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超高齢化の進行

2012-11-12 20:50:13 | 当世世間事情
 超高齢化社会が進行しているのを、暮らしの中で実感している。週1,2回電車を利用しているが、高齢で歩行困難を解消するため杖を突いて歩いている人はめずらしくない。10年前だったら席を譲られる立場と思われるが、電車利用慣れしているようなので、そんな気配は感じさせない。
 昼のクラッシックのコンサートに行くと、いわゆる高齢者に該当すると思われる人は大方のところは90%を超えているようだ。また声楽の発表会を聞きに行くと、出演者の多くは60代であり、70代あるいは80歳過ぎている人がステージでアリアを歌うのを見かける。
 また有料老人ホームの建設が増え、その情報も多い。刑務所が高齢者が増えているという報道を見かける。
 さらに「エンディングノート」として、人生の締めくくりのために身辺を整理してそれを書き記す人が増えているという。ノートはいくつかの様式のものが出版されて、需要が多いという。メディアでは、終活という言葉で最期のおくり方である葬儀、墓などの埋葬に関する報道も多い。

 高齢者を数字で確かめてみることにする。
65歳以上が3074万人で全人口の24.1%
100歳以上の人口51376人
高齢者に多い認知症は300万人を超える

 わたしも高齢者であるため、周りの者からエンディングノートの記述を勧められているが、目下はためらっている。加齢とともに暮らし方の転換が必要だと実感する日々だが、さりとてたくさん出版されている高齢者向けの「生き方論」の本を手にする気にはならない。諸能力の喪失感にどう向き合うかではないだろうか、と考えて暮らしの工夫をしている。
 何歳になっても明日も来年も未知の世界なのだ。未知に対しては手探りにならざるを得ないが、好奇心を持続でき病気でなければ、という思いでいる。

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