北の国から雪の便りが届いたが、先週末に釧路にでかけたときは、その暖かさに驚いた。11月中旬と言えば、釧路では冬タイヤに履き替えていなければ、いつスリップ事故に遭うかわからない時期だ。年によっては雪にも遭う。ところが、先週末は雲一つない快晴で、風もなくコートがなくてもぽかぽかと暖かい。小春日和なのだった。それにしても例年よりも2ヶ月近く寒さが来るのが遅いようだった。地元の人に聞くと、やはり異常な天候だという。この時期、良い天気なのはむしろ当たり前なのだが、釧路市内では、季節外れの濃霧に襲われた。前を走る車の姿が見えなくなるほどの霧だった。これも釧路では6-7月なら普通のことである。驚くことはない。でも、11月になってこんな霧が出るのは、やはり相当暖かいことの証明だ。
釧路から厚岸にかけての海岸は、3.11の大震災のときに、津波に襲われている。東北に比べるとたいしたことはないように思うが、それでも2mを超える津波が来たらしい。人命には被害がなかったから、あまりマスコミも騒がないが、それでも養殖の牡蠣筏などは、ほとんど流されたという。それでも厚岸町ではカキの種苗を自前で供給できる施設を持っていたので、急遽増産して、来年以降のカキの出荷は例年の8割程度は確保できるという。
決定的な被害を被ったのは、アサリ業者らしい。アサリは、地元の干潟に山砂を入れて造成し、アサリ畑を作っていたが、それが津波で流されてしまった。いわば人工干潟の畑が流された。アサリの種苗は地元で自然産卵によって定着するアサリ稚貝を使っていた。何もしないでも毎年新しい稚貝がつく。ところが、畑ごとアサリがいなくなってしまったので、今年新しい稚貝が定着しても、出荷できるまでには7-8年かかるという。厚岸のアサリは、本州のアサリと違って、殻が大きい。最近のハマグリに比べても厚岸のアサリは大きい。かつては、自主規制で殻の長さが6cm以下は獲らないとしていたらしい。6cm以上のアサリは、さすがに最近はお目にかからなくなったが、それでも4cmはある。しかも一年の半分以上は水温が10℃以下という厚岸なので、アサリの生長は非常にゆっくりで、4cmになるのにも6-7年はかかるらしい。つまり、アサリの出荷ができるのは6-7年後になるらしい。
そんな厚岸で、津波後に値段が上昇したというカキをたらふく食べた。久しぶりにおいしいカキを食べることができ、満足満足。やはり水産物は北海道がおいしい。京都の寿司はとてもじゃないが、北海道の食材を新鮮なまま食べたあとでは、太刀打ちできない。京都はやはり野菜を料理して食べ、食後に京菓子を愛でるのが、京都らしくて良い。肉や魚は、京には似合わない。
駆け足の北海道行きだったので、見て歩くこともできなかったが、暖かな釧路でおいしいものを食べ、まずは満足して帰ってきた。京都も今年は冷え込む秋の夜がなくて、紅葉は期待できないようだ。今週から急に冷え込んできたが、紅葉よりももう落ち葉の季節になってしまった。異常な天候や災害や人災が続いた今年には、むしろふさわしい秋なのかもしれない。紅葉などに酔いしれているときではないぞと、自然が教えてくれている。今月末には、また東北の沿岸に出かける。
釧路から厚岸にかけての海岸は、3.11の大震災のときに、津波に襲われている。東北に比べるとたいしたことはないように思うが、それでも2mを超える津波が来たらしい。人命には被害がなかったから、あまりマスコミも騒がないが、それでも養殖の牡蠣筏などは、ほとんど流されたという。それでも厚岸町ではカキの種苗を自前で供給できる施設を持っていたので、急遽増産して、来年以降のカキの出荷は例年の8割程度は確保できるという。
決定的な被害を被ったのは、アサリ業者らしい。アサリは、地元の干潟に山砂を入れて造成し、アサリ畑を作っていたが、それが津波で流されてしまった。いわば人工干潟の畑が流された。アサリの種苗は地元で自然産卵によって定着するアサリ稚貝を使っていた。何もしないでも毎年新しい稚貝がつく。ところが、畑ごとアサリがいなくなってしまったので、今年新しい稚貝が定着しても、出荷できるまでには7-8年かかるという。厚岸のアサリは、本州のアサリと違って、殻が大きい。最近のハマグリに比べても厚岸のアサリは大きい。かつては、自主規制で殻の長さが6cm以下は獲らないとしていたらしい。6cm以上のアサリは、さすがに最近はお目にかからなくなったが、それでも4cmはある。しかも一年の半分以上は水温が10℃以下という厚岸なので、アサリの生長は非常にゆっくりで、4cmになるのにも6-7年はかかるらしい。つまり、アサリの出荷ができるのは6-7年後になるらしい。
そんな厚岸で、津波後に値段が上昇したというカキをたらふく食べた。久しぶりにおいしいカキを食べることができ、満足満足。やはり水産物は北海道がおいしい。京都の寿司はとてもじゃないが、北海道の食材を新鮮なまま食べたあとでは、太刀打ちできない。京都はやはり野菜を料理して食べ、食後に京菓子を愛でるのが、京都らしくて良い。肉や魚は、京には似合わない。
駆け足の北海道行きだったので、見て歩くこともできなかったが、暖かな釧路でおいしいものを食べ、まずは満足して帰ってきた。京都も今年は冷え込む秋の夜がなくて、紅葉は期待できないようだ。今週から急に冷え込んできたが、紅葉よりももう落ち葉の季節になってしまった。異常な天候や災害や人災が続いた今年には、むしろふさわしい秋なのかもしれない。紅葉などに酔いしれているときではないぞと、自然が教えてくれている。今月末には、また東北の沿岸に出かける。
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