「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

SW  IN 『The Bridge of San Luis Rey』<2>

2014-10-09 16:07:41 | SW
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きです


1714年7月20日金曜日の正午
ペルーの国で一番美しい橋が壊れ
5人の通行者は真逆さまに下へ墜落した・・・・

こういう言葉で始まります。
この惨事を目撃したジュパニー修道士。
この悲劇の目撃者となった修道士は、考えた。
「どうして、このようなことが、あの5人にふりかかったのか?」

事故であり、5人が亡くなったのも偶然だった。
偶然、あの5人が運命のつり橋を、渡っていたのだ。
大勢がそう考える中、ジュパニーは思った。
何かの力、何かの計画?何かが作用しているのではないか?
それは、もしかして大いなる神の摂理ではないだろうか?

ジュパニーは、亡くなった5人を調べることにする。
この5人には、「何か」があるのではないか?
だから、あの運命の日、あのつり橋に集ったのではないのか?
・・・・・

もう、最初から、小難しさ全開・・・・に思われる方、絶賛大多数!!

おっと、この橋ですが・・・
渡るが怖い様な吊り橋ですね。

小説は、この5人の物語が続きます。
モンテマヨール侯爵夫人と、御付の少女ペピータ
青年エステバン
アンクル・ピオと、世話をしていた幼い少年ハイメ

3つの物語があります。
ウンウン、私が下手に書くよりは・・・・まぁ読んだら一番良いのですが・・・
まぁ興味ないのに、ネェ(苦笑)

テーマは「愛」なんですよ。
「愛?まぁ素敵!」というような恋愛ではなく・・・・
5人は、それぞれ、強い愛情を抱いている。
娘、兄弟、子弟や男女を越えた関係・・・・
しかし、報われはしない。
愛を捧げられた相手は、5人が去った時、やっと気づく。
そして、自分の無慈悲で身勝手な言動を、悔やむことに・・・

と言っても、この物語は
そういう風な、空しい気持ちの読後感ではないんですよ。

この小説のラストが、この物語を不滅にしている!と言っていい程!!
戦争ドキュメンタリー&歴史評伝&死刑拷問犯罪等の私が
(・・・・・これ、書いていて、何か妙な気が・笑)
「これは、絶対生涯記憶に残る作品だ!!!」と、決めましたから。

5人の物語を編纂したジョパニー。
しかし期待したような、「何か」を見つけることはできなかった。
そして運命の手は、彼の首に・・・・
この編纂した書物は、裁判官から異端の書と決められてしまう。
異端・・・ジョパニーは異端の罪で火刑に・・・・

そして、物語は尼僧長の言葉で終ります。
尼僧長は、ペピータの保護者的立場であった女性で、
またエステバンをも、知っていた、面倒を見ていた。
そして侯爵夫人の娘ドーニァ・クララ。
彼女は、母親の愛を鬱陶しいと感じ、重荷と受け止め
母親に冷たい仕打ちを続けていた。
もうひとりカミラ。彼女は美しい女優であり、ハイメの母親であった。
しかし今は落ちぶれてしまい・・・

・・・・ゴメンなさい。詳しくは書けないわ(ペコリ)

彼女達は、尼僧長に思いを語ります。
そして、最後、尼僧長の思いが綴られます・・・

「今でさえ・・・・と彼女(尼僧長)は考えるのであった。
 わたしのほかにはほとんど誰もエステバンやペピータのことを
 思い出す者もいない。 
 ただカミラだけがアンクル・ピオや息子のことを思い出すばかりだ。
 この女(ひと・ドーニァ・クララのこと)だけが
 その母親のことを思い出すばかりだ。
 
 だが、わたしたちもやがて死んでいって、
 あの5人の人たちの思い出もこの地上から
 すっかり消え去ってしまうことだろう。
 そしてわたしたちでさえも、ほんの束の間愛されて
 やがて忘れはててしまわれるのだろう。

 だが、おそらくそうした愛だけで、もう充分なのだろう。
 すべてそうした愛の衝動は、みなそれをつくり給うた愛へと還ってゆくのだ。
 愛にとっては思い出さえも要りはしないのだ。
 
 生者の国があり、また死者の国があって、
 その二つをつなぐ橋は愛なのだ。
 ただ一つの不滅なるもの、唯一の意味である愛なのだ」
 
なんか、ひらがな多いなぁ文ですが
文庫版そのまま、書きました。
カッコ内は、私の注釈です。

もう一度言いますが、コレは恋愛&男女間の愛がテーマではないんですよ。
あぁ、勿論広義の意味では、入っていると思いますが・・・・
どちらかと言うと、身内の愛・・・・見返りを求めない愛、無償の愛、が近いかと。

このラストは、世界中が賞賛・・・・日本でも賞賛して欲しいわ。
勿論、賞賛してらっしゃる方、大多数ですがね。

で、このラストをSWが読んでくれる・・・・
いやいや、意味が分かればイイんですよ。

しかし!未だに全編聞いていない・・・理由=睡眠導入剤になりつつある・・・笑

マッコイ声とは、全然違いますので。
まぁ早口には間違いないが・・・・
ラストは、情感込めて、ゆっくり読んでくれています。

『サン・ルイス・レイ橋』というタイトルは・・・
小説の中では
フランスの聖王ルイ(ルイ9世)のことで
この橋の守護神となっている設定ですね。
サン・ルイス・レイ、というのは、聖王ルイって意味だとか。
レイ(Rey)は、スペイン語で「王」だそうです。
聖王ルイの橋・・・・って意味ね。

まぁ、正直、幾ら書いても書いても、良さは伝わらないからネェ。
と思いますわ・・・・
もし興味がわいたら、絶版を頑張るか?
地元図書館で、〇〇全集とかに収録されているかも?です。


と、今回は、ちょっと意外な作品紹介ってことで(ペコリ)

私は、検事長声聴いて、ウットリしてれば、満足なんですよ。
・・・・・・・・原作読んだり解釈したり等々、ハードルは高いが・・・・(フゥ~)
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