「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

アメリカと英国 殺人事件

2017-01-15 10:52:27 | その他いろいろ
えっと・・・・私個人が思ったことですので(ペコリ)

ある本を読みました。
『イギリス風 殺人事件の愉しみ方』(ルーシー・ワースリー)

これは、2013年にBBC放送で、同名の番組が放映されたようです。
まぁ、その番組のテキスト版って認識で、イイと思うのだが。

検証本です。歴史本でもある。
英国での、実際の殺人事件、推理小説、などなどを取り上げ
また、各時代の民衆の行動、作家のエッセイや作品、
そして、警察や警官&刑事(が誕生したんだよ)などなど・・・

歴史を遡って、書かれています。
まぁ、英国人の殺人事件好き(でいいのか?)を
アレコレ絡めて~って風な本です(と私は思っている)

って、今、この本を紹介しようと思ってはいないのですが・・・

この本の、最後の方に、
アメリカと英国、2つの国の、推理小説やミステリーに関しての
違い・・・とうか・・・まぁ違いだわネェ・・・
について、書かれています。

しかし、御理解いただけると思いますが
「アメリカは!」「英国は!」と、断定などできませんよネェ。

アメリカの殺人事件は、暴力的。
アメリカの推理小説の殺人は、惨い。
・・・・とは、言い切れない。

だって、「切り裂きジャック」は英国なんだし、ネェ。

ただ、時代の変遷・・・特に2度の世界大戦を経て、
英国で愛された推理小説・・・クリスティ、セイヤーズの世界・・・
読んだことがある方々なら、
今私が「あーだこーだ」書くよりも、分かって下さるかと思います。
(決して!丸投げではないと、書いておこう・笑)

しかし・・・
この本では、英国で推理小説が愛されてきた要因のひとつとして
ミドル階級の経済的安定、を挙げています。
衣食住に困らない。いやむしろ裕福であるといえる。
そんな人々が・・・
一日の仕事を負え、自室でくつろぎながら、
ちょっとしたスリル感や恐怖、ワクワク感を得られる・・・

安全な自宅。自分の部屋。
施錠が完璧ならば、何者も恐れることは無い(と思っている)

本の中では、殺人事件が起き、人々は不安に駆られる。
しかし、読んでいる自分は・・・当然ながら、安全である。
いや、殺人事件を楽しんでいる・・・不謹慎ながら・・・

こういう、心理が、推理小説の人気を高めてきたと。

そして、ミドル階級は・・・下品さは好まないってことも。
だから・・・伝統的な英国の推理小説は・・・
事件が起きるけれど、事件自体の悲惨さや残酷さよりも
登場人物の周囲や生活、思考等々を重視する。
また、登場する探偵も、ある程度の階級に属している。

もちろん、これが全てに当てはまる訳では、ありませんがね。

しかし、2度の大戦。特にWW2は、こんな考えに終止符を打つことに。
本書では、ホロコースト、そして原爆投下を挙げています。

小説の中よりも、現実の方が、不確かで危険で・・・恐怖になってしまった。
従来の小説では、満足できないし、なによりリアル感が薄らいできた。

そして、アメリカのハードボイルドの登場。
明確な動機も無く、いきなり起こる殺人事件。
行き当たりバッタリの犯行・・・・

重ねて言いますが、これがアメリカ限定では、ありませんよ。
御理解くださいね。

英国の読者も、アメリカの小説を楽しむようになり・・・という流れで。

本書に書かれていますが
『殺人』(『キリング』のデンマーク版)は、大人気であったし
日本でも放映されたかな?『リッパー・ストリート』にも、残虐描写はある。
しかし、その一方で、クリスティ作品のドラマ化は、続いているし
『刑事フォイル』も人気が高い・・・


『UK』は、本家のリメイクです。
最近、本家とラストが異なることが目立ってきたし、
有罪になる人物も異なってきた。

何よりも・・・キャラ個人のアレコレ、が、ドラマの背景になったり
キャラの言動に影響を与える描写が目立ってきた。

私は、そう思うようになりました。特にS4以降に。

以前は、正直、イライラした(スマン)
いくら、違うから・・・比べても意味ないし・・・と思いつつも
どうして、こう、個人的なことを出すのか?
ラストの感情まで、御丁寧に描くのか?

↑でも、コレって、多くのドラマでは、当たり前の描写、ですよね。
だから、感情移入できるし、見応えもある。
そう思う方々も、多いかと思います。

でも私は、『L&O』が気に入っているのは、
そりゃ検事長ですが(はい、ゴメンなさいって)
その放り投げのようなラスト、
「さぁ、考えろよ」と投げ出されているような解釈、
そういうものが、私的に「合った」ことが要因だと思っています。

それが無いのならば・・・と、思ったこともあります。

でも、この本を読んで、ちょっと考えが変わった。

『UK』は、本家は「不親切」で「ラストをちゃんと〆ていない」
と思っているのかも・・・・
だから、「ちゃんとしてやろう」=それが英国風につながる、
そういう感じなのかな?って。

・・・・・私の私的な考えですよ・・・あくまでも私的私的(強調強調)

そう考えると、すこ~し寛容に(笑)『UK』を視聴できるようになった。

今は、そう思っています。

だから、『UK』S5は、今までで最も楽しめそうだと、思っています。



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