奉仕の精神

私にはないのですが、心に余裕のある人にはしっかりある奉仕の精神なんです。
すぐに金勘定をしてしまう心に余裕のない私は、そういう人を見ると、「頑張っているなぁ。」と、感心します。
そういう人の中に、私の母もいます。
とても人を思う気持ちが大きい母は、人の面倒をみる人なんです。

今朝も花にお水をあげていたら、階下で人のしゃべり声が聞こえてきました。
ふと、ベランダから下を見ると、母とお向かいのおばさんが足の悪いおばあさんの植木の処理をしていました。
頼まれてもいないことをしてあげても、お礼などしてもらいないこともわかっているのに。
本当に頭の下がる人です。

私は、その足の悪いおばあさんから嫌味しか聞いたことがないのです。
たぶん、母も同じだと思います。
だから、おばあさんの家の植木がどうなっても全然かまわないのです。
私は、そういう人間だから信用がないのかもしれません。

最近は、奉仕の精神のある人と、ない人の差が激しいような気がします。
奉仕の精神がある人は、とことん人に尽くします。
なんと言われようが、気にもしません。
ない人は、金品を巻き上げる詐欺行為すら平気でします。
私の場合はどちらでもなく、傍観者としての精神を貫いています。
本当は、人を助けないといけない側の人間ですが、心に余裕がないのです。
いつか、人に助けてもらって、やっと人の心の温かさを知るのかもしれません。
それまでは、今のままでいるような気がします。