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「全国あまねく」は偽装-郵政民営化の進行

2005-12-29 06:55:44 | 当世世間事情
 改革という魔法の言葉をつかって、郵政民営化をあたかも日本の針路を決するかのように戦われた衆院選挙であった。その郵政民営化が、消息筋からの情報によると実行に向けて進行し始めているとのことだ。

 大仁田厚をして「集落にある郵便局がなくなる」という母親の心配を考慮してと理由づけをして、参院での投票を棄権した。多くのそんな声に対して「全国あまねく・・・現在のネットワークは維持する」と政府は強調した。
 一方に「民営化するとコンビニをやってもいいし・・・」と大都市での変化のイメージを振りまいた。

 ところが山間地域の郵便局は、統廃合と職員削減の検討に入っているということだ。「全国あまねく・・・」は、やっぱり素朴な心配の想定内であり、偽装なのだった。
 また、わたしの近くのコンビニでは、手荷物扱いをヤマトから郵便局に限定しているところが増えている。
 ヤマトは政府の郵政事業に批判して手荷物扱いの商品開発をしてきたが、郵便事業の参入を期待されたが拒否し、しかも公社になってからの郵便局の手荷物扱いに抗議したことへの報復のようでもある。いや、報復ではなく市場原理にもとづいた競争ということだろう。政府の後押しのある郵便局に、一企業であるヤマトにとっては太刀打ちするのは困難な競争というものだ。
 市場万能、公のモラルを大事にしない社会が進行している一面を見る思いである。

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