として映像化されたものである。
「人様は、善いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら善いこともするものである」とは、池波小説によく出てくるフレーズの一つで大いに共感できるところ・・。
今回のこのドラマ、元盗賊の和助(石橋蓮司)がまさにこのフレーズにハマる人物として描かれている。しかも火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)が若かりし頃、無頼・放蕩の暴れ放題で、“本所の銕”と呼ばれていた時分に関わりがあったとのこと。
この関わりこそが、池波小説に登場する・・いい盗賊の部類ということになる。この鬼平シリーズ、盗賊仲間から鬼の平蔵と呼ばれ、恐れられるも今は廃(すた)れつつある人情味が深々と描かれており、小説の読者や視聴者を魅了するところである。
4日(金)に放送された最新版の鬼平、元は腕利きの大工でその仕事の合間に盗みに入るための仕掛けをしており、後年その仕掛けを利用して「お盗め」をするところから、「泥鰌の和助」と異名をとった元盗人の和助がキーマンとなっている。
この和助を演じている石橋蓮司さんがとってもいい味を出しており、さすがに名脇役の域にある俳優さんである・・・泥鰌だけにいい味かも。
もっとも、先の泥鰌首相は、ついに冬眠生活に入られたが・・・。
その和助は、5年前に盗人家業から足を洗って、小間物屋の亭主となって平穏な生活を送っていた。ところが、ある時から和助が再び「お盗め」を目論んだのは何故(なにゆえ)なのか・・・。その和助が、盗賊の惣七(寺島進)とその手下・鎌太郎(吉見一豊)と談合し、仲間を集めるよう持ちかけるところから・・・ドラマがスタート。
惣七の不穏な動きから、火付盗賊改方の密偵たちが平蔵に報告し、その指示のもと探りを入れはじめる・・・。その中に元大工の和助の影がちらつくことで、平蔵はこの和助はひょっとすると「泥鰌の和助」ではないかと思うようになる。
物語の終盤、大捕物が行われ平蔵の指揮のもと、盗賊たちがことごとく召し捕られるが、「泥鰌の和助」が虫の息となっていた。その重体の和助を平蔵の役宅に担ぎ込み、医師の手当てを施す・・。
盗人の和助を平蔵は、役宅に寝かせて医師に診せると言った思わぬ行動を起こす。ここらあたりが、池波正太郎氏がもっとも描きたいところである。
「善いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら善いこともする」、これが人の生き様であり、すべてを白と黒に分けることはできない・・と。つまり、その間の色合いがあるのが人の世であると・・・。
鬼平組の役者さんたち、揃って年を重ねてきたが、まだまだキレのある演技達者の皆さんを見ることができて安心した。(夫)
[追 記]~あらすじ~
腕の良い大工だった和助(石橋蓮司)は、盗賊の惣七(寺島進)とその手下・鎌太郎(吉見一豊)に、「お盗め」の相談を持ちかける。「お盗め」の予定を明らかにしない和助に、鎌太郎は腹立ちを覚えるが、惣七はこれを了承する。
和助は、恩義のある親方が亡くなった後に、徳次郎(福士誠治)を引き取り育てていた。その徳次郎は、おみね(酒井美紀)という女性と知り合い、やがて深い仲に。おみねは、小さいころに惣七にさらわれた過去を打ち明け、徳次郎と一緒に江戸を離れたいと話す。
一方、惣七の不穏な動きを不審に思った五郎蔵(綿引勝彦)は、平蔵(中村吉右衛門)に報告。おまさ(梶芽衣子)からは、徳次郎が入れあげているおみねは、実は惣七の妻だという話も出る。その後も、惣七の動きに注目していた平蔵たちは、和助の存在に気付く。惣七には聞き覚えのなかった平蔵だが、和助と聞いて30年前のある出来事を思い出す。
平蔵と和助の30年前の因縁とは?そして、5年前に盗賊をやめた和助が、惣七と共に再び「お盗め」をしようと思い立った深い訳とは?剣に強いだけでなく、弱者にかける優しいいたわりの心を持つ鬼平をめぐる人情深い人間模様が、見る者の心を打つ。
(出典:フジテレビ公式HP 抜粋)
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今では、時代劇専門チャンネルで「鬼平犯科帳」を見る程度で、寂しい思いをしていました。
今回の正月番組のスペシャル、久々に鬼平組の元気な姿を見て、おっしゃるとおり、安心し頼もしく思いました。
池波小説の大ファンの当方、小説の話も掲載しておりますので、またご訪問ください。
ありがとうございました。
特に鬼平組が役者が年とってきたがキレのある仕事しており安心とのこと。まったく同意見。吉右衛門も年をとってきており心配していたが、映像でみるかぎり、まったく変わっておらず安心。まるで何年も前に作成されたかのように。
メーキャップの技術も進化していると思います。吉右衛門はじめ鬼平組の皆さんがこれからも同じ配役でずーと、気持ちとしては永遠に
、演じていただくことを願っています。