アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

岩手開発鉄道へ寄り道

2014-02-18 20:00:00 | 鉄道写真(EC)

さて異常ともいえる大雪で、八方塞がりとなった今回の東北遠征。大幅な計画変更を判断せざるを得なくなった時、帰りがけの駄賃に岩手開発鉄道へ寄り道することになった。何もこんな状況の時にと思ったのも事実だが、中々きっかけのない場所に位置しているし、ここから(遠野市)行くと、多少大回りにはなるが、帰り道と言えないこともないので、相変わらずの悪天候ではあるが向かうことに・・・

凸型とは言え、魅力的なDLがホキ専用列車を牽引する姿は、以前から写欲をそそられて一度行こうと考えていた線区なのだが、あいにくの天気で残念。撮影地もよくわからず、ロケハンしながら、撮りやすそうな場所でしばらく待つことにした。ほぼ40分おきに運転されている貨物列車は、ほどなくして満載の石灰を載せて我々の待つ築堤に姿を現した。重連運転の日もあると言われているが、実際撮影してみると、沿線のロケーションの良さも手伝って、やはり魅力的に思えた。

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2014(H26)-02-15          122レDD5653        岩手開発鉄道: 岩手石橋-日頃市


東北遠征2014~修行の道(釜石線C58)

2014-02-16 20:30:00 | 鉄道写真(EC)

ここの処の1カ月、色々な出来事が重なり鉄道趣味から遠く離れてしまっていた。年明け早々に、今年の抱負としてあれこれ計画めいたものを描いていたが、それらも全て白紙になり、仕切り直しとなった。まあもういい歳をして少々のことでは動じなくなり、ずうずうしくもなったはずの自分だが、こう矢継ぎ早に次々降りかかる事実に流石に滅入ってしまっていたのだ。

そんな矢先、この週末に東北遠征へのお誘いを頂いた。

有難かった・・・もういい加減気持ちを切り替えて、次へ進めたいと思っていたところだから、このお誘いに乗ることを良いきっかけにしたかった。

さてこの週末、東北遠征は決行となったが、結果は自分自身への厳しい修行のような、今までには決して味わったことのないような思い出深いものとなった。折しも、金曜日から関東に降り出した雪は、夜になって益々降雪が強くなり、我々の行く手を阻むような気象に変わっていったが、それでも予定通り東北道で北を目指した。北に向かうに連れ、降雪はさらに強く多くなって、このままでは通行止めになりそうなまでの状況になってきて気が気ではなかったが、それより、翌朝青森で待ちかまえて撮影しようと考えていた肝心の「あけぼの」が何と高崎線内で動けなくなっているという情報を得て落胆した。今思えば心のどこかで、こんな事態も考えてはいたのだが、これが現実になるなんてやはり「ツキ」から見放せられているようだ。こうなると、青森を目指しても、あまり意味がないと判断し、試運転をしていると思われる釜石線のSLへと転戦することにした。今回このSLの試運転が実施されたことは、不幸中の幸いだったかもしれない。(この試運転も悪天候のため途中で打ち切りされた模様)ロケハンを兼ねながら、釜石線沿線を見て回り、お馴染の宮守の築堤で列車を待つことに。しかし朝方こちらに到着した時より、やはり天候は荒れてきているようで、時より地吹雪が起きて外に立つのも辛い状況に変わってきた。それでも何とか一発目の試運転を撮影し、次への撮影地へと向かうところで「ジ・エンド!」遠野市以東は吹雪になりとても撮影できる状況ではなくなっていた。本当は、ここから再び青森を目指し、翌日の「あけぼの」を撮影後帰京する計画だった。しかしやはり、本日の2021~2022レは運休、追いうちを掛けられたように愕然となり、今回の遠征メンバー5名も意気消沈。言葉もしばし失った。

今回の撮影対象である「あけぼの」の雪中走行写真。これが撮影出来ない事が現実となった今、ここに留まることは意味ないとの判断で、この時点から撮影は半ば諦めて純粋に何も考えず東京を目指すことになった。しかしここから大きなドラマが我々を待ちかまえていた。この日夕方18時に水沢ICから東北道に乗った我々は、厳しく長い試練、いや修行を味わうことになるのだ。時間の経過とともに、次々と高速道の雪による閉鎖が相次ぎ、当然、高速道に平行する国道は大渋滞になっていった。一時は、そんなに無理をせず、どこかで温泉にでも浸かってゆっくりしてから明日帰れば・・とも思ったが、刻々と悪化する状況に不安でいっぱいになり、この時点で気持ちは少しでも早く帰りたいというものに変わっていた。

今回のメンバー5名(アントンK含む)は、全員自分より若い世代の頼もしい方々ばかり。アントンKの子供世代のメンバーも含んでいる。そんな中、長老扱いのアントンKは、いささか恐縮していたが、こんな今までの人生で経験したこともない事態に対して、彼等は大変頼もしく思えた。道中休憩時に、アントンK以外の4名が4名とも、スマホを駆使して秒単位で変化する道路状況をつかみ、自分たちがこの後どの道を通って東京を目指すのが最善かを検討しているのだ。そんなこともできないでいる自分自身が歯がゆくも思っていたが、とにかく、まだ使える高速道で行ける所まで行き、県道や国道を交えながら、再び常磐道で東京を目指すという、この時点でもっとも良いと考えられる行程で動くことに・・だが、それをあざ笑うかのように、次から次へと状況が悪化し我々の行く手を阻もうとする。除雪などまだしていない県道でのスタック!地元の方のアドバイスで周り道をしたり、土砂崩れの危険があるために通行止めになっている県道を突破して進まないと、他に選択の余地が無いとなった時は、もうダメか!と本気で考えた。除雪のない道に重い雪のため大きく垂れ下がった木々のトンネルを車体を擦りながら進んだり、雪解けで道路がまるで底なし沼と化したところを突き進んだり、スタックしたら、皆で雪掻きしながら車を牽き押したり、スタックして動けなくなった対抗車を救援したり、次々起こる困難に立ち向かう一種のサバイバルゲームのようにも感じた。こんなことを繰り返しながら、岩手を出てから約10時間後の午前4時過ぎ、何とか開通を保っている常磐道いわきICを通過でき、快晴の東京に着いたのは、朝日が眩しい朝の9時過ぎとなった。

今回は思うような写真は残せなかったけど、経験したくないことを経験したことで、アントンKは丸々36時間一緒に苦労したメンバー諸君のことを誇らしく感じることができ、また趣味人の素晴らしさも味わえたと感じている。この趣味人達の大変拙い先輩としてアントンKが彼等に伝え残せるものはあるのだろうか。最近、いつも考えている。

それは、ともかく、苦労して撮った釜石線の写真を掲載しておく。

同行して頂いた方々、お疲れ様。ありがとうございました。

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2014(H26)-02-15   試9621レ C58239 DC(キハ141)   JR東日本/釜石線:宮守-柏木平

 


志の輔 in Parco 2014

2014-02-01 20:00:00 | 音楽/芸術

今年も渋谷パルコへ足を運ぶ。今年で9回を数える志の輔in Parcoへ向かうためだ。

結果として、3つの出し物とも、アントンKにとって初物となり、大いに楽しむことができた。後半の古典人情噺は、たっぷりじっくりと奥が深く相変わらず素晴らしいものがあったが、何と言っても、印象に残るのは前半の新作の方だろう。現代を風刺しながら、ゆるキャラにスポットをあて、話を展開して行くが、そのニュアンスが最高に面白い。やはり、志の輔さんは現在最高の落語家の一人であること相違ない。