アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

EF641000が産声を上げた頃・・

2019-07-26 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

上越国境に君臨していたEF16や、本線貨物列車を担うEF15を淘汰するために生まれたEF641000番台も、はや誕生から40年を迎えようとしている。アントンKの年代は、ちょうどその誕生から今日までの間、ともにリアルタイムで生きてきたため、愛着があるファンも多いと想像する。アントンKはと言えば、より大型になった1000番台より、厳つい顔で大きな通風孔がサイドを埋めている0番台の方が好みであるが、この1000番台との関わりも最近になって随分長く感じているのだ。

このロクヨンセンは、最期の国鉄型電気機関車として未だ現役の機関車だが、近い将来を考えると必ずしも楽観視は出来ない。現状では、貨物機は愛知に集中配置されているが、今後荷主の動向により大きく影響を受けることは間違いないところで、世の中の動きそのものが、機関車の動向を左右するといっても過言ではないはず。趣味的見地から見れば、またもや悲観的に成らざるを得ないのだが、これからも色々なシーンに出会い、残していければと思っている。

EF641000番台は1980年のデビューだが、当時の上越線でいきなり出くわしたことがある。この時代は、EF16が最後の活躍をしていた時期と重なるが、アントンK自身も、今から思えば鉄道撮影に精進していた時代。見るもの全てに感動し、自身の血や肉となるのがわかったくらいだった。そんな思いのアントンKも、いよいよ来る時が来たと、ピカピカのEF641000を見て思ったものだ。当時の数々のシーンから今回は、EF641000番台の性能試験列車を掲載してみたい。ご覧のように、先頭のEF64の0番台(75号機)がけん引している形だが、ピカピカのEF641002号機との間には、機関車性能チェック用のマヤ10が繋がっていた。1002号機のパンタグラフは上がっていないが、何やら多くの配線が運転席に引き込んであることがわかる。あとに続く12系は、12両編成と長く、こんな編成で上越国境を何往復もしていた記憶が蘇ってくる。

あれから40年、車体更新色が徐々に国鉄色に戻り、山用の電機が東海道を、成田線をも闊歩する時代。趣味人としては、少しでも他の機関車との差別化を見出したいが、それも現代の効率化優先の中では許されないのかもしれない。

1980-09-10  試9722ㇾ EF6475+マヤ102001+EF641002+12系12両  上越線にて



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