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■ 十里木・長岳温泉 「瀬音の湯」



<十里木・長岳温泉「瀬音の湯」> (あきる野市、10:00~22:00、800円(3h)、042-595-2614)
オフィシャルHP

4/15にオープンした奥多摩エリアの新鋭日帰り施設。ONKEN21さんの速攻レポの他レポ多数。
位置的には十里木のY字路のそばですが、アクセスルートがなく、施設を谷越し右手に眺め都道を檜原方面にだいぶ走った「荷田子交差点」(看板あり)を右折、あとは看板にしたがって細い道をいくと着きます。(新道建設中なので近々アクセスは改善されると思われます) Pは土曜13時でほぼ満車、夕方にはP待ちがでるのでは?

けっこう広い敷地にコテージや農産物販売所などもあって、ロハス系のコンセプトで統一されています。雰囲気的に軽井沢の星野リゾートに通じるものを感じました。経営は第三セクターによるもので、総事業費なんと24億9千万円!。計画にあたってはいろいろ物議をかもしたようですが結局建設されたもの。



建物手前に足湯がありますが、湯口はカルキ臭がただよっていました。
本館は「瀬音の湯」と奥に和食ダイニング「川霧」(有名料理長起用で席数少なくメニューは高め)&カフェ「せせらぎ」。その奥にチェア(満席(^^;)がおいてある開放的なテラスがあります。
「瀬音の湯」は入って左手が男湯と貸切風呂(1,000円/1h)、右手が女湯。
脱衣所は施設イメージのわりにせまくてややチープ。それにくらべて浴場のできはなかなかいいです。

窓が広く天井の高い明るい浴室に内湯(黒みかげ石枠石貼30人以上)と、露天ゾーンに露天(岩組石敷7-8人)とサウナに水風呂(22℃でカルキ臭なし、こまかな白い浮遊物が舞い、入りごこちいいので井水では?)。
露天は眼下に渓流、対岸に山肌をのぞむナイスロケでベンチもあってトドになれます。ただ、瀬音よりも、対岸の都道を走る改造車の爆音が轟いてくるのが邪魔。
カラン23、シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。土曜13時で30人以上と盛況。予想に反して子供連れはすくなく、ヒーリングモード全開。

内湯は浴槽中央にあるふたつの石の湯口からたぶん加温源泉を投入。底面注排湯口はたぶん作動なく、窓側の排湯溝への上面排湯。お湯の感じからして加温かけ流しでは?
露天は、岩の湯口からの間欠投入(たぶん加温源泉)+底面注入、槽内吸湯は確認できず、谷側排湯溝への上面排湯。

内湯と露天のお湯はぜんぜん違います。
内湯は、灰白色うすにごりで、湯中に白い浮遊物。適温~やや熱めで湯口そばでは少量のアワつきもあります。湯口で弱たまご味+微苦味、しぶ焦げ+甘イオウ臭。湯面でもしぶ焦げ入ったイオウ臭がただよっているのにはびっくり。かなり強いオイリーなヌルすべとわりに硬めのしっかりとした浴感があってよくあたたまります。総計500mg/kgにも満たないアル単にしてはかなり力強いお湯でどしっときます。

かなりの鉄分を含みますがこれみよがしな金気はないので、除鉄しているか、イオウの裏にまわって力強い浴感を生みだしているのかも?
内湯のイオウ臭は強力で、秩父も含め、周辺エリアでこれだけ明瞭なイオウ臭がレギュラー浴槽で楽しめるお湯はちょっと記憶にありません。この巨大浴槽でよくぞこれだけのお湯を保てるものだと、感心しきり。(夕方までもつかな?)

露天はやや白濁し白い浮遊物。湯口そばでは細かな気泡とアワつきもありますが、かなり強めのカルキ臭で、ヌルすべも内湯より弱め。ぬるくて長湯仕様なのでだいぶなまっていて、ありがちなうすめイオウ泉の循環湯です。それでも湯口から源泉(たぶん)を投入しているのは立派ですが・・・。



雰囲気といいお湯といい、奥多摩エリアではトップクラスの施設なので、ゲキ混み必至。週末にゆっくり楽しみたいなら午前中が狙い目でしょう。

アルカリ性単純温泉(Na-Cl・(CO3)型) 27.2℃、pH=10.1、149L/min(掘削揚湯)、成分総計=450.2mg/kg、Na^+=139.4mg/kg (85.13mval%)、Fe^2+=5.3、F^-=4.0、Cl^-=132.1 (47.57)、HS^-=0.8、HCO_3^-=15.9、CO_3^2-=67.2 (28.57)、陽イオン計=158.0 (7.12mval)、陰イオン計=292.2 (7.84mval)、硫化水素=痕跡 <H16.5.17分析> (源泉名:十里木・長岳温泉)

〔 2007年7月1日レポ 〕
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