A・Lohas・Ness

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オペラ雑感(その2)

2007年09月05日 | クラッシック
NHK放送でイタリア歌劇団の引っ越し公演で毎年オペラ特集をやっていたのは今から35年ほど前である。
その頃は、VTRは業務用が主流であり、カセットもようやく世の中に出た時代であり、録音の主流はオープンデッキである。その後MDとなり、いまやi-Podの時代となり、隔世の感であるがそんなことを嘆いていてもしかたがない。
その当時の録音の花形はなんといってもオープンデッキであったがこれがまた2chとか4chとかいって高価なものであった。ただしこんな話題は「???」というのがいまの時代だ。

よって、TVでの放送もそうであるが、劇場での公演はまさに「一期一会」そのものであった。。オペラ鑑賞も当然高嶺の花の時代であるので、数年に一回(1演目)みるのが関の山だ。

最初にみたオペラは、NHKホール(ちょうど落成したばかりだと思う)での歌劇「トスカ」である。それも知人により、本番公演ではなくゲネプロ(リハーサル)をみたのである。トスカ役はライナ・カヴァイヴァンスカというなんとも高貴ですばらしいかたであった。マリオ役が思いだせないが、スカルピアの演技力はすばらしかった。
歌劇「トスカ」はこの3人の心の葛藤が繰り出すスペクタクルであるが、それがわかるのはやはり30年の年月が必要であったかもしれない。
わくわくしてみたNHKホールでのトスカは一生忘れない。

日本のオペラでは、二期会の歌劇「フィガロの結婚」を上野文化会館でみた。
後日、ウィーンでもみたが、高校時代の多感なときのオペラの最初の印象は強いものであった。
その頃、高校の文化祭では、合唱部で音楽室でオペラのアリヤや二重奏、イタリア歌曲などを演奏をコンサート形式で発表していた。音大に進級する方も何人かいたので、オペラは盛んであった。そのような環境のもと、我々の時代にはモーツアルトの「魔笛」から5重奏「フムフムフム」を演奏した。新宿「安田生命ホール」での定期演奏会でお客様の前での公演はすばらしい体験であった。
その後5人と1人(ピアニスト)はそれぞれのみちを歩み、いまでは懐かしい思い出だ。