全トヨタ労働組合(ATU)

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形骸化する23春闘

2023年03月31日 17時48分28秒 | トヨタ自動車

団体交渉をゆがめる賃上げ交渉の在り方に疑問

こんな賃上げでは生活は苦しくなる一方だ!

3月25日に大手企業の春闘での賃上げ額が一斉に発表された。マスコミは「満額回答続出」とか「過去25年での最高額」などと報道している。しかし今回の回答をこのように喜べるのか?

例えば自動車各社・トヨタ系大手下請けメーカーの回答は、ホンダを除いて総額(定昇こみ)で11000円~13000円程度、ベースアップは2パーセントに届かない。1月の物価上昇は政府発表で4.1パーセント。日常生活必需品の値上げは軒並み10~20パーセント。2パーセント程度の賃上げでは生活は苦しくなる一方だ。しかもそれは大企業の正社員の話であって、非正規労働者や中小企業の労働者の賃上げはさらに押さえられ生活は極限まで厳しくなっている。

今年の自動車関連各企業の春闘では、企業内労組があらかじめ物価上昇にも満たない低額要求を掲げ、それに対して会社は当初から「満額回答」の意向を示し、「労使交渉」の中では賃金についての話し合いは全くなく、もっぱら会社発展のための課題をどう解決するのかの「経営会議」(家族の会話といった企業もある)のような話し合いがやられたのであった。そうすることによって会社への従業員の忠誠と献身を引き出していく、このような企業内労組の幹部の春闘への取り組み方は、労働組合を内側から破壊していくものではないだろうか。

私たち労働者が自分達の生活を守りよりよくしていくためには、こうした労働組合の幹部にはNOを突きつけ、労働者の生活を守るという組合の原点に立ち返って、団結を取り戻して闘っていくしかないだろう。諦めずに頑張って行こう!


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2 コメント

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なにこれ (希望が欲しい)
2023-04-18 20:34:24
トヨタ紡織の下請けで働いていますが、今年の賃金は500円しか増えていません。諸物価値上がりで厳しい生活なのに実質マイナスです。救済をしてほしい。
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章夫の驕り (なにこれ)
2023-05-25 22:02:00
ダイハツでも、日野自動車・豊田織機に次いで不正を繰り返していた。つまりだましていたということですよね。天下取り章夫の無謀すぎる行為が招くべきして招いたですね。「トヨタの言うとうりにしていたらこうなった」なんて本音を言う豊田織機ですから、あきれますね。トヨタ終わりかもよ
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