昨夜の「朝まで生テレビ」で話題はいろいろな分野に及んでいましたが、PKOについての討論の際に、岡山県警からカンボジアに文民警察官としてPKO派遣され、1993年5月に殉職された高田晴行さんの事に誰も触れなかったのが残念でした。
その当時、カンボジア内紛が終了したという前提で、平和裏に選挙が正当に行われるように先進国が支援する一環としてのPKO派遣でした。
しかし内紛が終了したとは言え、まだまだポルポト派は不穏な動きをしており、派遣された警察官達は相当な危機感を感じており、携帯を許されていた拳銃だけでは自分の身を守れないので、真剣にブラックマーケットで自動小銃を自費で購入する事まで考えたと伝えられています。
当然ですが警察官達は日本の法を守り、自動小銃を購入することはしませんでした。
ある場所に移動する際にオランダ軍のPKO部隊に護衛してもらっていたのですが、暴徒から銃撃されて残念ながら高田晴行さんは殉職されました。
抵抗出来る武器を持てずに殉職された高田晴行さんはさぞ無念だっただろうと思います。
日本にいた政治家たちは、平和になったという国連宣言を信じて、ほぼ無防備の装備のまま文民警察官を派遣し、殉職者だけでなく重傷者4名という犠牲を出したにもかかわらずPKO派遣の装備を考え直す事をしているようには見えません。
実際にPKO部隊として現地に出向くのは自衛隊員の方々です。
彼らが現地の状況を検証した上で、必要だと言う装備には制限をするべきではないと思います。
こういう事を考える上で与党も野党もないはずでしょうから。
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