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司法の存在意義が問われている

2008-01-14 | 政治
昨年10月23日のブログに書いた高知県の白バイとスクールバスの衝突事件では、白バイが国道で高速訓練をしていた事実を警察は隠し通し、ねつ造と思われるブレーキ痕の写真を証拠として提出した。一審は警察官の証言をすべて認め、スクールバスの運転手に実刑判決を言い渡した。

 驚いたことに、高松高裁ではわずか30分の裁判で結審。弁護側の提出した交通鑑定人によるブレーキ痕の写真の疑惑と証人審問を直ちに却下。その理由が、警察が証拠をねつ造するわけがないというもの。日本の裁判所はここまで警察・検察のいいなりになっているかと暗然とする。

 被告の片岡さんはただちに最高裁に上告した。けれども最高裁は事実調べをしないのが原則。高裁の審理に手続き上の瑕疵や重大な事実誤認がないと判断した場合は、審理を開かないまま却下できる。片岡さんは明日にも上告棄却の決定が出るかもしれないと怖れている。

 瀬戸内海放送のテレビでは、この事故における警察の対応に著しい疑惑があるとする立場で「高知白バイ衝突死①警察が証拠をねつ造?」と題したシリーズを放映している。映像は http://www.ksb.co.jp/newsweb/indextable.asp?tid=sid=7 で見ることができる。

 また、片岡さんを支援する会では、最高裁に公平な裁判をお願いする署名運動をしている。みなさんぜひ署名をして、日本の司法に正義を呼び戻しましょう。署名は http://www.geocities.jp/haruhikosien/ です。

 裁判員制度が始まったらこんなおかしい裁判は変えられるとお考えの人もいるでしょう。しかし、来年から始まる裁判員制度では、このような裁判には裁判員は参加できない。死刑かそれに相当するような重大な刑事犯罪のみに裁判員は参加する。裁判官のおかしさは、結局裁判員制度によって目くらましされるだけだろう。
 

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