肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

越南旅行記④ 世界遺産 ハロン湾 後編

2010-06-04 13:08:52 | 旅行
船の中に戻ると
白いテーブルクロスが引かれ、
キュウリの切ったものが載せられていた。

   

ニンニクのみじん切りが振りかけられていたが塩味がない。
お椀に入れた醤油をかけろということだろうか。

次に出てきたのはネギ入りの卵焼き



その後も料理は一皿ずつ出てきた。 



厚揚げとトマトの炒め物。これはけっこうおいしかった。



空芯菜の炒め物。ベトナムでは定番らしい。
塩味のシンプルな一品だがこれもおいしかった。

 

イカと玉ねぎの炒め物



なんだか分からない魚の上に生姜、ニンジン、コリアンダーなどを載せて蒸したもの。
鱗は付いたままだし、身は川魚のような臭いがした。
テーブルを見渡しても、みんなあまり箸が進まないようだった。

義母は、どの料理も少し遠慮がちに食べている。
肉類は入っていないので、食べられるものばかりだが、
どうかしましたか、と、声を掛ける。

「実は、さっきね、
作るところを見てしまったの。
あれを見たら、ちょっと食べられないわ。」
と、ため息をついた。

厨房は船の後ろの方にある。
お世辞にもキレイとは言えない。
私も下ごしらえをしているのを見たが、
床にたらいを置き、その中にホースを引っ張り込んで食材を洗っていた。
切るのも調理台の上ではなく、床にペッタリ座った状態で行う。
切り終わったものは、これまた床に置いたざるにぶち込む。

あぁ・・・・・・
スーパーきれい好きな義母がこれを見たら、
多分ダメだろうな、
と、予想はしていたが、
案の定、食が進まないようだった。

「もう仕方がないから、ご飯だけ食べるわ。
ふりかけでも持ってこればよかったね。」

ハロン湾クルーズとはいっても
地中海クルーズとは違う・・・・
なんてったって、アジアンクルーズだから、
このくらいの衛生状態は、予想していたけれど・・・・・


食事が済んだら、今度はまた外に出て、
小舟に乗って周りを見学する。

船頭のお兄さんが乗船料としてUS$を集めている。
えぇっ?!これって別料金なの?
ツアーの説明文には書いてなかったけど・・・・・。
お兄さんのお小遣い稼ぎなのか。



潮の満ち引きの関係で
この時間帯しか見られない場所に連れて行ってもらった。
長い年月で岩が浸食されて、こんな風に面白い形になるんだ。

船に戻ってまた出発。

こんな形の岩が見えてきた。



ガイドさんは「ライオン岩」と言ってたけど、
ちび姫は「ゴリラ、ゴリラ~!」
と、大喜び。

船は鍾乳洞のある場所で泊まった。
降りて中を見る。

この鍾乳洞は、台風の時、偶然逃げこんだ水上村の人が発見したのだそうだ。



派手な色でライトアップされている。

鍾乳洞には色を付けないほうが美しいと思うのだけど、
このあたりも国民性の違いなのだろうか。

歩道のあちこちに置かれたペンギンゴミ箱。



イルカバージョンもあったよ。

鍾乳洞見学が終わり、
ハロン湾クルーズはこれでお終い。
港まで戻る。

そして帰りもまた3時間半、バスに揺られていく。

外はもう暗くなり始めていた。
街中を走っていても、何となく灯りが少ない気がする。
夫の話によると、地方では節約のため夜間は停電になるのだそうだ。


街の様子を眺めていると、ベトナム語の看板が目に付く。
アルファベット表記だが、
よく見ると、文字の上や下に「.」とか「^」とか「'」とか、
いろんな小さい記号がついている。

「ねえ、上側に付いている小さい「?」の下の点がないヤツがあるでしょ、
ほら、『フォー』のお店の看板に書いてあるじゃん。『Phở』って。
なんか、クエスチョンマークみたいだね。
『フォー食べてく?』って書いてあるの?」
と、夫に聞いてみた。

すると彼は、呆れながら、
「違うよ~。
あれは声調といって、中国語にもある母音の上がり下がりの記号の一つ。
あの記号は、下がってから上がるんだ。」

へ~そうなんだ。


水田→住宅地→商店街→水田と
同じような風景が続く。
ところが、住宅地でも商店街でもない場所に
4階建てくらいの建物が、
何軒か固まって並んでいるのを時々見かけた。

ピンクのド派手なネオンで、「nhà nghỉ」 と書いてある。

夫が小声で教えてくれた。

「あれはさ、
ベトナム版

nhà は 家、nghỉ は休むっていう意味で、
文字通り、宿屋なんだけど、
性質としては『連れ込み宿』的なところ。」

言われてみれば、妖しげな光を放つネオンが
日本のそれと同系だと気付く。

ところが変わっても、あるところにはあるんだ・・・・・。
しかもちょっと街から離れたところにある、っていうのも似ている。

ん?
ひょっとして・・・・・車じゃなくて、
みんなバイクでやって来るのかい?



それにしても、
クエスチョンマークだとさっきまで勘違いしていた「?」の下の点がないやつのことが、
どうしても頭から離れない。

「nhà nghỉ」

と書かれた、ピンクのネオン文字を見るたびに
「お兄さん、寄ってく?」「泊まってく?」「遊んでく?」
っていう誘い文句に思えてしまうのだった。



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お腹の調子 (Mrs.B)
2010-06-04 18:41:31
は、皆さん大丈夫でしたか?
やっぱり日本とは違うから、その点が一番心配ですよね。
私はどこで何食べてもだいたい平気ですが…。

小船で周ったときの写真、これ、潮が引いているときに下をくぐったんでしょうか?
ちょっと、カプリ島の青の洞窟思い出しました。
tenchanさん、イタリアを旅行されたんですよね?
行かれましたか?
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 (Ns)
2010-06-05 01:49:00
友人がベトナムへ旅行に行った際に水上マーケットの食べ物屋の人達の爪先が汚ないのを見て「無理」と思ったって言ってたのを思い出しましたー。
長旅お疲れさまでした(笑)
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下がってあがって (Chun)
2010-06-06 05:18:03
さがってあがってマーク、おもしろいですね。
さすがtenchanさん、目の付け所が違います(^^)

新婚旅行でプーケットに行った時、外資系ホテル以外で火が通ってないもの、氷を食べないようにと言われました。あまりの暑さに露天のアイスティーを飲んでしまった夫は、エライ目に遭いました。私はビールを飲んだので無事でした(^^)v

うちの母もお義母さまと同じタイプなので、たぶん食べられないと思います。
私のうちに来ると、食欲がなくなってやせるそうです。失礼な...
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Mrs.B様 (tenchan)
2010-06-08 14:34:59
家族の中で若干一名、
お腹壊した人がいます。
後日記事の中に登場します。(笑)

カプリ島行ってないんですよ。
青の洞窟みたいなのかな、と
一瞬期待しましたが、ちょっと違いました。
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Ns様 (tenchan)
2010-06-08 14:37:45
義母はきれい好きなので
こういうのはちょっとだめでした。

このあとも、食事時は義母にとって苦行となりました。
きれいなレストランで食べる時は大丈夫でしたが、
もろローカル~っていうところでは
箸が進みませんでした。
夫のホテルで朝ご飯炊いてお味噌汁作って食べるのが一番おいしかったって。確かに・・・。
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Chun様 (tenchan)
2010-06-08 14:40:28
そうそう、氷もだめっていいますね。

私たちはミネラルウォーターを冷蔵庫で冷やして
ステンレスの水筒に詰めて毎日持ち歩きました。

義母にとって旅行中の食事は苦難の連続でした。
毎朝、ホテルのキッチンで朝ご飯を作って食べられたので
それだけでもよかったです。
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確かに・・・ (せっこ)
2010-06-09 19:35:32
作るところをみたら、食べるのを躊躇しちゃいますね~^^;

バリの時も、絶対に氷もダメって言われてました。
それでもバリは観光地だったから、ご飯は美味しかったんですけど・・・
町から3時間半もだと、かなり奥地…?、日本人には厳しいのかもしれませんね。

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せっこ様 (tenchan)
2010-06-10 14:19:02
やっぱ氷だめでしたか。
お腹壊すっていいますものね。

うちも一人旅行中にお腹が痛くなった人がいます。

もっと道路が整備されたら
早く行けるのでしょうが、
3時間半はきつかったです。

高速道路が将来的にはもっと先まで出来るのだろうと予想しています。
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