中国の文化大革命当時、上海市の学生だった丁尚彪(ていしょうひょう)さんは貧しい地方での過酷な労働を強いられ、当然のように学ぶ機会を失ってしまった。 上海に戻ったころには36歳になっており家庭を持ち、小学生の女の子の父親でもあったが日本の大学で学ぶという夢を持って来日したという。 借金をして来日したにもかかわらず、日本語学校が北海道の辺鄙なところにあり、周囲にはアルバイトをする機会はまったく無かったので、やむなく東京に転居し一日にいくつもの仕事をこなす毎日を過ごすようになった。 それから15年間、自分の生活を出来るだけ切り詰め、娘の夢の実現のために送金を続けた。 その間、不法滞在者になっていたので上海にも行けなかったので、15年以上も母と娘は上海、自分は東京という別居生活をガマンすることになった。 小学生だった娘がニューヨーク市立大学の医学部に合格し、ニューヨークで学生生活をはじめる。番組はその娘が立派な医者としてもうすぐ飛び立とうとしている姿と、父親が日本を離れて上海に帰国するシーンで終わった。
「泣きながら生きて」という番組を見始めてから釘付けになってしまいました。 在日外国人の人達には日本人が経験しないようなそれぞれの苦労があって、大変だと思っていましたが、この番組が取り上げた家族は本当に強い人達でした。 これからきっと3人は幸せになられると思いますが、そうなるよう陰ながらお祈りします。
| Trackback ( 0 )
|
|
|