「滄海よ眠れ」は一~三あるようですが、アマゾンで中古本を探しても三しか入手できませんでした。
今では大変高価で入手困難になってしまったようです。
絶版となっているようですので、一、二は入手できるかどうか自信がありません。
この本は、日本帝国海軍が歴史的な敗北をしたミッドウェー海戦で戦死された日米両軍の一人ひとりを、澤地さんは丁寧に取材して書いています。
まるで、それぞれの人生を書き残すことが使命であるかのように。
読んでいるとすべてが戦死された方のことですので、胸がつぶれるような気分になってしまいますが、読んでおくべき本だと思いました。
澤地さんがこの本を書かれた背景は、テレビドキュメントになりましたので見た人も多いと思います。
この取材を通じて澤地さんは、今まで通説になっていた艦上攻撃機が魚雷と爆弾を入れ替えている間に敵の攻撃を受けたということに疑問を投げかけています。
つまり日本海軍は、たまたま運悪いことが重なって負けたのではなく、作戦行動に問題があって負けたと示しているのです。
この本が絶版になった原因はこれかも知れません。
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