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ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

心の山が消える!

2007-11-09 | 環境
 昨日は山へ登るために奥多摩の日原に出向いた。鍾乳洞で有名なところだ。このあたりから秩父にかけては良質の石灰岩が見られる。山登りについては昨日書いたが、日原についてびっくりしたのは、正面にそびえていた天祖山の姿が無くなってしまっていることだ。無惨な姿になってしまった。天祖山は綺麗な姿だけでなく生き物も豊富でいい山だった。石灰岩を掘り出すために天祖山はその姿を消してしまった。あとには、白い石灰岩の削り残された岩肌のみ。いきなり悲しい現実を見せられてしまった。

 これも15-6年前、山崩しが始まるという情報があって、これが最後になるかもしれないと登山仲間といっしょに天祖山に登った。それがやはり私にとっては最後の天祖山だった。石灰岩は岩質がいい。山に登ったときの岩肌の姿が良い。こんないい山が、セメントになって都会のコンクリート造りの家や道路を造るために無くなってしまうのは、哀しい。我が家から見える秩父の名山だった武甲山も山体の半分が削り取られて無惨な姿になっている。

 日本の道路建築と高層建築と河岸海岸のコンクリートブロックが、川から砂を根こそぎしたし、海岸の砂浜はどんどん無くなってしまった。瀬戸内海では海の底の砂まで空港の埋め立てのために無くなってしまっている。そこに住む生き物もいなくなってしまった。最近は外国から砂を買うようにさえなっている。コンクリート文化は日本の土建政治を招いただけでなく、日本の心の風景を壊してしまった。

 道路は日本にもうこれ以上いらない。川岸や海岸をコンクリートで固めるのももう止めにして欲しい。私もコンクリート造りの5階建てに住んでいるので大きいことは言えないが、家も木造が良い。日本の気候は高温多湿で、それにもっとも適した家は木造だった。西洋の石造りの家をまねて造るコンクリートの高層建築はそろそろやめてはどうだろうか。


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