風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

「五月病」???さつきとメイとみどりの顔が!

2007-05-16 00:14:23 | コラムなこむら返し
 5月にかかる病気が「五月病」で、みんなこの病にかかると「五月みどり」になっちまうのかと思っていたというギャグを考えたが、どうにもやや「燃え尽き」気味の自分としてはちっとも面白くない。
 いや、このように気分がダウナーになったのも久しぶりだが、プレカリアートのメーデーが面白すぎ、忍野デッドでアゲアゲになり、そしてダメ押しで10日のE.G.P.P.100「オレに五月を!」で燃え尽きたようだ。

 いや、本当に「恐山」を詩に詠み込み、「恐山地蔵和讃」を唄ったせいなのかボクのポエトリーは「田園に死す」の寺山修司本人の朗読する短歌とかけあい、コラボし、その瞬間、ボクはイタコの口寄せをやってしまったのかと戦慄した。
 だって、その映画は見たとは言えもうとっくの大昔で、流れは忘れてしまっていたし、それにBGMに選んだその音はイベントの直前にタワーレコードで買ってきたもので、全然封も切っておらず、まして直前に聞くと言うこともできず、カンを頼りに流したものだったから、ボクの戦慄はひときわだったのです。

 寺山修司はその東北訛りのままに詠んだのです! ボクが直前に引用したばかりのうたを!

 亡き母の真っ赤な櫛を埋めにゆく 恐山には風吹くばかり

 寺山修司が1983年5月4日に満47歳の若さで死んで、2007年の今年は24年目だが、「寺山忌」としては25回忌にあたる年だったのです。
 正式にどのような追悼会がおこなわれたのか、寡聞にして知らないのだが、少なくともこのE.G.P.P.のイベントはボクなりの寺山修司への追悼イベントになったようです。

 歌人、詩人としては大好きだが、アングラの旗手としての寺山は大嫌いという愛憎なかばするアンビバレンツな感情が一気にあふれてしまい、「オレに五月を!」というポエトリーを書き下ろした後、そしてそれをパフォーマンスとして上演(?)した後、ボクはまるでハシカにかかったみたいな気分でダウナーなのです。

 これって、やっぱり「五月病」ですよね、五月みどりさん?

 と、無理矢理ギャグをしつこくかますと、ボクの脳裏には『となりのトトロ』のメイとさつきの姉妹があの丸顔でトトロとともにちょっと小首をかしげて微笑んでいる映像が浮かぶのであった。
 ああ! ボクのアタマの中までとなりのトロトロ!!