日本に生まれた意味を自ずから考えようとする時、日本の起源つまり正しい日本文明を改めて知ろうとすることが大事なことに気付きます。
日本文明は大陸にある中華文明や、近くにある朝鮮半島のものとは別物で、影響を受けたという時期はあっても独自性を失ったことはなかった。
日本の古い地層から11万年前の石器が出土。
青森県の遺跡から3万年前の加工された石器が出土。
1万6千500年前の土器が出土。
1万3千年前の人の形の土偶が出土。
1万2千500年前の漆加工されたものが出土。
世界の4大文明などと教わった事がありましたが、そんなものはわずか5千年前の事であって、日本には何万年も前から人々が住んでいて、その時代時代の文明があったと考えるだけで壮大な気分になります。
そんな事は小学生、中学生の時には習ったこともなく、縄文時代は竪穴式住居に住んでいたという認識程度ですから、誇りを持つというより自分とは無縁の事だという意識しかありませんでした。
何万年も前から受け継がれてきた文明が、古墳、飛鳥、平安などの時代を経て現代日本人に脈々と息づいている事を認識すれば自分がなぜこのように考えたり行動したりするのだろうかの原因に気付く。
ちなみに、数万年も続いたと思われる縄文時代の人たちの遺骨には、戦いのために傷ついたものは皆無なのだそうです。
そういう事で分かるのは、日本人は数万年にわたって戦いをすることが無かったという事実で、その気質は現代人にも伝わっていると感じるのです。