風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

スリーマイル島以前、チェルノヴィリ以後そしてフクシマから…何処へ?

2011-03-28 23:23:56 | コラムなこむら返し
Fukushima_nuclear (この間、3月11日の東北関東大震災とそれに引き続く大津波。また東電福島第一・第二原発事故についてはツィッターで毎日のように呟いてきました。下の記事はいま岩手に住む友人にレスしたものですが、ボクの現在の心情が現れているのでここに公開します。)


 かって80年代に日本にも作られた「緑の党」運動。消費者運動からエコロジー運動まで結集してつくられた日本「緑の党」の票は伸びることなく、内部崩壊していつのまにか消えてしまった。いま、フクシマによって原発依存に危機感を覚え州議会選挙で「緑の党」が躍進するドイツがうらやましくもある。

 フクシマ以前、原発は巨大な利権と地元への振興援助金とかその名目はなんでも良いんだけど巨額と言うべき金が落ち、過疎もしくは辺境の原発立地の場所では札束で頬をはられるようなことがまかり通ってもだれもが何も言えなかった。
 フクシマ(東電福島原発人災事故。以下同)以後、住民はいま家に還ることも、地震津波の片付けもましてや遺体を運ぶことも、行方不明者を捜すことも出来ない20Km圏強制避難(行政命令)状態にあります。住民はきっと「もう原発はコリゴリだ!」と思っていることでしょう。
 かって原発賛成派だった町長も村長もまして知事さえもいまは疑問を呈しています(都知事選候補の現知事は原発推進派だと公言しましたので、投票しない運動か東京への原発誘致の運動をしたいと思います。笑)。
 「こんなに危険だとは言われてこなかった!安全だ、安全だと説得されたんです」

 原発の稼働率をあげるため火力発電所の電力生産調整をやってきた東電、電力各社は今回の「無計画停電」で、市民、首都圏住民を脅している。
 「さぁ、原発がなくなればこんな停電が真夏にもずっと続くのですよ」と!
 このことによって「こんな不便さにあなたは耐えられますか?」と恐喝している。

 未曾有の大地震大津波の被災者にさらなる30Km圏「自主避難(疎開)」を押し付け、首都圏近郊の停電をやってのけ、さらには電気料金値上げを謀り原発事故のツケを市民・利用者に押し付けようとしている。

 東電はもはや潰すべきでしょう。1企業に国の存亡を左右されるなんて阿呆らしい。エネルギーの中央集権化は市町村や県を越えて地方に放射線被爆のリスクと土地の荒廃、そして今回の大事故のようにコミュニティや人のきずなさえも犠牲にして消滅させると言う悪行をやってのけた。
 このままでは、この美しいフルサトを一企業が荒廃させてしまうと言うボクたちが抱いた危惧は見事に当たってしまったことになります…。

 東電は返せ!
 フルサトを!
 ウサギ追いしかの山を!
 田畑を!
 家を!
 風景を!

 返せ!

 NO NUCLEAR POWER, ONE LOVE !