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■ 那須湯本温泉 「雲海閣」 〔 Pick Up温泉 〕



那須湯本温泉 「雲海閣」
住 所 :栃木県那須郡那須町湯本33
電 話 :0287-76-2016
時 間 :8:00~21:00 / 原則無休
料 金 :400円/1h
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (JTB)

「鹿の湯」を卒業?した温泉好きが集う素泊まり宿で、日帰り入浴も受け付けています。
ひじょ~に渋い外観&館内で、温泉好きの琴線にふれるものがあります。
湯本の本通りに面していますが、入口は1本裏手で知らなければ到達できない立地。


【写真 上(左)】 扁額
【写真 下(右)】 下が”硫黄泉”、右が”明礬泉”

帳場で料金を払い、階段を数段下りたところに”明礬泉”の浴室。これは奧の沢噴気泉利用。
さらにトンネル状の暗い廊下&長くて急な階段を下るとメインの浴室(”硫黄泉”)があって、ここは鹿の湯・行人の湯混合泉利用。


【写真 上(左)】 トンネル
【写真 下(右)】 急な階段

メイン浴室は趣きある4-5人の木造浴槽がふたつならんでいて、右が39~40℃ほど、左が45℃ほどもある熱湯。
アプローチとはうってかわって二面採光のあかるい浴室です。


【写真 上(左)】 右の浴槽
【写真 下(右)】 左の浴槽

源泉が引き込まれた石の湯口から木樋で湯量を調整しながらの絞り投入。
けっこう客がいたので槽内排湯は未確認ですが、オーバーフローもあってかけ流しだと思います。
ただ、人の出入りがはげしく、オーバーフローの量はさほどでもなかったので、槽内からパスカル方式の排湯はあるかもしれません。

お湯は若干の青味を帯びた乳白色にごり湯で、左が透明度30cmほど、右はにごりがつよく10cmくらいか・・・。ともにクリーム色の湯の花を浮かべています。
酸性泉のレモン味+苦味にラムネ系しぶ焦げイオウ臭と酸性泉特有のぬるぬるとした湯ざわり&とろみ。
「鹿の湯」より鮮度感はありますが、こころなしか「鹿の湯」より角がとれておだやかな浴感かな?
客がいるといっても、みな湯治モードでしずかに入っているので、「鹿の湯」のようなわさわさ感はありません。


【写真 上(左)】 `明礬泉`男湯
【写真 下(右)】 `明礬泉`女湯

”明礬泉”は、タイル浴槽で男湯は3-4人、女湯は2-3人。
お湯が溜まっていなかったので湯口から流れていた源泉の味見のみ。
こげ明礬臭に金気臭をまじえ、渋い収斂味+微妙な甘味+酸性泉系レモン味+微金気味の複雑な味。
このあと、同じ奧の沢噴気泉利用の「泊まれるレストラン 寄り道」(未レポ)に入りましたが、味臭はほとんど同じイメージでした。


【写真 上(左)】 `明礬泉`の湯口
【写真 下(右)】 真っ黒に硫化したカラン

”奧の沢噴気泉”は造成泉か、はたまた噴気が自然に表層水にとけこんだものかは不明ですが、なんとなく、箱根の新姥子温泉(仙石高原開発(株)による掘削泉)に似たものを感じました。

確認した範囲では、那須で”奧の沢噴気泉”と”鹿の湯・行人の湯混合泉”に入れるお宿はここ以外見当たらず。
「鹿の湯」の混雑を避けるという意味では他にも日帰り可の湯宿はいくつかありますが、”奧の沢噴気泉”と入りくらべできるのは貴重。
温泉好きにはおすすめのお湯だと思います。

〔 源泉名:鹿の湯・行人の湯 混合源泉 〕
酸性・含硫黄-Ca-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) 68.4℃、pH=2.5、湧出量不明、成分総計=1.040g/kg
H^+=3.2mg/kg、Na^+=39.2、Ca^2+=70.1、Fe^2+=1.4、Cl^-=79.9、HSO_4^-=42.4、SO_4^2-=398.2、陽イオン計=149.9、陰イオン計=521.3、メタけい酸=338.3、硫化水素=28.8 <H11.3.15分析>

〔 源泉名:奥の沢噴気泉No.1~5混合泉 〕
単純硫黄温泉(硫化水素型)(Ca-SO4型) 65.4℃、pH=4.1、湧出量不明、成分総計=738mg/kg
H^+=0.1mg/kg、Na^+=9.0、Ca^2+=50.7、Fe^2+=0.7、Cl^-=2.0、HS^-=0.0、SO_4^2-=179.2、陽イオン計=71.7、陰イオン計=181.8、メタけい酸=64.3、遊離炭酸=392.4、硫化水素=26.2 <H8.12.24分析>

■ブランドグルメ
〔 扇屋総本店の銘菓 〕
明治初期創業、”那須御用邸御用命舗”の扇屋総本店。
”御用菓子”の献上饅頭が有名ですが、ラインナップは多彩で、「皇の杜(すめらぎのもり)」、「雅の菊(みやびのきく)」など、名前からして格調高い銘菓を購入できます。

〔 2011/05/31UP (2006/05入湯) 〕


E140.0.18.502N37.5.27.170
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■ 箱根湯本温泉 「かよい湯治 一休」 〔 Pick Up温泉 〕



箱根湯本温泉 「かよい湯治 一休」
住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋208
電 話 :0460-85-8819
時 間 :11:00~20:00(土日祝~21時) / 木休
料 金 :1,000円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)

箱根の超人気日帰り湯「天山」と同一敷地内、同一経営の日帰り温泉。
「天山」より目立つので、最初はこっちが「天山」かと思いました。
最初、入る気はなかったのですが、平日だったので+300円で「天山」に入れる(「天山」だと+100円、どちらで受付しても1,300円で2湯入れる。)とのことで、これ幸いと入ってみました。

寺院造りの木造の豪壮な建物。
敷地内に「一休はおふろだけ」の看板がありますが、ほんとにお風呂だけのシンプルな施設です。


【写真 上(左)】 縁側
【写真 下(右)】 縁側からの景色

眺めのよい縁側のおくに男女別の浴場。
脱衣場は浴場と仕切のない開放型です。
浴場も木づくりのダイナミックなつくりで、まんなかに太い柱とどっしりとした屋根。
高台から須雲川の深い渓谷を見おろすところで、南画のような山渓の重なりが印象的な、いかにも箱根らしいロケーションです。

浴槽は3つあります。
メインは太い柱4本で支えられた屋根の下に設えた15人以上いけそうな大ぶりの檜浴槽。
真ん中に太い角柱が渡され、セパレートされています。
その左手に一段ひくくかくれるように岩肌を背負った石風呂は、岩+石枠石敷き12人以上のつくり。
そして、須雲川の渓谷にせり出すように岩枠石敷き10人以上の展望露天。
浴場下には泉源らしきものも見えます。

カラン8、シャワーあり。シャンプー・ドライヤーはなかったような・・・。
平日18時で10人ほどとゆったり。

メイン浴槽は、そばに柄杓がおかれた大ぶりな木の湯口から大量投入+側面注入で側面数ヶ所からの強力吸湯によわいオーバーフロー。
石風呂は、パイプ湯口から20L/minほどの投入+大量側面注入で側面吸湯+オーバーフローあり。
露天は側面注入数ヶ所で排湯不明(湯口はなかったかも・・・)。

お湯はどの浴槽も大差ありません。
うすくにごりを帯びたお湯はほぼ適温で、茶色の浮遊物を浮かべています。
味確認し忘れ、秩父や奥多摩にあるような紙のような乾いた臭い。
よわいヌルすべととろみがあって、温泉らしいあたたまりもありますが、鮮度感はよわく、何となく硬さを感じる面白みに欠けるお湯で、入っているうちに飽きがきます。

お湯の面白さからすると「天山」、ロケからすると「一休」かな・・・?
ただ、「天山」は”おこもり湯”、「一休」は”開放露天”の対照的雰囲気なので、お湯にこだわらない向きは、気分によってつかいわけするのもいいかもしれません。

〔 源泉名:天山温泉(台帳番号:湯本第74.92.101.102.115号混合) 〕
Na-塩化物泉 67.3℃、pH=8.3、258L/min、成分総計=1.377mg/kg
Na^+=327mg/kg (68.23mval%)、Mg^2+=39.6 (15.67)、Ca^2+=29.8 (7.16)、Cl^-=652 (88.29)、SO_4^2-=54.4 (5.42)、HCO_3^-=73.1 (5.76)、陽イオン計=469 (20.8mval)、陰イオン計=786 (20.8mval) <H11.3.18試験>
※ 分析書は「天山」のものと同じです。

■ブランドグルメ
〔 天山の麦とろ 〕
天山内の飲食処で食べられる名物?料理。
薬膳っぽい「麦とろごはん」(1,500円)は人気で、オーガニックな館内の雰囲気にもマッチしています。
値段については意見のわかれるところか?

〔 2011/05/31UP (2006/06入湯) 〕


E139.5.33.544N35.13.20.278
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■ 戸田温泉 「壱の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



戸田温泉 「壱の湯」
住 所 :静岡県沼津市戸田大中島1007 (旧 田方郡戸田村)
電 話 :0558-94-4149
時 間 :10:00~21:00 / 火休
料 金 :300円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (沼津市観光Web)

高足ガニで有名な西伊豆、戸田に昭和61年4月に湧き出た新興の温泉。
旧戸田村は交通の便が悪く、温泉もなかったので村では観光振興に願いをかけて温泉掘削に踏みきり、見事温泉を掘り当てたようです。
「壱の湯」は、その戸田温泉の市営日帰り温泉施設です。


【写真 上(左)】 目印のやぐら
【写真 下(右)】 飲泉所&温スタ

場所は戸田大川沿いにある部品メーカー「イズラシ」の工場の東側。
わからなくなったら戸田大川の左岸沿いの道を海から500mほど走ると右手に出てきます。


【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 タカアシガニ号

手前に飲泉所と、そのおくに温泉スタンド(200L:100円、500L:200円)がずらりと並んで壮観。
大容量の3基は、それぞれタカアシガニ、ウチワフグ、テナガエビと名づけられています。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 ロビー

さらにそのおくに、湯抜き屋根を備えた浴場棟が控えています。
広めのロビー、脱衣所もゆったりでつかい勝手のいい施設です。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 女湯入口

窓の広いあかるい浴室に、みかげ石枠水色タイル貼で15人以上はいけそうな大ぶりの浴槽をゆったりとシンプルに配置。
タイルの湯口から投入し、槽内注排湯はみあたらず全量をオーバーフロー。
切欠だけでは追っつかず、浴槽縁全面から豪快にあふれ出しています。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 湯口

カラン16、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
連休12時で独占~3人と空いていました。


【写真 上(左)】 豪快な排湯
【写真 下(右)】 湯口&湯色

ほぼ適温のお湯は、ほぼ無色透明で湯中の指先がよわく青白に発光しています。
かなりつよいカルキ臭でよわい薬品味に芒硝塩味。
アルカリ性でCO_3^2-=14.4mg/kgのスペックですが、きしきしのつよい硫酸塩泉の湯ざわり。


【写真 上(左)】 石膏のでたパイプ
【写真 下(右)】 飲泉所

飲泉所のお湯ははっきりとした芒硝塩味によわい焦げタイヤ臭と甘い石膏臭をまじえたよさげなもの。
浴槽のお湯は飲泉所ほどの濃度感はなく、かけ流しだとは思いますがたぶん加水・消毒で、かけ流し湯の醍醐味はありません。

新興温泉地ゆえか、土肥あたりの共同浴場の湯づかいにくらべると精彩を欠くのは残念。
機会があったら市街に何軒かある日帰り可の宿を攻めてみたいです。


【写真 上(左)】 にの湯外観
【写真 下(右)】 にの湯

※ 戸田漁港のそばには「にの湯」という無料の足湯(お食事処かにやは/網元光徳丸)もあります。
「壱の湯」から運び、贅沢にもかけ流ししているとのこと。


【写真 上(左)】 戸田漁港
【写真 下(右)】 高足ガニ

〔 源泉名:戸田温泉 壱の湯511-002号 〕
Na・Ca-硫酸塩温泉 52.1℃、pH記載なし(OH^-=0.5mg/kg、アルカリ性)、湧出量不明、成分総計=2.236g/kg
Na^+=568.1mg/kg、Ca^2+=743.6、Cl^-=183.4、SO_4^2-=1256、CO_3^2-=14.4、陽イオン計=743.6、陰イオン計=1461.8 <H9.3.7分析>

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:記載なし 循環ろ過装置使用:記載なし 消毒処理:あり

■ブランドグルメ
〔 戸田の高足ガニ 〕
戸田の名物、高足ガニ。
以前は、「肉が水っぽく大味と評価されがちであり、それゆえ大正初期の頃から底引き網漁でタカアシガニが水揚げされるも見向きもされていなかった」(出所:Wikipedia/20110530)らしいですが、全長2mにも達するというその大きさはTV写りがいいためか、近年マスコミでさんざとりあげられ、一躍西伊豆の名物、かつ高級グルメとなりました。
戸田周辺の海は急激に深くなるので、水深200~300mのところに生息するというこのカニの名産地です。
トロール船による「底引き網漁」と籠を仕掛ける「かご漁」があって、戸田あたりでは「底引き網漁」がメインのようです。
戸田周辺の宿や食堂で晩秋~春に食べることができます。

〔 2011/05/31UP (2008/07入湯) 〕


E138.47.10.569N34.58.12.790
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