「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

マッコイ IN 『天国の門』

2012-03-25 21:06:05 | SW
馬、馬、馬、馬~!!人、人、人、人~!!ッてな映画の『天国の門』!!!!
映画製作会社が倒産に追い込まれたという、素晴らしい宣伝文句も付き(笑)
ジョンソン郡戦争、というアメリカの史実をもとにしたということもマイナスに(苦笑)
そして!
マッコイさんが出演していなければ、絶対見ないぞ!の怒涛の3時間超(DVDでは)

内容は、土地をめぐる争いです。
ロシア&東欧の移民と地元の牧畜業者協会を中心といた人々。
牧場主たちは、牛を盗む移民たちに、最終通告を出すことを決定した。
つまり抹殺リストをつくり125人を、私刑にすることにした。
その為、殺害者を募りだす。
保安官である主人公ジムは、学歴もあり裕福でもあるが、移民たちに同情的。
移民たちはどう対抗するのか。ただ殺されるのを待つだけなのか。
牧畜業者協会側は、郡や州の同意を得、抹殺に大義を付ける。
ただ殺すだけの行為はに是非は問われないのか。

まぁこんなもので・・・詳しいことは、どこかで見てください(笑)

先ずは、素晴らしい点を。
映像の美しさは、目を見張るべきがあります。
特に、群衆を使う描写はお見事!!というべき。
冒頭の舞踏会のシーン。圧巻です。大学の卒業式のシーンも大観衆で素晴らしかったが
その後の舞踏会は、もうもう!これだけの人々が華麗に舞い、衣装が翻ります。
これだけ接近して踊っているのに、皆統一されて、当然ぶつかる人なんていません(笑)
一瞬、CGか?などと思うぐらい完璧。その一言。

また、移民たちが大勢集まり、対抗策を協議する。
しかし、移民と言ってもそれぞれ立場も違うし、意見がまとまらない。
その大勢が、騒ぎ出すシーンは、一見無茶苦茶に見えるが混乱ぶりが素晴らしい(?)
つまり・・・一人一人が口々に意見を言い合って混乱するのが当たり前ですが
こういうシーンって、単にワーワー言っていれば何となく成り立つように思えるが
ここでは、一人一人がしっかり自分を主張しているのが分かるのよね。
こういう点が、ヘぇ~スゴイや!って思いました。

また争いのシーンで、牧畜業者協会が一か所にまとまり、その周囲を移民が馬や馬車で走り回る。
そして双方、。ライフルの銃撃戦。
砂埃で視界が遮られる。もう狙っているのか適当に打っているのか分からない。
そういう混乱ぶりが、もう、ウ~ン・・・統一された混乱(?????)とでもいうのか(苦笑)

この監督、混乱が巧いのかしら・・・・?日本語、合っていないような?

また、風景、自然がネェ美しいのよね。ウットリ、見惚れてしまう・・・
いや、自然なんて、美しい場所映せば、美しくなるんじゃないの??
って、思うでしょ?
ところがネェ・・・違うのよネェ。そこに人がいるのよね。

荒野の一本道。女が荷車を引っ張っている。そして女の子供2人が荷台を必死に押している。
幾ら3人が頑張っても、荷台はゆっくり這うようにしか進まない。
荷台には、家族の全財産というべき家財道具が、山のように積まれている。
今にも崩れ落ちそうだが、なんとかロープで支えているのだ。
そしてその荷台には、女の夫である男の遺体がロープで括り付けられている。
先ほど街で、男に殴られたのが原因だろう。
荒野の一本道は、どこまでも続いている。その先はもう空との境界線がないほどだ。
一体いつまで歩けば、到着するのだろうか。女にも分かっていないのだろう。
3人は、ゆっくりゆっくり進んでいく。
荒野の茶色い道。わずかな緑。薄い空色に白い大きな雲。

こんなシーン、見せられたらねェ。感動しちゃうわ。

と言っても、困った点もあるのよね。

人間、群衆は素晴らしいのだが、人間ドラマが・・・無いのよね。
中間部分が、多分そういう場面なんだろうけど、残念でした(ペコリ)
主人公ジムのドラマが、見えにくいんですよね。
ジムはもう達観しているのか、苦悩しているのか、分かりません。
ドラマといえば、ジムと娼館(というほどでもないが)の女主人公エラ、
そして、牧畜業者協会に雇われたネートの三角関係、でしょうか・・・
この長時間映画に、人間ドラマがコレじゃ・・・困ったものでは・・・
加えて、この三角関係でも、ジム、ドラマ、見せてくれません。
飲んだくれて寝て、エラとケンカして・・・これの繰り返し。

その中でネートは、頑張ってくれました。
ジムより若い、ということで、ジムを大人の男と認めつつ、恋敵だから反感。
エラに対しても、一生懸命さが見えて、人間味を出してくれます。
協会に雇われたのだから、抹殺リスト掲載者を殺すのがお仕事。
しかしリストにエラが載っていることを知り、迷いが出てくる。
(エラの娼館に来る移民の客が、金の代わりに盗んだ牛を置いていくことがあり
 娼館が牛泥棒の動機となっている、と判断されたため)
最後には、協会を裏切る結果となり、
自分を選んでくれたエラとの将来を目前に、撃ち殺されてしまう・・・

人間ドラマ、幾らでも作れると思うのよね。
移民側にも、リスト掲載者を差し出して生き残ろうとする者もいるし。
そういう点で、ドラマ、作れるでしょ?
また協会側も一枚岩じゃないはず。それで、幾らでも人間を見せることが可能だと思う。

この映画、人間を見せてくれていない。私は、そう思いました。

さて、長くなりましたが、ウォーターストーンはどこだ??

はい、協会のリーダー、カントン役でございます。
この映画では、スッゲェ嫌な奴でございますね。
間違いなく、いっぱい出演してくれています。もうそれだけで感涙(笑)

えっと、ギャツビーのところでも書きましたが
彼は、黒髪なんですよ。真っ黒。私の見たところ。
「L&O」では、多分初出演からグレーな髪ですが、このころは黒髪です。
で、瞳も黒でギョロッとしているから、やはり結構怖いです。正直。
で今回は口髭。ついでに衣装もブラック基調で。

この映画、荒野が舞台だから、風景もブラウン。男性陣の衣装もブラウン。その濃淡があるだけ。
その中で、ウォーターストーン、黒で目立つ。
その上、日焼けした男性陣の中で、1人野外労働縁なしの肌の白さが目立つ。
だから群衆の中にいても、目立ちます。
というか、私の目線だから、目立つのか・・・(クスクス)

で、気に入らないと、人を平手打ち。ついでに銃殺。
もう、世の中オレしだい状態の様相。
これを、マッコイ式無表情で行うと想像してください・・・怖いですネェ。

でもね、馬に乗っていました。乗馬。いや、この映画じゃ当たり前だが。

オォ~マッコイさんが乗馬☆☆☆これは、ウットリする個所よね(ウフッ)

実は、この映画見る前に『ハンナとその姉妹』という映画も見ました。
ウォーターストーンが出演するから・・・で、出演時間約3分以下・・・ネェ。
それに比べれば、こんなに長い出演・・・もうそれだけで、救われた気分(クスクス)

で、この役だから、どうのこうの言うより、
ヘェ、って新発見的気分で見ておりました。
すごい嫌な奴なので、印象に残らない(笑)って役でしょうか?(←日本語、おかしい)

私は、まだ『キリング・フィールド』見ていないので、
その点、何とも言えないのですが、これもウォーターストーンの役柄では珍しいのかな?
ちょっと、新しいウォーターストーンが見れて、この点では大収穫の映画でした。

本当に、それだけって・・・もう以下省略(笑)

でもホント、映像は素晴らしかったです。
でも世界風光明媚映像じゃないのだから・・・ドラマ、欲しかったね。

あぁ、それと、ウォーターストーン、もっと出してほしかった。

すいません、すごく長々になりました。



コメント (2)
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