関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 強羅温泉 「早雲閣 頓狂楼」 (現 強羅(花扇)早雲閣)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/0d/3a2890554d54331e59624c7187bf0d46.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/8d/4c36ce2943ca10b8ab83f1b1fa2a907a.jpg)
<強羅温泉「早雲閣 頓狂楼」(現 強羅(花扇)早雲閣)> (箱根町強羅1300、11:00~18:00(時間要問合せ)、1,000円、0460-82-3311)
オフィシャルHP
箱根ケーブル・ロープウェイ「早雲山」駅のすぐよこにある自家源泉の老舗旅館。
以前は「早雲閣 頓狂楼」でしたが2008年末に飛騨高山の「飛騨亭花扇」の傘下に入ったようで、いまは「強羅(花扇)早雲閣」となっています。
ここは日帰り不可でしたが、2007年ころから日帰り解禁となったので、行ってみました。
なお、このレポの入浴は2007年9月なので、「早雲閣 頓狂楼」時代で日帰り解禁した直後に訪れたことになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/4a/c96f82138a2d5d0391216c07b87a99b5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/56/f63a6160353472b9ebdbed7e48947f60.jpg)
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所
箱根の老舗宿ということで敷居の高さを感じますが、スタッフの対応はとても親切、浴場手前まで案内してくれました。
2階にあがった山側おくに浴場入口があって、ここで靴を脱ぎます。
奥の階段の踊り場に女湯の入口、さらにのぼると男湯の入口です。
脱衣所は老舗の湯宿らしくゆったりひろびろ。
日曜15時で先客1人はしばらくして出て、あとは贅沢にも独占。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/42/a7bce0ba980b8b3036ddcb98d533bd8e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d2/e39de56d4ff8df17c66ad1232b26bfd6.jpg)
【写真 上(左)】 男湯の浴舎
【写真 下(右)】 露天からのながめ
内湯ゾーンに石枠石敷15人以上の風格ある内湯。左手露天ゾーンに同10人くらいの屋根付き露天の2槽。
露天は東屋つき休憩スペースのあるゆったりとしたもの。
ただ、館内はよくメンテされているのに、浴場の清掃がやや甘いように感じました。
どちらの浴槽もオレンジ色がかった石灰華のコーティング&いがいがに厚くおおわれていてとても箱根のお湯とは思えません。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/e6/0cc9ded670fd5eb95ade9e08d4a39251.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/75/efb611d3c66c85c40fb8080e8eb96302.jpg)
【写真 上(左)】 男湯の内湯
【写真 下(右)】 女湯の内湯
内湯は木組みの天井高く、床は職人芸のタイル貼で味わいふかいです。
山手の窓をあけるとすぐ裏手が泉源施設。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/c9/3645830149dcc7f5a822f61d80faad6d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/f7/89cd3b4c564adf401740f9e56bec0470.jpg)
【写真 上(左)】 泉源
【写真 下(右)】 重炭酸土類泉らしい析出
これは現在日帰り入浴不可となっている「最乗寺箱根別院」の浴場の下でさかんに湯けむりをあげているもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/9c/836e92057639ee00678ae5f09c992e91.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/c6/04b1b25787fcbb77d33bc999a586870b.jpg)
【写真 上(左)】 露天から泉源施設
【写真 下(右)】 女湯の露天
内湯は大ぶりな岩組みの湯口からゲキ熱源泉を、いったん湯壺にためて冷却してから湯船へ流し込み。
湯口のそばにはコップもおいてありました。
槽内注排湯はなく、全量をザンザコオーバーフローの見事なかけ流し。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/bb/3dd095c4ee58e8ec1d07268515fc3d61.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/81/38094fde4d8f7e5ab3b10891a596109e.jpg)
【写真 上(左)】 内湯の湯口1
【写真 下(右)】 内湯の湯口2
露天は、裏手の泉源施設から無造作に引きまわしたパイプからの投入。これは泉源直引きでは?
槽内注排湯はなく手前からの上面排湯は、これもかけ流しかと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/b0/2c51ecebc58ae768687cab6767dbd903.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/ae/8dff59c9b5c1c574feac102c291c9964.jpg)
【写真 上(左)】 男湯の露天
【写真 下(右)】 露天の湯口1
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/c3/833abbafddcc7f74eb54648493a838b5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/a9/3a8f7204eaad4c0cb802af88ece9f353.jpg)
【写真 上(左)】 露天の湯口2
【写真 下(右)】 箱根とは思えない露天の湯口
かなり熱め(露天は適温)のお湯は緑と青と茶がまじりあった複雑な色味のささにごり。
湯中には黄土色の浮遊物がただよっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/dc/e9333690a5fd7b2fc6a488f365f2ba15.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/b7/608c8aa6d893ab501c4380581c007444.jpg)
【写真 上(左)】 ザコザコのかけ流し(内湯)
【写真 下(右)】 露天もザンザコのかけ流し
よわい重曹味にわずかな旨味。見た目ほど湯の香は強くないものの、かすかなアブラ臭と焦げ臭が香ります。
重炭酸土類泉系のぎしぎしと硫酸塩泉系のきしきしと重曹系のツルツルが混じりあう複雑な湯ざわりですが、ツルすべが卓越。
でも、本質は硬質なイメージの正苦味泉的なもので、浴感はかなりハードな強いお湯なので長湯不可。
温まりも半端じゃなく、洗い場で水を浴びながらの入浴。
イメージ的には湖尻の「旅館 山越」がかぶりますが、それよりはいくぶんマイルドか・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/a0/ad4555692f33c7a7ebf3df1ec80bd5b7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/92/417d2f161cfbfb1ba6a8620442a26420.jpg)
【写真 上(左)】 湯色と排湯(内湯)
【写真 下(右)】 露天の湯色
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/6d/11b2758712ca8ef15080a60e08e8184d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/04/48aff820d49f57ef7a1fba426d0c1a14.jpg)
【写真 上(左)】 源泉はもちろん透明
【写真 下(右)】 見事な石灰華
無色透明の弱食塩泉やアル単、そして白濁の大涌谷造成泉が箱根の代表的なお湯で、茶系のお湯はここと、「箱根高原ホテル」、「旅館 山越」と同じ源泉をつかう「芦ノ湖一の湯」くらいしか思い当たらず貴重品。
とくにこのお湯は箱根でも屈指のキャラの立ったお湯なので、温泉好きは一浴の価値ありでしょう。
Ca・Na・Mg-硫酸塩・炭酸水素塩温泉 55.6℃、pH7.9、168L/min(1,000m掘削揚湯)、成分総計=1.329g/kg、Na^+=89.3mg/kg (24.29mval%)、Mg^2+=45.9 (23.67)、Ca^2+=157 (49.03)、Fe^2+=3.07、Cl^-=18.6 (3.17)、SO_4^2-=556 (69.24)、HCO_3^-=276 (27.05)、CO_3^2-=1.71、陽イオン計=310 (16.0mval)、陰イオン計=855 (16.7mval)、メタけい酸=156 <H17.5.18分析> (源泉名(台帳番号):宮城野第56号)
<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:なし 循環装置等使用:なし 消毒処理:なし
〔 2009年4月22日レポ(2007年9月入浴) 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ■ 嵯峨塩鉱泉 ... | ■ 上諏訪温泉... » |