関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 二ノ平温泉 「湯処 長楽」
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷525
電 話 :0460-82-2192
時 間 :9:00~20:00 / 不定休
料 金 :550円
■ 紹介ページ (箱根・二ノ平小涌谷地区飲食店組合)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
二ノ平温泉は昭和38年にボーリングを開始した箱根ではわりに新しい温泉地。
源泉は10本以上ありますが、確認した範囲では主力源泉は「亀の湯」でつかっている宮城野第28号で、ここもその源泉をつかっています。
R1東海道から強羅駅へ下る県道723号関本小涌谷線沿い、二ノ平温泉の日帰り可施設では一番上手に位置するお宿。
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【写真 上(左)】 エントランスまわりの看板
【写真 上(左)】 浴場入口
ドーム屋根、レンガ外壁にレースのカーテンと洋風な建物は、湯宿というより住宅かペンションのよう。
玄関先に看板がなければそれとはわからないかと・・・。
全4室のこぢんまりとした宿で原則素泊まり、客室にはミニキッチンを備え、とくに長期滞在客にフォーカスしているのでは。
9:00~22:00と気合い入った長時間日帰り対応をしていますが、すぐそばに有名な共同浴場「亀の湯」(入湯済未レポ)があるためか意外に地味で、温泉博士(201/01月号)の手形参加で知った温泉好きも多いのでは?
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【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯
浴場は1階「長の湯」と地下の「楽の湯」があり、「楽の湯」には露天があります。
原則貸し切り利用で、タイミングによりどちらかに振り当てられるようなので、地下の「楽の湯」に当たったらラッキーか。
この日は「楽の湯」に入れました。
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【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口
脱衣所、内湯、露天ともそれなりにスペースがあり、これがほんとうに常時貸し切りなら贅沢。
どこもきっちりと清掃がきいて居こごちはよさそう。
内湯は伊豆石(十和田石)づくり3-4人くらい、露天は五右衛門風呂風の1人用樽風呂が東屋の下にちんまりと設えられています。
カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日曜12時で独占。
内湯の石の湯口は投入なく、露天にある源泉ラインから窓ごしに竹樋を通じて投入。
底面注吸湯とオーバーフローがあり、半循環的湯づかいとみました。
つかっていない湯口の下につながれた3連の竹樋がナゾ。
露天は源泉口から内湯に引き込むラインの途中から分岐し、これを竹樋で受けて浴槽内に注入する仕組み。
槽内注吸湯なくオーバーフローはかけ流しかと思います。
いずれもえらくテクニカル(^^)な湯づかいで、70.0℃という高温泉を加水なしでつかう工夫が感じられます。
いずれの湯口も高温泉絞り投注入なので湯量は多くありません。
湯温は内湯で42℃、露天で38℃ほどか。
お湯はやはり露天のほうがよく、ほとんどここにいたので露天のレポです。
わずかに懸濁したお湯には、うす茶の湯の花がたくさんただよいます。
よわい重曹塩味に、のどにスルスルと入っていくような芒硝泉系の味がまじります。
ミシン油系のアブラ臭が湯口で明瞭。
内湯に入ったときに消毒臭とはちがうシャープな温泉臭がしたのですが、これはこのアブラ臭がよわく香ったものだと思います。
アブラ臭は強羅の「翠光館」でも感じましたが、それよりもつよいかと・・・。
かなり明瞭なヌル(ツル)すべととろみがあり、これは重曹アルカリとメタけい酸のダブル効きによるものでは?
あたまりもつよく、なかなかに入りごたえのあるお湯です。
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【写真 上(左)】 テクニカルな湯づかい (露天)
【写真 下(右)】 二ノ平の源泉櫓
イメージ的には箱根のお湯というより、上州、吾妻あたりのお湯に近い感じか・・・。
「亀の湯」(入湯済未レポ)、「翠の湯」そしてここは、宮城野第28号という同一の源泉をつかっているはずですが、清澄な「亀の湯」、硫酸塩泉的な「翠の湯」、そしてアブラ臭香るこことそれぞれニュアンスが違うような気もします。
ひょっとして別源泉、あるいは複数源泉でそれぞれ混合比がちがうのかも・・・。
1階「長の湯」の湯づかいは不明ですが、すくなくとも地下「楽の湯」を貸し切りで550円は、相場の高い箱根では破格の安さでは?
Pもあるので、温泉好きは立ち寄ってみるのも面白いかと。
〔 源泉名:宮城野第28号 〕 <H10.12.7分析>
Na-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉 70.0℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=1120mg/kg
Na^+=258mg/kg
Cl^-=232、SO4_2^-=169、HCO_3^-=195
メタけい酸=184、メタほう酸=9.27
<温泉利用掲示>
加水:記載なし 加温:あり 循環ろ過装置設置:あり 消毒処理:なし
〔 2012/07/30UP (2006/05入湯) 〕
E139.3.9.694N35.14.19.127
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