写真クラブには、動物写真を得意とするおじいさんがいます。
おじいさんの写真は、とても愛情のこもった素晴らしい写真ばかりです。
以前、我が愛犬の写真を撮り、講評をしてもらったんですけど、先生の言うことには、「何も動物園に行かなくても、すぐそばにちゃんとした被写体があるのだから、思う存分撮ってください。」と、優しい言葉をいただいました。
しかし、そんな優しい言葉も我が愛犬には通じることはありません。
どうもカメラ自身を嫌う愛犬は、レンズを向けると、そそくさと逃げていくのです。
それも、子犬だった頃、家で撮るのに、「明るめに撮らねば。」と、フラッシュをたきすぎたのです。
どうもそれがトラウマになって、カメラが嫌いになったのでは・・・?と思うのです。
愛犬が子犬だった頃は、まだ、写真クラブに入っていない頃で、フラッシュをたかなくても綺麗に撮れることを知らなかったんです。
いい被写体を飼っていながら、可愛い写真を撮ることが出来ない辛さは、本当に悔しいです。
動物写真の実態は、ほとんどが忍耐です。
何千枚撮って、いい写真が1枚撮れたら、それが本望なんです。
そういう事実を知りながら、愛犬にレンズを向けることをしない私は、忍耐のかけらもありません。
可愛い愛犬の写真を簡単に撮れる人は、本当に羨ましいと思います。
写真が忍耐だと知るのに、だいぶ時間が経ちました。