アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

寝台特急「エルム」

2013-03-20 19:54:50 | 鉄道写真(EC)

かつて「北斗星」が定期列車で3往復走っていた時代、それを補完する「エルム」という寝台特急も運転されていた。北斗星に比べれば、編成はモノクラスの地味なものだったが、牽引する機関車は、「北斗星」が本州内EF81の通し運転に対して、「エルム」といえば、EF65PF~ED75と本州内はカマ変えを行っていた。晩年、この「エルム」もEF81の通し運転になったので、写真のED75牽引の「エルム」は今思えば期間限定だったことになる。北海道遠征の帰り道、岩手県下で撮影したED75牽引の「エルム」。夏場とはいえ早朝のため、露出がなく苦労した思い出がある。元来裏縦貫用の700番代でやってきたため、お蔵入りしていたものだが、ED75自体が過去帳入りした現在、これはこれで良い記録と思えるようになった。

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1990(H02)-07-28      8008レ   ED75703  エルム      JR東日本:東北本線/ 北上-六原

                                          Nikon F3P  Niikor  ED180mm f.2.8S  KL


お彼岸とブルックナー音楽

2013-03-17 18:28:00 | 音楽/芸術

東京では桜も開花し、今日もいよいよ春本番の日和になってきた。しかし、相変わらず花粉のために体調がおもわしくなく、集中力が低下している。今日は、カメラを持つ気にもなれず、外出は最小限にした。

今日から彼岸の入り。こんな時期には、無心になって音楽に没頭したい。特にブルックナーを毎年集中して聴いている。本当は、ホールに足を運び、色々体感したいところだが、中々スケジュールがあわないし、近年演奏機会も減少傾向で詰らない。それはさておき、お彼岸にこだわると、やはり選曲は、第9番交響曲となってしまうだろうか。誰もが口をそろえて言うところの、「すでに人間界の響きではない」とでも言うのだろうか。この曲の印象は、いわゆる「デ・モーニッシュ!!」なのだ。明らかに超自然現象的か、宇宙的とでも言えばわかりやすいか。この世のものとは思えない響きがしている。例によって第1楽章から巨大な音楽が展開するが、特にアダージョ楽章は、その思いがそこここにこだまして聴こえてくる。今自分なりに選曲するとすれば、

1 mov.   シューリヒト/VPO

       チェリビダッケ/MPO

       朝比奈/大フィル(2001-09-24 EXTON盤) 及び NHK響

       スクロヴァチャフスキ/読響

             ヴァント/北ドイツ放送響

2 mov.  バレンボイム/CSO

       ヨッフム/ドレスデン国立響

3 mov.  チェリビダッケ/MPO

       ヴァント/北ドイツ放送響

       朝比奈/大フィル・・・

となる。LPやCDの録音だから、聴く状況によってその時色々変わるからあくまでも目安にすぎない。

では実演では、となると、真っ先に思い出すのは、

2000-11-14  ヴァント/北ドイツ放送響    オペラシティ 武満徹メモリアルホール

が鮮明に記憶に残っている。

あの日は、自分がまるで宗教の儀式かなにかに参列しているような錯覚を覚えるほどの雰囲気を味わった。指揮者、演奏者そして聴衆がひとつになり、明らかに全てにおいて呼吸が一体であった。長いようで短い60分は、時間が止まっていた。こんなに深い感動は普通味わえず、同行した友人と演奏後、涙を流しながら時間を忘れて語り合った。今さら思い出しても、その時の感情が溢れて感傷的にさえなってしまう。この手の演奏会は、長年通っていても、そう出会えるものではない演奏会であることには間違いない。アントンKの宝物の一つとして今も輝いている演奏会のひとつだ。さて今晩は、どの演奏で楽しもうか・・

 

       

 


さらば 東急渋谷駅

2013-03-15 21:00:26 | 鉄道写真(EC)

言わずと知れた渋谷駅の引っ越し。今日の最終電車をもって、長年親しんできた東横線渋谷駅地上ホームは廃止され、明日の初電からは、いよいよ地下鉄線直通に生まれ変わり、地下5階にあるホームへと駅が引っ越しをする。きっと今も名残惜しんでホームはごった返しているだろうか。ここでは、いわゆる鉄道ファンというより、もっと一般的な東横線ユーザーがカメラやスマホで撮影をしているようである。以前にも書いたが、長年にわたり通った渋谷駅が変わってしまうことは、素直に寂しく思っている。34系統の都電で通学していた時代からだから、ざっと40年前まで遡ってしまうが、唯一その頃から、この地上2階のホームはあり、幼い子供ながら、扇形の側面のデザインは印象に残っていた。このホームと、それに続く東急東横店も閉鎖されてしまうと、もう当時からの面影は皆無になってしまうだろう。

写真は、そんな思い出多い渋谷駅ホームに珍しい電車が入線した時の1コマ。最新型の7500型検測車だ。この時も、普通と違う光景に気付いた乗客たちも、ファンに交じってカメラを向けていたのが印象的だった。

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2012(H24)-06-13                  東急東横線 渋谷駅2番ホームにて


桜の季節到来

2013-03-13 20:35:58 | 鉄道写真(EC)

今日の天気予報の中で、九州で桜が開花したと言っていたが、ここのところの季節はずれの暖かさで、桜前線も一気に北上する気配だ。

今年は、これからの時期、桜をテーマにして狙ってみたいと思っている。考えている撮影地は、いくつかあるけれど、どこまで自分らしさが出せるか?ここがポイント。やはり一番大切なのは、「独自性」だから。

先週に引き続き、仕事の合間に三崎の寄ってみたが、桜はすでにピークを越えていてがっくり。おまけに今日の南風の強烈さは半端ではなかった。せっかくだから何本か撮影したが、情けないことに、花粉で体調不良となり、早々に退散した。写真は、強風で徐行しながら通過して行く1500系の特急。流し撮りをしているが、イメージと違い、流れ方が中途半端になってしまった。これ以上シャッターを遅くすると露出オーバーになるギリギリのところだから、この手の写真はこれが限界か?

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2013(H25)-03-13     京急久里浜線           


勝負写真!(記録写真の撮り方)

2013-03-10 16:34:45 | 鉄道写真(EC)

この週末は、朝練で知り合ったT君と千葉~茨城を廻ってきた。アントンKとは親子ほど年が違い、まだ現役の学生さんであるT君は、鉄チャン歴6~7年の、今鉄道写真の魅力に取りつかれて燃えに燃えている時期なのだろう。かつての自分がそうであったように、来るものは拒まず、何でも撮ってやる精神で、日夜活動に励んでいるのだ。そんな彼とダイヤ改正で変化があるであろう常磐線と成田線を貨物列車中心に廻った。道中、色々な話題に花が咲くが、何せT君は本格的な写真は、デジタルカメラが最初ということ。まさに平成の新しい鉄道ファンであるから、自分とは、価値観や考え方がまるで違って、驚くというより、むしろそれは当り前で、面白く思える。錆びついた自分の感性に刺激が走り、パワーを貰えている気分になる。

タイトルの「勝負写真」とは、乗りに乗っているT君と、このところ老化が顕著なアントンKとのまさに勝負した写真のこと。この日の締めくくりに撮影する貨物列車を、お互い手持ちで連写を使わず1コマで決められるか?の勝負なのだ。最近では、廃止になる車輛を撮ることを「葬式鉄」などと言うらしいが、鉄道写真の原点は、やはり車輛や時代の記録だろうと思う。この記録写真はどう撮れば良いか?列車が来るまでの間、T君と大いに語り合った。勝ち負けなんてナンセンスだが、何かいつもと違うゲーム感覚で楽しい撮影ができたことは言うまでもない。また機会があったらご一緒したものだ。

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2013(H25)-03-09       70レ  EF641042             JR東日本/成田線:下総松崎-大戸

                                          Nikon D4   AF-S  Nikkor 70-200mm f/2.8G VR II