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「無名の人生」 その9 渡辺 京二

2018年02月14日 00時20分24秒 | 生活信条
 「無名の人生」 その9 渡辺 京二  文春新書 2014年

 2、人生は甘くない 

 男と女はちがう その1 P-62

 現実に、家庭においても社会においても区別がある。人間が集団を形づくり、なんらかの事業を遂行しようとすれば、指揮命令系統が必要となり、なにも軍隊式の強圧的な命令系統でなくとも、その事業を進めていくためには、命令する者と命令される者を明確に区別する必要があります。

 だから差別をなくすなど、できない相談なのです。
 しかし、世の中には「いわれなき差別」というものは存在します。今いったような組織として必要な差別でなく、人間本来のあり方を否定するような差別――未解放への差別とか、男女差別のある部分とか、これらは正していかなくてはなりません。
 
 いま、男女差別の「ある部分」と言いました。男女差別は人間本来のあり方としてはなくすべきですが、男女の別は完全になくせるものではありません。なくすべきでもありません。男には出産などできないからです。


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