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「大放言」 その13 百田尚樹

2017年07月03日 00時18分17秒 | 本の紹介(こんな本がある)
 「大放言」 その13 百田尚樹  新潮新書 2015年

 やればできると思っているバカ その4

 「やればできる」は、「やればできた」者の言葉 P-28

 あまりにも当たり前のことなので、言うのも気が引けるが、「やればできる」という言葉は、「やればできた」者が言う言葉だと思う。過去に頑張った結果、あることを達成した経験のある者だけが口にできる言葉なのだ。人は努力を重ねることで、どれだけ「やれば」どれだけ「できる」かということを体で覚えていく。「やればできる」という自覚と他からの評価はそうやってできていくものだと思う。

 あるいは一度でも実力の片鱗を見せた者ならそう思う資格もある。おかしなことを言うようだが、亀との競争に負けて落ち込んでいるウサギになら、「君はやればできるんだから」という言葉を掛けてもいいかもしれない。

 世の親や教師に言いたい。何もやったことのない子に「やればできる」と言うのはやめようではないか。彼らに言うべきことは、

「やらないのは、できないのと同じだ」

 という言葉だと思う。もうこれ以上、日本にバカを増やしてほしくない。


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