いい祭りでした。フレンドリィでハートフル。ファミリィで楽しめた一日（11月4日）で、それは参加者のほとんどのひとが感じた思いだったのではないでしょうか？
苦節三年ということばがぴったりくるような今年の「はらっぱ祭り」だったのですが、宣伝もあまりせず、地域へ目を向け出店も絞った祭りのコンセプトだったのです。それも、たった一日の開催。
しかし、フタをあけてみると「はらっぱが再開する」という情報は、ネットをかけめぐり、また首を長くして待ってたひとがそれだけいたということなのでしょうか？ くじら山はシートを敷いて目の前のステージを楽しむ善男善女（笑）と子どもたちでざっと千人ほどの人出だったでしょうか？
出店は33ほどに絞られ、3年前のたしか120ほどの1/4ほどの規模だったのですが、そのせいか競合店も少なくチャイと日本酒、それにココナツのワインが飛ぶように売れて行きます。ボクはステージを楽しむ余裕もなく、風にのって運ばれて来る国分寺エクペリや、花フェノの演奏で店で踊るくらいしかできませんでした。
ココナツとの共同出店「チャイハネJUNCOCO」には、わが娘の絵本とおもちゃのリサイクル店「カノン」と、オーストラリア在住のかえるさんの「多摩蘭屋（たまらんや）」というカレンダー店が間借し、見た目もにぎやかに楽しげになりました。なにしろ、酒が目当てのオヤジの居酒屋カフェだけでなく、小さな子どもも立ち寄る店になったのですから、これは多摩蘭でした。
右隣はこれまた昔からの顔見知りの「じゃんぴんぐまうす」さんだし、左隣の八王子の障害者の共同作業所の「晴屋」さんで、子どもに立ち返ったような純な気分になりました。ボクの名前もJUNですが……。
近隣のファミリィもリサイクルバザーで参加し、遠く旅人も立ち寄ったようでした。外国人の姿もめだったのは、隣がICU（国際キリスト大学）や、近くにアメリカンスクールがあるということもあるのでしょうか？
出演バンドも9バンドにすぎなかったのですが、いつもよりやや小振りなステージ前も盛り上がっていました。トリの山口昌グループの演奏中、突然スコールのようなどしゃぶりの雨が降り出し、みな思い思いに店のテントや木陰に避難しました。しかし、その雨もウソのようにあがって昇ってきた月は満月の一日前の美しい月でした。ドロドロのヌカルミの中を撤収するのはつらかったのですが、最後まで残ってくれた友人に助けられて人海戦術で2往復ですみました。
かえすがえすもたった一日の開催だったということが、惜しまれますがこれも来年、再来年の開催へのワンステップですから仕方ありません。他の出店のものは「メーアン」のタイラーメン（長蛇の列が途切れなかったほどで、屋台のプロです）を一杯食べただけで、ほとんど味わえませんでした。それでも、充分楽しめ、例のない売り上げを記録しました。「チャイハネJUNCOCO」に立ち寄ってくれた方々に感謝します。
また、長い時間をかけて小金井市教育委員会への説得や、近隣住民への理解を求めてきた実行委員会の方々の努力に敬意を払います。どうか、来年も開催できますように！
（写真は「チャイハネJUNCOCO」。右のみどりの着ぐるみは「多摩蘭屋」のかえるさん。子どもを応対しているのは「リサイクル絵本・カノン」の小さな店主。ちなみに「多摩蘭屋」の来年のカレンダーは絵本好きなひとにはたまらんかえるさん本人の素敵な絵で作られています。ウチも一部求めました。）
（写真5）ダクタリさん（スワヒリ語でドクター）こと神戸俊平さんはリケンベ（大きめのカリンバ）という手持ち楽器をひょうたんに共鳴させ、足はアフリカのパーカッション（ほとんど木魚）をポコポコと鳴らす。アフリカでは有名な獣医さん。日本でもNGO「アフリカと神戸俊平友の会」などのフェローシップのプロジェクトがあります。現在、一時帰国中。
