当然 カッター君が出演しているわけじゃありませんね。
ここでは、カッター君、主人公ブルース・ウェイン(バットマン)の父役です。
そして、この映画では、前半というより冒頭の部分、ちょっと出ているだけ。
カッター君目当てで見ると、永遠にバットマンの活躍を見ることになるので、ご注意!
カッター君演じるトーマス・ウェインは、外科医です。
そしてゴッサム・シティ(モデルはNYとの説あり)随一の資産家。
しかし企業経営は人任せで、自分は医師として働いています。
加えて、治安が最悪で、警察&政治にはびこる腐敗を憂慮しております。
自ら指針を示そうと、財力を使い、
ゴッサムの貧困者の救済に、市民の手本となるよう努めております。
こ、こんな風に書くと、スッゲェ良い人、なんですが・・・
息子ブルース視点での描写なので、完璧人格に仕上がっています。
この父、すぐ強盗に襲われて、亡くなってしまいます。
それでも、ブルースがバットマンになる切っ掛け&バットマンの主義に大きな影響を与えています。
ブルースは、両親を殺害した犯人を当然恨んでいる。
殺したいとさえ思っている。
しかし、1人の存在をなくしてもゴッサムは変わらない。
もっと、大きな悪と戦うべきであり
その為には、市民1人1人が意識をもって立ち向かうべきであり
その先陣として、自分が行動に出る。
まぁ、自己流ですが、こんな考えです。
ついでに書きますが、バットマンは、アメリカン・ヒーローですが普通の人間です。
スーパーマンのような宇宙人じゃないし
スパイダーマンのように、何かに力を得て特殊能力を持っているわけでもない。
自分の知恵&肉体、そして無限に思える財力。
これらに自分の意志の力で、悪と戦っています。
結構無謀なんですが・・・でも、戦う決意は父の影響です。
だから~、バットマン誕生に、父トーマスは決定的な影響を与えた、ということ。
前置きが長くなりましたが・・・ローチ、演じています。
静かで知的で上品で控えめで、でも発する言葉は重く、自分を知っている。
書くと簡単ですが、短時間でこれを演じるのは大変では?
私は、ローチを贔屓するわけじゃなりませんが・・・
見事に演じていると思いました。
単に優しいだけじゃ、ダメなんですよ~!分かって~(懇願)
ローチ、どういうかなぁ・・・ウ~ン・・・慈愛かなぁ・・・
ブルースにとって、父は人間の完璧な姿だと思う。
身も心もね。
もう少し書くと、もう生身の人間じゃない感じかな。
ブルースの心の中では。
ある意味、神格化されています。
そういう父を、ローチは見事に演じていました。
短い時間だし、セリフ少ないし、すぐ死ぬし・・・(涙目)
誰でもいいのでは?的発想もあるでしょうが、
私は、誰でもできるものじゃないと思っています。
で、ローチのこの部分が良いとか、このセリフが良いって言えなんですよ。
だって、出番短いから(笑)ぜんぶ重要だし、ぜんぶ貴重(苦笑)
死んだあとも、ブルースは常に父を意識することになります。
勿論自分自身が自問自答することもあるし
事あるごとに他人から言われる・・・
「お父さんはどう思うだろう」「お父さんも喜んでおられるだろう」等々。
バットマンシリーズって、長いですよね。
長くなるにつれて、キャラも多少変化するし、人物関係も変化する。
でも、父は常に絶対で、シリーズが続く限り、父の影響は消えない。
そんな役、幾らさっさと退場しても、怖いように思うが・・・
もう、見てください、というしかない。
バットマンなど何の興味もない、という方々も、試しに見て欲しい。
私の頭が悪いからでしょうが(トホホ)
これは、見ないとわかっていただけないと思う。
息子を井戸から救う。抱きかかえて運ぶ。
ベットで息子に妻へのプレゼントを見せて、2人ではしゃぐ。
親子で観劇に行く最中、自分が建設(って立案&費用面だろうけど)したモノレールで
自分の仕事について息子と会話する。
観劇で、息子の頼みを聞き、途中退出する。
帰り道、強盗に襲われ妻を庇って死亡。
この映画では回想シーンで、聴診器を息子にあてるシーンあり。
あの~、これだけです。ローチの出番。
でも、これだけで息子の運命決めちゃうんだから(って、映画の中だけでは)
そういう役を演じたローチを、私は褒めてあげたいッ!!
そして、父トーマスをその通り見せてくれたローチに拍手を送りたいッ!!!
どうも、話がまずいなぁ。ごめんなさい。
とにかく、どうぞ、ご覧になってください☆☆☆☆☆
永遠の父親を、ご覧になることができますわよ。
追記*ローチファンな皆様、全く困った説明で申し訳ありません。
ただ、私の中では、父トーマスはローチで決定です!!
ローチ以外、もう考えられません・・・
も一度追記*この映画、ウルトラマン張りに街をぶっ壊しています。
この再建費用、いったい誰が??市?国?それともウェイン財閥??
素晴らしいぶっ壊し方を見ながら、このことばかり考えていました(クスクス)