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ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

反サミットで平和と平等を

2008-06-21 | 政治
グリーンピースジャパンが調査捕鯨を請け負っている共同船舶という会社の社員で日新丸の乗組員が鯨肉を何十キロも個人用に持ち帰っていたことを暴露し、横領の疑いで告発したが、検察庁は共同船舶が社員に与えて土産にしたもので、犯罪には当たらないとした。それだけではなく、告発したグリーンピースジャパンのメンバーを逮捕した。こんな馬鹿な話はない。

 当初、共同船舶は一人2-3キロの肉をお土産に持たせているが少量だから問題ないと言っていた。そのうち、2-3キロ程度ではなく一人数十キロの肉を十数個の段ボール箱に入れて送っていたことがグリーンピースジャパンに指摘されると、会社が購入して社員に贈ったものだと言い訳し始めた。最終的には検察庁の述べる内容に変更になった。とにかく共同船舶の言うことは、相手の証拠によってころころ変わっていった。そのことだけでも政府が毎年10億円も出して援助してまで続けている調査捕鯨の鯨肉がいいかげんな扱いをされていたことを物語っている。実際、滞貨がいっぱいの鯨肉だから、唯でくれてやっても政府は困らないのかもしれない。

 社員の行為は犯罪として処罰できるかどうかは微妙な問題かもしれない。しかし、鯨肉の管理がいかにずさんだったかが明らかにされた。その代価がこの時期のメンバーの逮捕というのは、できすぎた検察と警察の二人三脚だろう。逮捕するほどのことなのかどうか。窃盗という罪名のようだが、自らのものにしたわけではなく、社会的な悪を告発するための行為を窃盗容疑で逮捕というのは、まさに国策捜査か、政府の意に反するNGOへの見せしめとしか思えない。いわゆるいじめだ。

 来月初旬に北海道で開かれる洞爺湖サミットでは、新自由主義を唱えるアメリカとその取り巻きが、G8と称してさらなる新自由主義(ネオリベ・グローバリズム)を進めるために集まってくる。同時に、ネオリベに反対するもしくは別の途のグローバリズムを模索する人々のNGOが世界各地から日本に集まってくる。反グローバリズムへの良い見せしめがグリーンピースジャパンのメンバーへの逮捕という脅しなのだろう。

 でも、ブッシュとその取り巻き(コイズミもその一人)が進めてきた新自由主義が先進諸国のみならず世界の各地で侵略と戦争を起こし、格差を拡大し、貧困を生み出し、医療や福祉を大幅に崩壊させてきたことに、世界の人々がようやく気づき始めた。もうG8などに世界を任せるわけにはいかない。日本で今年行われるG8の不成功を心から願う。そして世界から集まったNGOの人々による新しい人々のつながりと平和への願い、人類の平等と福祉が、新しい時代を切り開くことを心から願う。

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