『 Like the wind , Like a song 』 という文庫サイズの何も書かれていない “ 白い本 ” である。青い栞の紐は、表紙に印刷された少女のダンサーのリボンである。昨日は、西山町にある貸家に置いてある本の整理をしていて、ナイロン袋入れられたこんな本が混じっていた。何だろうと思って中を開けて見ると “ 白い本 ” だったのである。何かに使おうと思って買っていたのか、それとも誰かにやろうと思って買っていたのか、それとも貰ったものだったか … 。昔のことがもう思い出せなくなった … 。プリントされた少女がリズムする本の紐が実に面白いので、写真に撮った。これも一つのシュルレアリスムの世界だろうか。一冊の、小さく薄い、何も書かれて本によっても、世界の空気は風のように、歌のように振動する。
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