医療用の機器などで起こるケースですが、たとえば日本には薬事法などの法律がありますので、日本語版のマニュアルはその法律にそった説明文が記載されている。
ところが同じ機器の英語版には日本の法律は関係ありませんので、同じ機器内容でありながら説明文が異なっている場合がありますが、それは輸出をする国の法律にそった説明文にする必要があるからです。
開発当初であれば、そのまま日本語版、英語版がそれぞれ独立したものとして機能していても問題は発生しないのですが、数年もしないうちに機能向上などによって新バージョンの機器が開発されることになると問題が発生します。
日本語版からの翻訳で英語版が作成されていないので、どの部分をどのように修正変更して新しい機器のマニュアルを作るのかが、極端な場合、最初のマニュアルを作成した人にしかノウハウがないということもあり得ます。
それを担当した人が退職などをしてしまっていると、まったく情報がなくなっているというケースもあります。
このような事態を収拾しなければならなくなった担当者が途方に暮れることは、容易に想像できるのですが、それを手助けしようとする人が現れないのも事実です。
このような事例でも「体験設計構成図」が役に立ちます。
やみくもに制作にかかるのではなく、まずは分析をした上で「体験設計構成図」を作成し、それをベースに相互のディスカッションで問題を共有するというステップから確実に道を踏んでいけば、見えなかった解決方がはるか遠くに見えてきます。
そうなれば成功することは難しくありません。
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