goo blog サービス終了のお知らせ 

ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

喉元過ぎれば熱さを忘れる

2011-06-22 | 日記風
3月11日の大震災以来、初めて東京に来た。放射性物質を取り込む怖れもあるので、東京へ行くときはマスクをしていった方が良いと聞いていたが、東京にいる時間がわずかなので、マスクの用意もしないで出かけた。さぞかし東京はマスク姿が氾濫しているのだろうと思って行ったが、あにはからんやほとんどマスク姿はいなかった。放射能は姿もなければ色もない、臭いもないので、誰も気にしなくなったのだろうか。おそろしいことだ。

 午後からの会議のために出かけたが、少し早めに目的のビルに着いた。そのビルでは昼休みコンサートが開かれていた。ヴァイオリンとピアノの合奏で、ハンガリアンダンスなど数曲が昼休みの40分間に演奏する。月に一度のランチタイムコンサートだった。ここのところクラシックについているらしい。午後の会議は重苦しい空気だったので、せめてこのコンサートで気晴らしができたのが、幸いだ。会議が終わってすぐさま東京をあとにした。

 福島第一原発の1~3号機では、大量の高濃度汚染水が溜まり続けている。一方、行方不明の汚染水が推定1万トンにも及ぶという。いくら汚染水が行方不明になったか、政府も把握できていないらしい。1万トンの高濃度汚染水が行方不明ということは、もう地下に漏れてしみ出したとしか考えられない。これだけの汚染水が地下にしみ込んだとすると、地下水はもはや人間が住むこともできないほどの放射能を抱え込んでいることになる。しかも、炉心は溶けてしまい、メルトスルーが起こっている。広島原爆の1000発分以上の死の灰を持った核燃料が地下にどんどん沈んで行っていると考えてももう不思議ではない。専門家からは、それを防ぐために地下に巨大なダムを作るべきだという話も出ているが、いまからではその技術もなく、金もない。もはやチャイナシンドロームを手をこまねいて見ているしかない事態になっているようだ。日本はもうおしまいではないか。

 そのような事態になっても、東電は知らぬ振りをして、株主総会対策などにうつつを抜かしている。この事態になっても東電は人の命より自分の会社が大事なのだ。そして、原発推進議員たちといっしょに、菅首相の追い出しに熱心だ。東電は潰して欲しい。東電の資産と社員の個人資産も含めてすべて売り払い、賠償をさせよう。国民の税金で尻ぬぐいをさせられたらたまらない。それでも先日話をした若者は、「でも原発がもっとも安いエネルギーなんでしょ」と平気な顔で言ったものだ。それがエリートと言われる大学の学生だった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。